森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2020.06.12
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
神経質性格の人は弱気と強気が同居しているという。

強気な面としては負けず嫌い、頑固である。こだわりやすい。
一度食いついたら決して離そうとしない。
観念優先で自分や他人に「かくあるべし」を押し付ける。
理想主義、完璧主義、完全主義、目標達成第一主義、コントロール欲求が強い。

弱気な面としては、心配性である。
普通の人が無視するようなことにいつまでもこだわる。
注意や意識が内向き、内省化しやすい。
物事を悲観的、ネガティブに膨らませてしまう。


森田理論学習の神経質性格の特徴として次のように学んだ。
・自己内省的、理知的、意識的である。
・執着性が強い。
・感受性が強く、心配性である。
・生の欲望が強い。

これらの分析はすべて的を得ている。
ここで注意したいのは、神経質性格にはプラスとマイナスの二面性があるとことを忘れてはならない。生活するにあたっては、優れたところは益々伸ばしていけばよい。
問題のあるところは、封印するようにすればよい。
どちらかに片寄ると問題になる。バランスを意識することだ。

神経症に陥ると、それが反対になっている。
そして一人で相撲を取って、自滅の道へと突き進んでいる。

両面観で神経質性格をとらえ、理解することを忘れるとまずいのだ。

次に、集談会などで神経質性格の活かし方を学ぶことも大切である。
自己内省が強いという事は、反省する力があるという事である。
観察する、分析力が優れているという事だ。
失敗や問題が起きたときに、その原因をより深く解明していくことができる。

そして他人に理路整然と説明できる能力を兼ね備えているのだ。
こういう人がいないと世の中はうまく回っていかない。
自分や他人を否定するために活用するのではなく、有事に備えて事前の準備をするために活用すればこんなにありがたい事はない。

心配性であるという性格は、どんな些細なことでも、感情が湧き出てくるという事だ。
レーダーでいえば高性能レーダーを標準装備しているようなものだ。
豊かな感性が泉のごとくこんこんと湧き出ていて、とどまることがない。
それを利用して音楽を楽しむ。絵画や演芸を楽しむ。
感性が豊かなのでよく深く鑑賞することができる。
生活や仕事面に活かしていく。きめ細かな取り組みができて、満足を得ることができる。
この特徴をネガティブにとらえて、何事にもあっけらかんと対応できるような性格改造を目指すことは間違いだと思う。元々備わっているものに磨きをかけて大切に取り扱う事に注力すればよいのである。

生の欲望が強いという事は、好奇心が強いという事だと思う。
エネルギーが有り余るほどあって、いつも課題や目標、夢に向かって努力を惜しまない人である。こういう人は歳をとって肉体的には弱ってきても、精神的にはいつまでも若い。
人生を楽しみ謳歌している人である。
経済的・時間の許す限り、興味や関心のある事には積極的に手を出していくようにするべきだと思う。定年退職してたちまちやりたいことを20個ぐらい持ってないと、退屈で空虚さを感じるようになると聞いたことがある。
そのためには、現役で働いている時から、やりたいことのストックをためておくことだ。
「今日は何をして時間をつぶそうか。何か楽しい刺激はないかな」などと言って、テレビをつけっぱなしの生活を送っているとすぐにぼけてきます。
いったんボケが始まるとなかなか元に戻すことはできません。





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Last updated  2020.06.13 07:56:21
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
森田生涯 @ Re[1]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ コメントありがとうございま…
stst@ Re:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、こんばんは。 過去に何度かコ…
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