森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.01.01
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カテゴリ: 森田番外編
読者のみなさま、明けましておめでとうございます。

4年前に始めたブログが今年当初の目標としていた5年目を迎えました。
少し振り返ってみたい。
「森田理論」自体は、中学生や高校生の正規の授業に組み込んでもいいような内容を持っている。たとえば原発問題、TPP参加の是非、紛争、地球環境の悪化、子育て、人間の生き方や生きがいなど森田の視点からいくらでも提言できることがある。
それなのに「森田理論」の認知度があまりにも低い。宝の持ち腐れとなっている。
このままでは森田は細々と生きながらえていくしかないのであろうか。
森田によって恩恵を受けて、絶望の淵から生還することができたものからすれば、残念で仕方がなかった。これはなんとかしなくてはという思いであった。
やっと思いついたのがこのブログであった。
一人でも多くの人に森田理論を知ってもらいたいという必死の思いからだった。


結果としては、予想外の反響に驚いた。
1年目終了時点の総アクセス3万人、2年目8万人、3年目19万人、4年目42万人であった。私は当初1年に2万人、4年を終わった時点の総アクセス数8万人を予想していたのである。

これはどういうことを意味しているのだろうと考えた。
森田は医療としての神経症治療は保険点数の対象外だし、自助組織としても風前の灯である。
神経症治療としての森田は残念ながら世間から見向きもされていないのである。
それなのに「森田理論学習のすすめ」という一ブログに熱心にアクセスして来られる方がおられる。つたない内容にもかかわらず、倍々ゲームで増加の一途をたどっている。
森田はまだまだ捨てたものではないのではないか。
森田理論というのは伝え方を変えればまだまだ一般に受け入れられる役に立つ理論なのではないか。前方にかすかな明かりが見えてきた瞬間であった。

ここで大きく認識が変わったことある。
今までは森田を神経症の治療に絞って取り扱っていたのだ。
その枠外に出ることはタブー視されていた。

医療的側面が強かった。それは間違いない。

しかしそういう目標を創始後100年経とうとしているのに持ち続けることが果たして正しいことなのか。
それは森田理論の壮大な枠組みからいってあまりにも矮小化されているのではないか。
森田理論のその奥にはとてつもない大きな鉱脈が隠れているのではないか。
森田理論は神経質性格を持った人の一生を左右する生き方や生きがいを問題にしているのではないか。

もし今森田先生が生きておられたとすると、神経症治療に甘んじておられるであろうか。
医師としての本分を守りつつも、神経症的な人間社会と時代そのものを相手にして戦っておられるのではないか。社会運動家として活動域を拡大しておられるのではないか。
その思いはますます強くなっていく。

森田理論を学習して身につけて実践できるようになると社会に出てからの生き方が変わってくる。楽な生き方が身に付くし、生きることが楽しくなってくると思う。

森田理論はできれば学校教育の中で日本人すべての人が学んでほしい。
もし学校教育に組み込まれないのなら、社会人になって学ぶことが人間として必須であると思う。
これを学ぶだけで、自分の生き方のみならず、現代の社会が抱えている多くの問題が解消できるのではないかと考えていますが如何でしょうか。

1年が経つのはあっという間です。
今年も森田の深耕で新たな発見があることを期待して走り抜けてゆきたいと考えています。
どうぞご期待ください。
最後にみなさまが今年1年、健康でますますご活躍されますようにご祈念申し上げます。





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Last updated  2017.01.01 08:00:47
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
軸受国富論@ Re:森田の正道を歩むとはどういうことか(06/05) かの有名なドクターDXの理論ですね。ほか…

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