森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2014.05.27
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2006年に亡くなられた平井信義さんという人がいる。
子どもの育て方でこの人の果たした影響は計り知れないものがある。
子育て中のひと、これから親になる人、孫のいる人はぜひこの人の本を一冊は読んでほしいと思う。
アマゾンドットコムで検索してもらえればいくらでもある。

「心のめばえにほほえみを」から一部抜粋してご紹介します。
レストランで食事をする時のこと。欧米では、メニューが一人一人に渡されます。
それぞれが違った注文をします。
料理の選択には、自分の嗜好はもとより、腹具合や懐具合によるわけで、相手が安いワインを飲んでいても、自分が上等のワインを飲んでいても一向に平気です。

そのような経験をして帰国した直後、私は三組の家族と中華料理屋へ行きました。

私は嗜好と腹具合を考えて、料理を注文しました。

するとどうでしょう。
大人たちは「私も、私も」という状態で、私のオーダーに右をならえをしたのです。
私は驚いてしまいました。

ところが7歳ぐらいの男の子が一緒に来ていて「ぼくラーメンを食べたい」と言い出しました。
私は、きちっと「自己主張」できる子供だなとうれしくなったのですが、隣の席に座っていた父親が「みんな同じものを食べるのに、わがままを言うんじゃない」と怒った口調で言ったのです。
その言葉に対して子どもは逆らうことはしませんでした。
私は、わがままという言葉が、みんなと一緒に行動しないことに対して言われる日本の社会に対して憤りを感じました。
平井さんは「意欲」と「おもいやり」を3歳までに育てておけば立派な青年に成長するといわれています。

日本人は人と違うということで悩みます。
人の思惑に合わせて生きることを重視しています。


自分の意思をはっきり示すことを重視しています。

欧米人は自分の気持ちをはっきりと人前で言える、自立した人間になることを目指します。
日本人は自分の気持ちを我慢して抑えて、耐えることを教えます。
チームワーク、人の輪があっての自分という考えなのです。

森田理論では、自分の感情から出発すること。

対人恐怖症から解放されるためには、これらの自覚を深めて、生き方を修正する必要があるのではないかと思っております。





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Last updated  2014.05.27 19:29:35
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