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2003年11月15日
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また、著者はただ子どもに、他人との違いや距離を尊重することを教えるだけではなく、年齢に合った自由を子どもに与えることが必要だと言っています。


1.自分のスペース
子どもに自分で管理、整頓するための場所を与える。
例えば自分の部屋や自分の机など。
そのスペースは自分の好きなように使って良いとはいっても、
使い方にも制限はあるし、ちゃんと整頓しておく責任が伴う。

2.自分の時間
危なくない限り、時間の使い方もある程度の制限の中で自由にさせる。

年齢があがるにつれて、できるだけ自分で時間を管理させる。
いつまでも、親が「時計代わり」をしない。(「~時ですよ、~しなさい」と何度も言わない。)
時間になっても用意ができていなければ、その活動には参加させない。それによって、子どもが自主的に時間を管理することを学ぶようにする。

3.友人関係
もし子どもが親として自分なら選ばないような子と交友しているなら、
子どもを無理矢理遠ざけるのではなく、子どもがその子とつきあってどんな気持ちがするのか、次のようなことを話し合う。

*OO君とつきあってみて、どんな感じ?(子供の意見を待つ。)
*そういう風に扱われたいと思う?
お母さんなら、自分の意見を尊重してくれない
友達とは一緒にいたくないと思うわ。
*OO君のどんなところが好きだなぁと思う?(子供の意見を待つ。)

わがままを言う人と一緒にいたいと思わないけど。
*できればOO君にいい影響を与えてあげられるといいわね。
*私も自分と違う価値観を持ったお友達もいるわよ。
どう?違う価値観を持った人と一緒にいると、自分も影響されちゃう?
自分が正しくないと思うことをさせられそうになった時、どうする?


実際に子どもが人を傷つける傾向のある人ばかりを友人に選ぶ場合は、それがパターンとして繰り返されているのか、鬱傾向などはないか等観察して、専門家の助けを受けることが必要です。

4.お金
お金は使ってしまえば、なくなるものだ、限りのあるものだ、ということがわかるためには、これも年齢に合った額を与えて、それを使う自由を与えること。
ただし、決まった期間内に使いすぎて無くなってしまったら、
もうそれ以上は与えない。
ただし小言を言わず、
「必要な物がある時に、お金がないのは辛いことだね」のように
共感してやるが、追加の小遣いは与えない。

5.服装や髪型
服装や髪型は基本的にその子の好きなようにさせる。
ただし、これも、実際にその服装によって子どもが危険な目に合わないことが大切。親の趣味と合わないくらいは構わず、好きにさせる。
別に親がそれを無理に好きになる必要はない。

服装によって子どもが主張しようとすることは、2つあるそうです。

一つは、自分の所属グループを示すため。
もう一つは、「自分は親とは違う。そして自分で選択できる。」ということ。

もちろん、行く場所によって、服装を選ぶ必要はあるので、
TPOは教えるが無理強いしない。

服装や髪型よりも、 子どもの生き方の全体的な方向 を見ること。
価値観、誠実さ、他人をどう扱っているか、どんなことを学び、
何を好きだと思っているか、など。

◆親自身が自分を点検する

さて、著者は、親が自分自身、基本的な5点ができているかどうか、確認することが
大切だと述べています。
ここで、もう一度、他人を尊重するための5つの点をおさらいしてみましょう。

1.他人を傷つけない
2.他人にノーと言われた時、そのノーを尊重し、相手を罰しない。
3.一般的なルールや規則を尊重する。
4.他人との違いを尊重し、他人の自由を認める。
5.自分の思い通りにならない時、怒るのではなく、悲しむ。

そして、これらを確認するために、自分に次のようなことを問い掛けてみることを勧めています。

1.自分の子どもを傷つけてしまった時、その責任を自分の物として受け止め、子どもに謝っていますか?自分勝手だったことを伝え、許しをこうことができますか?
2.なにか自分の望んでいたことに、配偶者や子どもが反対した時、怒ったり、相手をあやつろうとしたり、愛情をかけひきしたりしていませんか?
子どもが自分の嫌なことを嫌と言うことが許されていますか?
自分で子どもが自分の人生を管理できるよう、選択肢を与えていますか?
子どもに野球をしてほしいのに、子どもがサッカーを選んだら、
子どもの選択を尊重しますか?
信仰について、子どもが親と同じ意見を持てない時、子どもが自分自身の考えを持つことを許していますか?

3.一般的なきまりをどう守っていますか?
きまりやルールはうまくごまかせば大丈夫、とか自分は例外、
なんて子どもの前でやっていませんよね?

4.他人との違いを尊重し、他人の自由を許していますか?
子どもが独立心を持って育つことをゆるしていますか?
子どもが自由を持つことを喜んでいますか?
それとも嫌っていますか?

5.子どもや周りの人が自分の思うようにならない時、
あなたは怒りますか、それともそのかわりに悲しみますか?
彼らの選択に憤り、抗議しますか、それとも悲しみながらも受け入れますか?
自分の思い通りにいかないとき、あなたはかんしゃくをおこしますか?
それとも悲しみながらも、前へ進むことを選びますか?

◆結果
まとめると、子供達が他人を尊重することを学ぶ際には、次のような過程を通ることになります。

1.子どもは親のもうけた制限に抗議する。
2.なんとか制限を取りのけようとし、制限をもうけた親に反抗する。
3.親は制限を取りのけず、現実と共感をもって対応する。
4.子供は設けられた制限が現実であることを受け入れる。

しかし、著者も言うとおり、これは一夜で起こることではありません。
そして、ある時期はうまく行き、ある時期はうまく行かない時もあるでしょう。
しかし、親はそこに踏みとどまることで、
子どものこれからの人生に大きな影響を与えることになるでしょう。

「すべての懲らしめは、そのときは喜ばしいものではなく、かえって悲しく思われるものですが、
後になると、これによって訓練された人々に平安な義の実を結ばせます」
(「聖書」ヘブル人への手紙12章11節)





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Last updated  2007年04月30日 10時59分08秒
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