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2005年10月08日
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カテゴリ: おすすめアルバム

LIQUID TENSION EXPERIMENT
(1998年)





現代に甦ったプログレッシヴ・ロックの希望 “magna carta” が Bozzio Levin Stevens に続いて送り込んできたのはそれをも上回る驚異のテクニカル集団 LIQUID TENSION EXPERIMENT (以下LTE)だった。


実はこの2つのプロジェクトは並行して進められていた。 LTEの中心人物は Dream Theater の Mike Portnoy (Dr.)で Mike Varney 直々に話を持ちかけられていた。 そして早速Mikeは目星をつけてコンタクトを取ったのだが、その時にスケジュールの都合やら何やらでアポが取れたのは Billy Sheehan (B.)と Jens Johansson
しかし決定済みのメンバーのスケジュールが空いている日が来ても結局ギタリストは決まらず、夢のスーパーバンドは露と消えた。


それから約半年後、再びMikeにレーベルからオファーが来る。 そして再度メンバー集めを開始したが、今度は皮肉にも前回スケジュールが合わず落選した Tony Levin (B.)と Jordan Rudess (Key.)だった。 しかし厄介なことにまたギタリストが決まらない。 そんな時天使のひと声が天から降ってきた…… Mikeの奥様が「Johnでいいじゃん♪」と。 JohnとはMikeの同僚の John Petrucci (G.)である。 Mikeは最初から同じバンドメンバーとはやらない!と決めてかかっていたのだが「それもアリだね~♪」その天使の言葉に素直に従った。 これで世界最強のスーパー・バンドの誕生だ!!







まずは一度4人で集まり顔見せがてら5-6時間のジャム・セッションを行なった。 さすがにツワモノども、この時点で既に3曲ほどの基本ベースが出来上がった。
そして3週間後に再会し、 6日間 という強行スケジュールの中このアルバムを録り終えてしまった。


まずは最初のジャムの時に既に骨子が出来上がっていたという 「Paradigm Shift」 からアルバムは始まる。 イントロの超絶ユニゾンで面喰う!! その後は各々のテクニックを存分に発揮し尽くし驚愕の8:54は幕を閉じる。 これこそ“息つく暇もない”という例えにピッタリのナンバーだ。 とにかく4人のプライドが火花を放つ。 恐ろしいまでにストイックな音楽に対する姿勢を感じる。


全体的に昨日紹介した『Bozzio Levin Stevens』に比べると準備期間にやや時間の余裕があったためか単なるジャム・セッションに留まらずキチッとしたメロディもあり楽曲としても十分満足のいく作りがなされているのが特徴だ。 これはやはり一般的にメロディを奏でられる楽器が2つ(G.とKey.)あることが大きい。 そしてMikeとJohnといういつも一緒に演っている仲間が揃っていることも大きな要因だろう。 
「Freedom Of Speech」 に如実に表れている。 この恐ろしいほどの緊張感とテンション、そして楽曲の構成力はまさにDream Theaterそのものだ。 この録音時点ではJordanは別バンドにいたが、彼が後にDTに加入した時のサウンドそのものではないか!! そのまま 『メトロポリス・パート2』 に収録されていてもなんら違和感の無いほどの完成度だ。 しかもそんな素晴らしい楽曲をたった一日で完成させるとは、本当にこいつらには神が降臨しているとしか思えない。


そしてその日の夜(Tonyがはじめて合流した3日目のこと)に行なわれた完全即興でジャムった演奏がこのアルバムのラストを締めくくる。  「Three Minute Warning」 だ。 これは 音もビートも何も打ち合わせをせず、とにかく4人の感性のみ で曲を進めていった。 聴いていただければわかるが本当に4人が手探りをしている様子がよくわかる。 言うなればミキシング・ルームにボクがプロデューサーという立場で4人の演奏を見守っているかのような雰囲気である。 次から次へと展開していく様はスリリングでつい「お~、こう来たかっ! じゃあ次はこういうフレーズで攻めてくれ!!」という感覚。 しかもその思っていたフレーズよりも彼らの展開の方がカッコ良くて「うわーっ!やられたぜ!!」みたいな(笑)  ひとりプロデューサーごっこ


で、このアルバムの最大の聴き所はまさにアルバムの最後の最後に訪れる。
録音していたマルチトラックのテープが27分で終わってしまうのだ。 ちょうどJohnくんが「さぁこれからオイラの出番だぜ! 超絶ギターソロを決めてやるぜィ!!」と意気込んでソロを始めた途端ミキシングルームから

(^o^) <テープ、終わりました~

Johnくん、不完全燃焼の巻(苦笑)。
でももうスイッチが入っちゃってて終われないJohnくん。 ひたすらソロを弾き続けます(笑)
既にTony(B.)とJordan(Key.)は片付けモード(^^;.... 友人のMike(Dr.)だけは何とかお付き合いしてる。(いい人)
なおも必殺奏法を披露するJohnくん。 他の3人もいいかげん「もうやめようよ・・・」みたいな(笑)


その模様は不幸中の幸いか、Mikeがいつも予備のために録っている2chの DAT に残っていたのだ。 このアルバムではこのDATからの音源をそのまま継ぎ足している。 音質が変わるので誰でもわかる。 この楽しい天才プレイヤーの 裏の演奏 が聴くことが出来るゾ!! 必聴だっっっ!!








