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2005年10月09日
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カテゴリ: おすすめアルバム


(2002年)





昔 CYNIC というデスメタル・バンドがいた。 彼らはプログレやジャズをデスメタルという方法論で昇華した唯一無二のバンドだった。 とにかくやたらテクニカルでデスメタルというジャンルを遥かに超越していて、プログレ・ヲタクをも揺るがすそのテクニックとアプローチは“カラオケ機能でボーカルを消しちゃおうか!?"と思ってしまったくらいである(苦笑)。 ただし残念なことにマネージメントとのいざこざもあり、バンドはアルバム1枚を残して解散してしまう。


そんな伝説のバンドのベーシストが約5年ぶりにシーンに戻ってきた。 
その男の名前は Sean Malone (ショーン・マローン)。 博士号を持ちオレゴン大学で音楽理論を教えているという知的音楽家である。 彼とNEWキング・クリムゾンの Trey Gunn (G.)が中心となって制作された gordian knot の1stアルバムはCYNICのテクニカルでインテリジェンスな面を継承しつつもよりプログレッシヴで崇高な音楽が展開されており、マニアの間では相当な評価を受けていた。 (ボク個人的にはデス声が無くなったことと、Dream Theaterの John Myung が スティックで参加 していることが大きく興味を抱かせた)








gordian knot の2ndアルバム(本作)が到着した。
偶然観た彼らのHPは超COOLで有無も言わさずCDをオーダーしてしまった。 Flashでメンバーの写真が次々と現れBGMには強力な新曲が… で、そこにはなんと Bill Bruford の姿がっ!! これを観たら買わずにはいられないでしょう。 後で気付いたが(苦笑) Steve Hackett のお姿も♪


で、そこで流れていたのがこのアルバムの2曲目に収められている 「Muttersprache」 (ムッターシュプラッヒェと読む)だった。 この変則リズムに乗って元CYNICの Jason Gobel のギターが不思議なトーンで浮遊する。 HPのFlashで惑わされたがこの強力なドラムを叩いていたのは実はこれも元CYNICの Sean Reinert だった。 さすが元CYNIC軍団!! 
とは言えやはりこの曲のハイライトはゲスト・ギタリストの Steve Hackettのエモーショナルなギター・ソロ だろう。 オクターブ奏法やハーモニクス、フィードバックを効果的に使い楽曲をより深いものにしている。








このアルバムは聴き所が多くてすべてを詳しく書くことができないが、かい摘まんで紹介しましょう。


「Some Brighter Thing」 ではこの豪華過ぎるゲスト、 BillとSteveの共演 が実現する。 Billは常にタイトなリズム・キープをし高音にチューニングされたスネアと多彩なシンバル技が相変わらずでひと安心する(ファン心理だねぇ~w)。 Steveは「Muttersprache」とはまた全然違ったアプローチでソロを取る。 ここではアーミングを多用しトリル(元祖!!)を披露するなどテクニカルな面を強調しているのが面白い。


8曲目 「Singing Deep Mountain」 では上記ゲストの他に最近やっと脚光を浴びだした Fates Warning の Jim Matheos


4曲目の 「Fischer's Gambit」 ではその Jim Matheos の官能的なアコースティック(ナイロン)・ギターを堪能できる。 このソロはこのアルバムの中でも特に名演で、是非本家Fates Warningでもどんどん見せて欲しいと思わせる演奏である。 


さて、もちろんSean Malone本人を忘れてはいけない。
5曲目 「grace」 ではライブ演奏ながらEchoplexを効果的に使いスティック一本で驚異の音楽を奏でている。 こんなのは ベース忍者 以来だ。 音に派手さは無いものの、その演奏する姿を想像するだけで鳥肌が立ってしまう。


そして7曲目 「The Brook The Ocean」 はこのアルバムのハイライトであろう。 Billとの1対1…男と男の勝負だ(笑)
これはBillファンならば絶対聴いておかなきゃダメですよ。 だってソロですもん。 Seanのベース・ソロも強力だけどBillのソロも素晴らしい!! 本当に2人の間に火花が散っている感じ。 普段はこの2つのリズムを刻む楽器がビートの他にもこれだけの表現力があることを知らしめる名演奏です。








なんか結局ほとんどの楽曲を紹介してしまった(苦笑)
まぁ、それくらい聴き所の多いアルバムだということです (ο^ー')b
一連の “magna carta" 系列のアルバムとはまた違ったインテリジェンスを感じさせるテクニカル・プログレッシヴ・ロックをご堪能あれ。









(オマケ)

しかし スティック というのは不思議な楽器だなぁ~。
超重低音からギターのようなソロまで弾けて、それにインドのタブラ(超絶打楽器)のような音まで出せるのだから。 これは是非DVDで鑑賞したい楽器だ。







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最終更新日  2005年10月10日 10時47分41秒
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