ここなつ家のフィリピン生活

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2006年10月11日
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はやさと速度は、違うって、ご存知でしたか?

何を隠そう、

私は、この年になるまで、はやさと速度が違うということを

知りませんでした!


はやさというのは、スピードのこと。

秒速何メートルとか、時速何キロとか、ふだん使っているのが、はやさですね。

速度というのは、英語ではvelocity。

ある一定の方向へ向かって、ある一定の距離を

どのくらいの時間をかけて物体が移動するか。



方向が加わってくるのが、はやさとの違いなのですね。


なんで、いきなり、こんな話が出てくるかというと、

これが、フィリピンでは6年生の理科で出てくるのです。

わがやはホームスクールですから、これを私が教えなくちゃいけない。


ベクトルとか、スカラーとか、

ニュートンの三つの法則とか、教科書に出てくるのですが、

私が習ったことが無いことが、出てきます。


だって、ベクトルは高校の数学でやりましたが、

文系だったので、物理はあまりやってないのです。

担任が、化学の先生だったので、化学はしっかりやりましたけどね。


スカラーって何?



えー、わかんな~い!


気を取り直して、アメリカから取り寄せたCD-ROM教材を

じっくり読んで、まずは私が勉強です。


ちなみに、アメリカでは、8年生(中学2年生)でやる内容です。



日本やアメリカより2年短い。

その間に全部を網羅するため、小学5-6年生で、

日本なら中学程度の内容が教授内容になっているのです。

ただし、アメリカの8年生の物理では、

サイン、コサイン、タンジェントが出てきますが、

フィリピンの小学6年生の場合は、そこまではやらなくても良いので

とりあえずは、ほっとしました。


ふむふむ、

方向を伴うものを、ベクトル量と言って、

方向を伴わないものは、スカラー量と言うのですね。

速度(ベロシティ)というのは、方向と伴うので、ベクトル量、

はやさ(スピード)は、方向を伴わないので、スカラー量。


具体的には、どういうことかというと、


A地点からB地点まで車が1キロ走るのに、1分かかったとします。

B地点からA地点まで、戻るのに、さらに1分。

AからBまで行って、BからAまで戻ると、

1キロ+1キロを、2分で走ったことになるので、

2キロ÷2分で、分速1キロになりますね。

これが、はやさです。


次に、位置の変化(変位)を考えてみます。


Aから出発して、Bまで行くのはプラスの方向に2キロの変位、

つまり+2キロです。

でもBからAへ帰るのは、AからBと反対方向なので、

マイナス方向に2キロの変位、

つまり-2キロと考えます。


最終的な変位を考えてみると、

Aから出発して、Bを通って、Aへ戻っていますから、

+2と-2を合わせて、

最終的な変位は、0(ゼロ)です。


だから、方向を考慮に入れた「速度」は、と言うと、

変位(0)を2分で移動したので

0÷2分=0km/分となる、というわけです。


そこで、これを

と思いつきました。

そこで、まずは、エクセルで表を作りました。


名前 移動した距離 1回目 2回目 平均タイム はやさ(m/s)


という感じです。


1枚のページに二つの表があって、

二つ目の表には、はやさのあとに、速度(velocity)
の欄も設けました。


子供たちに聞いてみると、50m走りたいと言います。

夫から借りた、長い巻尺で、50mはかって、

携帯電話のストップウォッチで、時間を計ります。


10歳のゆっぴーは、50m平均が、10秒。

Rちゃんは、11秒45.

かりんは10秒25でした。


下がセメントなので、気をつけて走ってね、

と言ったので、かりんとRちゃんは、

注意深く走ったようです。

ゆっぴーは、お構いなしに、猛ダッシュですから、

一番はやかった。

もちろん、大喜びしています。大笑い


ところが、そこで、雨が降ってきてしまいました。

屋内で雨宿りをしている間に、平均と速さを計算させます。

ゆっぴーは、計算機を使います。


なかなか雨がやまないので、

ここで、子供たちは理科のCD-ROMの説明を読みました。


説明を全部読んでしまっても、

まだ、雨がやまないので、

急きょ2つめの表の計測は、

ガレージですることにしました。

ガレージで、5mを計って、

そこで、Uターンしてくることにしました。

距離が短いので、今度は歩く早さを計測することにします。


ところが、ゆっぴーは、

自分が1番になりたくて仕方ないので、

「ケンケンしてもいい?」とか「ジャンプしてもいい?」とか

始める前から大騒ぎです。

速さを競うのが目的ではないので、

じゃあ、いいよ、ケンケンで、

と言うと、喜んでスタート位置につきました。


子供たちのタイムを計っている間、

3匹のワンコたちが、面白そうに見ていましたよ。


その結果、

行き5m、帰り5mの平均タイムは、ゆっぴーは、6.71秒。

Rちゃんの歩きは、7.22秒、

かりんの早足歩きは6.50秒でした。


速さの計算は、ちょっと難しかったのですが、

Rちゃんはすらすらと解きました。

ゆっぴーは、計算機ですから、すぐに表が完成しました。

かりんは、計算で、だいぶ時間がかかりました。

やっと、表が完成しました。

はやさと速度
かりんの表です。

かりんらしく(?)赤鉛筆と青鉛筆で、色とりどりの表になっています。

表が完成したところで、

「じゃあ、速度(ベロシティ)は?」と聞くと、

すぐにかりんが、「ゼロ!」と答えました。

「なんで、ゼロが、説明してくれる?」

と言うと、

「だって、行って戻ってきたから、移動した距離は、0でしょう?

移動した距離が0なら、どんなに早く行っても、

ベロシティはゼロ!」


ちゃんと、レッスン内容が、わかってくれたようで、

ほっとしました。

ただ読むだけでは難しく感じる物も、

実際に体験することで、楽しいものになりますね。

これから、物理の授業、どんどん高度になってきますが、

そのたびに楽しい体験で、体にしみこませてもらうことにしましょう。ウィンク


これだから、ホームスクールって、

難しいこともあるけど、やっぱり楽しいなぁと思います。





今日先生が、トラックバックを申し出てくださっています。
こちらも合わせてお読みくださいね。
数学大嫌いの地獄から救い出す『新学力への挑戦』(2)







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Last updated  2006年10月12日 13時09分50秒


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