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メアリー・ノートン原作の「床下の小人たち」を下敷きにしてスタジオジブリが放つ最新作のタイトルが『借り暮らしのアリエッティ』に決定。2010年夏 7月17日(土)公開予定。気になる監督は、宮崎駿監督から見込まれた米林宏昌氏。原作の話を現代の東京 小金井に置き換えるとのこと。「床下の小人たち」は1953年に出版され、カーネギー賞、ルイス・キャロル・シェルフ賞、アメリカ図書館協会賞といった数々の名誉ある賞を受賞した名作です。90分と短い作品のようです。全五巻のおいしいトコ撮りといった感じでしょうか。1作目では、人間の家の床下で暮らす小人たちが人間の少年に見つかって交流するようになる。2作目では、思い切って野外へと飛び出して暮そうとする。3作目では、、原作本の感想を下に貼ってますので、興味があったらご覧ください。ところで、ノートンの小人シリーズを読んだのは、実は2007年のことでした。子供に読むのに良いお話を探していて、自分がはまってしまいました。自分が子供の頃、同じように母に薦められて読んだのは、いぬいとみこさんの「木かげの家の小人たち」シリーズです。第2次大戦のさなか、外国生まれの小人たちを愛し続ける少女ゆり。いまわしい現実と不安な日々が感動的に描かれています。日本のファンタジーの傑作として読みつがれている作品ですね。あの優しい本も、また、読み返したくなってるこの頃です。 【小人冒険】シリーズ◆◆ メアリー・ノートン ◆◆ 岩波文庫 【床下の小人】シリーズ ・床下の小人たち (The Borrowers) ・野に出た小人たち (The Borrowers Afield) ・川をくだる小人たち(The Borrowers Afloat) ・空をとぶ小人たち(The Borrowers Aloft) ・小人たちの新しい家 (The Borrowers Avenged)1952年に発表された「床下の小人たち」は,カーネギー賞,アメリカ図書館協会賞を受賞したメアリー・ノートンの代表作である。この作品のおもしろさは,何といっても物語の設定にある。原題の"The Borrowers(借りる人たち)"から想像がつくように,ここに登場する小人たちは人間の家の床下を借りて暮らしている。
2010年03月24日
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このミステリーがすごい! 2010年版 海外編 第10位ミレニアム三部作【感想】読み終わってしまって、残念です。三部作となってますが、4作目の未完草稿は残っているそうですね。全世界で2千万部売れた、、という売り文句に乗っかって読んでみました。翻訳小説を、久々に夢中になって読んだ~という気持ちです。自分の中で、ジェフリー・ディーヴァーとデニス・ルヘイン以来のヒットでした。ジャンルは違えど、ファンタジーのジョージ・R・R・マーチン以来ともいえるかな。。語り手や場面がくるくる変わりますが、とてもよく整理されていて、苦になりませんでした。二作目のラスト、頭に銃弾の弾が残ったまま瀕死の状態で、ミカエルに発見されるリスベットのその後が、めちゃくちゃ気になってました。本書冒頭、リスベットは、無事救出され、病院にヘリコプターで搬送されます。ところが、例の人物も一緒の病院で、しかも病室はすぐそば。殺しあった者同士を、同じフロアに収容するか?普通。。でも、それまでリスベットのほうが指名手配の殺人犯として追われていて、例の人は、ようやくその存在を認知され始めたばかりなので、周囲の無警戒はしょうがない。ゆっくりと回復していくリスベットを、読者はハラハラしながら見守るしかありません。それにしても、よくまあ、頭に銃弾を受けて助かったものです!ところが、病院に、例の組織から、恐ろしい刺客がやってきちゃいました。その展開には、意表をつかれました。その覚悟の程が、逆に怖い。隆々とたくましくいかにも刺客という人物ではなく、、というのが、ソ連のKGBと渡り合ってきた組織の、ダークで強固な根の深さを感じます。