こうして驚異の74分は終わるのであった。
本当にミュージシャンズ・ミュージシャンと呼ばれる4人の情熱とテクニックが高い次元で交差する “テクニカル・ロック"の名盤 です。(笑いも含めてね)


Mike  Tony  Jordan  Johnくん








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最終更新日  2005年10月09日 08時27分25秒
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はじめまして  
massh@まー さん
はじめまして。
ACTのLast EpicをBlogに書いたので、同様な人がいないかなと探して発見!!
レビューは素晴らしく詳しいし、本質を言い当てていると思います。すごいですね。
Liquid Tension ExperimentやKamelotも好きなので、ちょくちょく覗かせていただきます。
よろしくね♪ (2005年10月09日 22時16分09秒)

Re:LTE > DT(10/08)  
虹之助  さん
トランスアトランティックもポートノイ主導で結成されたようですし、ドリシア以外の活動に一番熱心なのは彼みたいですね。
私はメタルが苦手なので、一連のマグナ・カルタの作品は一回聴くだけでそれっきりになるんですけど。(これも一回しか聴いてないです) (2005年10月09日 22時44分00秒)

massh@まーさんへ  
はじめまして☆ ご訪問ありがとうございました。

>レビューは素晴らしく詳しいし、本質を言い当てていると思います。すごいですね。

ヾ(´▽`;)ゝヘヘ、恐縮です。

>Liquid Tension ExperimentやKamelotも好きなので、ちょくちょく覗かせていただきます。
>よろしくね♪

こちらこそヨロシクです♪
(2005年10月10日 02時59分07秒)

虹之助さんへ  
>トランスアトランティックもポートノイ主導で結成されたようですし、ドリシア以外の活動に一番熱心なのは彼みたいですね。

確かに参加プロジェクトの数は群を抜いてますね。

>私はメタルが苦手なので、一連のマグナ・カルタの作品は一回聴くだけでそれっきりになるんですけど。(これも一回しか聴いてないです)

あわわ…、メタル苦手でしたかぁ
(´・ω・`)ショボーン   ←使ってみたかっただけ(笑)
(2005年10月10日 03時02分40秒)

最高です  
いい音 さん
BLSときたら、LTEですよね!
この頃は、デレク・シェリニアンのKeyに失望していた時期で、「DTよ、どこへ行く…」と思っていました。
そんな折に出てきた本作があまりに素晴らしく、「ジョーダンがDTに入れば…」と日々妄想。
そしたら「2」をはさんで、本当に加入!
『MP2』を聴いた時の感動といったら(涙)

「ひとりプロデューサーごっこ」、いいですね(笑)
そのくらい、凡人では想像つかないフレーズを繰り出してきますよね。

Magellan、Cairo、Shadow Gallary等、素晴らしい作品が出たのも、この時期でした。 (2005年10月10日 10時21分21秒)

いい音さんへ  
>BLSときたら、LTEですよね!

はい♪ 

>この頃は、デレク・シェリニアンのKeyに失望していた時期で、「DTよ、どこへ行く…」と思っていました。

そうそう!! ボクも本当にそう思ってました。 

>そんな折に出てきた本作があまりに素晴らしく、「ジョーダンがDTに入れば…」と日々妄想。
>そしたら「2」をはさんで、本当に加入!
>『MP2』を聴いた時の感動といったら(涙)

ねぇ!! ビックリしましたよっ!! しかもボクたちの想像を遥かに越えた素晴らしい作品をリリースしてきた☆

>「ひとりプロデューサーごっこ」、いいですね(笑)

わかっていただけましたか♪ (^^)v

>Magellan、Cairo、Shadow Gallary等、素晴らしい作品が出たのも、この時期でした。

ちょっとした祭り状態でしたね(笑)
(2005年10月10日 10時53分00秒)

Re:LTE > DT(10/08)  
はじめまして。
LTEいいですよね~!LTE2も好きですが、やっぱり1が出た時の勢いは鳥肌が立ちました!他の方と同様にデレクと比べてはいけないのかもしれないけれど、ジョーダンの引出しの多さにはものすごく魅せられました。バッキングでの音の重ね方がやっぱり群を抜いて素晴らしいですよね。そういった意味でDTに加入した時キーボード一つでもアルバムにかなり近く再現できるすごい人が入ったんだなあと感動したものです。
「Freedom Of Speech」も好きですが、やっぱりバラードの「State Of Grace」好きです。ペトルーシ&ジョーダンのライブアルバムで「State Of Grace」のライブバージョンが聴けたのには感動しました! (2005年10月24日 18時52分34秒)

べーやんチップスさんへ  
はじめまして☆ ようこそ!!

>LTEいいですよね~!LTE2も好きですが、やっぱり1が出た時の勢いは鳥肌が立ちました!

時期的にもボクはこういうアルバムを求めていましたので、本家(DT)よりも聴き込んでいました。

>他の方と同様にデレクと比べてはいけないのかもしれないけれど、ジョーダンの引出しの多さにはものすごく魅せられました。バッキングでの音の重ね方がやっぱり群を抜いて素晴らしいですよね。

う…ん、仕方ないですね>比較
ジョーダンは“含蓄がある”プレイヤーですね。

>「Freedom Of Speech」も好きですが、やっぱりバラードの「State Of Grace」好きです。ペトルーシ&ジョーダンのライブアルバムで「State Of Grace」のライブバージョンが聴けたのには感動しました!

あぁっ、それはまだ聴いてないです><

また是非いらしてくださいね☆
(2005年10月24日 19時58分02秒)

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