2024/12/03
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テーマ: 社交ダンス(8751)
カテゴリ: アートのはなし
<1900年代のモダンアート>

エドゥアルド・チチャロ 『着物を着た女性の横顔』 (1913-1925)


エドゥアルド・チチャロ(Eduardo Chicharro y Agüera:1873-1949)はマドリード生まれの画家です。

国内外の数多くの展覧会に参加して、1900年に奨学金を得てローマへ渡ります。

マドリードに戻ると高等美術学校で教授になり、スペイン第二共和政(1931-1939)の初めに美術工芸学校の監察官に任命され、1934年に校長になりました。

女性の肖像画を多く描いたそうで、この絵も東洋の香りが漂ってくる素敵な作品です。


アントニオ・ファブレス『モロッコ巡礼』 (1920)


アントニオ・ファブレス(Antoni Fabres:1854-1938)はバルセロナ近郊のグラシアで生まれたカタルーニャの画家です。



1902年から6年間はメキシコ政府の招聘で国立美術学校の教師となり、その後ヨーロッパに戻って創作活動を続けました。


アントニオ・ファブレス 『彫刻家』 (1911)


同じくアントニオ・ファブレスの作品です。

彼は幼い頃、父親から彫刻と絵を学んだそうで、初めは彫刻家を目指していたようです。

モデルは自分か、ひょっとするとお父さんかもしれません。


サルバドール・ダリ『父の肖像』(1925)


サルバドール・ダリ(Salvador Dali:1904-1989)はスペインのカタルーニャ地方フィゲーラスで裕福な家に生まれました。

1925 年にバルセロナのダルマウ画廊で初の展覧会を開き、そこに出展した初期の最高傑作とされるのがこの父親の肖像画です。

この後パリに移り、シュルレアリスムの中心人物となっていきます。





ダリは自分の作品に対して、『ダリの作品は誰にもわからない。ダリにもわからない』と言ったそうです。





パブロ・ガルガーリョ(Pablo Gargallo:1881-1934)はスペインの彫刻家で、幼い頃家族とバルセロナへ移ってきました。

4匹の猫 でピカソなどの若い芸術家と知り合い、伝統的なスタイルの青銅像や大理石像の他に前衛的なスタイルの作品も制作し始めました。

1924年にパリに定住し、ガルガロはこの作品を制作します。

金属片 (この場合は鉄) を組み立てた写実主義とキュビズムを組み合わせた作品です。


パブロ・ピカソ『帽子と毛皮の襟をつけた女性』 (1937)




幼い頃から美術教師だった父親の英才教育を受けて才能を発揮しました。

これは、ピカソが1927年から1935年まで愛し合っていたマリー=テレーズ・ワルテルを描いた肖像画のうちの1枚出そうです。

子供の頃は誰もが『うまい!』と思う 写実的で分かりやすい絵を描いていた んですが、青の時代(1901-1904)、薔薇色の時代(1904-1906)を経てキュビズムの世界に突入すると、こういった絵になってくるんですね。

この絵を描いた1937年には、彼の代表作の一つである 『ゲルニカ』 も作成しています。





さらにカタルーニャ美術館のモダン・アートをご覧になりたい方は 公式サイト をご覧ください。

これまでご紹介してきたカタルーニャ美術館の記事はこちらから。

カタルーニャ美術館(その1)ロマネスク様式
カタルーニャ美術館(その2)ゴシック様式
カタルーニャ美術館(その3)ルネッサンス様式
カタルーニャ美術館(その4)バロック様式
カタルーニャ美術館(その5)美術館内部と企画展
カタルーニャ美術館(その6)豪華なモダニズムの家
カタルーニャ美術館(その7)1800年代のモダンアート


(おわり)


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Last updated  2024/12/03 05:58:42 PM
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