一方の、救出したミカエルは、早速リスベットの元に駆けつけて、無事仲直りするのかと思いきや、その後、無能な警官に手錠をはめられ足止めされる。解放後、病院に行っても面会出来ないならと、まったく足を向けずに、リスベットの力になるべく奔走する。それでいて自分は美人警官とヨロシクなってしまうという、、あいかわらすのミカエル。。でも憎めないミカエル。いわゆる常套的でない、なにかと意表を突かれる展開が、新鮮なのかも。いよいよの、リスベットの法廷対決、リーガルシーンも大盛り上がりでした。題名の「狂卓の騎士」は「アーサー王伝説」の”円卓の騎士”にひっかけたものようです。つまり、リスベットの無実をはらすべく立ち上がる人々のこと。【このミステリーがすごい より】本格、ノワール、謀略・・・ミステリーの要素あふれる三部作、完結よく三部作といわれるが、生前作者はさらなる続編を用意していたという。なのでラーソンの意図した終わり方ではないが、『ミレニアム』はこの第三作でピリオドとなる。前作の幕切れで瀕死の重傷を負いながら、九死に一生を得たリスベットだが、彼女が巻き込まれた事件が明るみに出る事で過去の悪事が暴かれる公安警察の特別分析班は、彼女の口を封じるために動き出す。やや乱暴な括りだが、最初が本格、次がノワール、そして三作目の本作は謀略、リーガルという趣向が読者を待受ける。ミステリーとして盛りだくさんなだけでなく、すぐれた現代性、社会性も備えた『ミレニアム』は、まさに現代ミステリーの奇跡だった。作者の死が残念でならない。『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』『ミレニアム2 火と戯れる女』 『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』
2010年03月09日
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このミステリーがすごい! 2010年版 海外編 第9位ミレニアム三部作【感想】あらすじは月刊誌『ミレニアム』に、フリージャーナリストのダグ・スヴェンソンと恋人のミア・ベルイマンが取組んでいる人身売買と強制売春に関する告発が、持ち込まれる。法務省の役人、警察官、弁護士、裁判官が客にいる実名入りの告発記事。彼らの意向を受けて、特集号の刊行と書籍の出版を、ミカエルたちは決断する。第一作の「ヴェネルストレム事件」から一年、この記事が掲載されればまた一大センセーショナルな話題を呼ぶことになる。やがて殺人事件が起こり、リスベット・サランドルが容疑者として指名手配となる。最大の読みどころは、リスベットの出自があきらかになるところ。その「最悪の出来事」がトラウマとなっていることが、徐々に明らかになるが、謎の黒幕、リスベットの過去、国家機密とが、ひとつにつながった時に、驚愕する。彼女がいかに孤独で、どんな人生をたどってきたか、無理解で暴力的な周囲と戦ってきたか。一度読んだら忘れられないヒロインです。揺れ動くリスベットの心情と、圧巻のラストに夢中になりました。【このミステリがすごい より】殺人事件の容疑者とされた女性調査員リスベット。彼女には衝撃の過去が・・・。『ミレニアム』は決して読者の性別を選ぶ作品ではないが、しかし一作目の『ドラゴン・タトゥーの女』は多くの”リスベット萌え”の男子読者を生んだようだ。そのリスベットの出自の秘密に迫る本作は、まさにそんな読者が待ち望んだ続編と言って良いだろう。前作で、主人公ミカエルの片腕以上の働きを見せたリスベットだが、こともあろうに殺人事件の容疑者とされてしまう。指名手配を受けた彼女をどうしても犯人だと思えないミカエルは、姿を消したリスベットの行方を追う。事件の緊張感溢れる展開にカラムのは、リスベットとミカエルの屈折したロマンスの物語だ。負の人生を歩んできたリスベットの衝撃の過去は息を呑まずにはおれない。『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』『ミレニアム2 火と戯れる女』 『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』
2010年03月04日
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このミステリーがすごい! 2010年版 海外編 第2位ミレニアム三部作【感想】明日は、公立高校の後期募集日。泣いても笑っても、あしたが最後の勝負です。今日は、学校休んで自宅学習にしました。今年は不景気の為に、公立受験は倍率がドーンと上がり、偏差値もどこも去年より2は上がってます。大体、制度が新しく変わり、インフル騒ぎ、前期募集の日に西武新宿線が止まるなど、何かとかわいそうな今年の受験の子たちです。ヨーロッパ・ミステリーがこの頃隆盛なようです。去年の「このミス」第一位『チャイルド44』は、旧ソ連・ミステリーでした。評判だった『深海のYrr』はドイツ・ミステリー。この『ミレニアム』シリーズがスウェーデン・ミステリーです。三部作で、三冊ともに、TOP10位内にランクインしています。とにかく、いろんな要素がいっぱい詰まってて、面白かった。ある家族の家族史でもあり、復讐劇の態をなす時もあり。スウェーデンが、ナチス色に染まっていた負の時代を垣間見ることもできました。アガサ・クリスティの孤島ミステリの現代版ともいえますし。『警察署長』系の連続猟奇殺人の要素もありましたね。それから、経済界。暴利をむさぼる実業家や金儲け至上主義などが糾弾されてます。あとがき解説にある通り、これはジャーナリストとしての気骨が全編とおしてのテーマ。権力的なものや、巨悪に対しての不屈の精神がみなぎってると言えますね。さらに言えば、もう一人の主人公のリスベット。彼女の過去に何があったのかは謎のままでしたが、弱者の立場を体現しているようでした。ただし、彼女の場合、立場は弱者でも、天才と紙一重、敵にすると恐ろしいです。今後の2、3巻とどうなるのか、早く続き読みたいです。びっくりしたのは、主人公ミカエルが事件を調査する為に移り住んだ、ストックホルムから北へ○○キロにある、ヘーデビー島が、1月にマイナス35度になったシーン。2~3日してマイナス10度に持ち直し、過ごしやすくなった、というのですから。。北海道より緯度も高いし、ほとんど北極?引退した大物実業家の、死ぬ前のあがき的「過去の事件」の掘り起こし作業といい、暴力に苦しめられる女性たちの話といい、似たような題材の本はありますが、でも、まったく新しいという印象でしたし、すごく読みやすかったです。この新鮮味は何故なんでしょうね。アメリカやイギリスが舞台の話ではないので、目先が変わったからなんでしょうか。ストレスに晒されている主人公が、自然で、ポジティブさを維持しているから?スウェーデンからの、嗅いだことのないキリッと凍えるような空気が吹いてるように感じました。【このミステリがすごいより】密室状態の離島から、何故少女は消えたのか?壮大な三部作が始まる。今年の翻訳ミステリー界の最大の話題というと、やはり『ミレニアム』だろう。全世界で2千万部というセールス記録や、作者がすでに他界しているという事実にもびっくりしたが、なにより三部作と謳われながら、個々の作品が独立した面白さをほこっていることに驚かされた。その第一作は、人間消失事件が物語の核となっている。雑誌「ミレニアム」の主幹ミカエルは、名誉毀損の裁判に敗訴し、退職の憂き目に。そんな彼に、財界の大立者から、兄の孫娘が行く知れずとなった過去の事件の調査依頼が舞い込む。四十年前のその日、彼女の暮らす離れ小島と陸地を繋ぐ橋は、事故で通行不能だった。まさに密室状態の島から、少女は消えうせた。エキセントリックだが調査の天才リスベットの助けを借り、主人公は大立者一族の秘密にのめりこんでいくが。不可能趣味たっぷりの人間消失の謎解きと、一族の闇の歴史をひも解くスリル。そのどちらものが魅力的で素晴らしい。三部作の長さに眩暈をおぼえるかもしれぬが、騙されたと思って、手にとって欲しい最初の一冊だ。『ミレニアム1 ドラゴン・タトゥーの女』『ミレニアム2 火と戯れる女』 『ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士』
2010年03月02日
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