森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2021.09.27
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
外科医の土橋重隆さんは、ガンになる人は基本的に真面目に生きた人ですと言われている。
ガンは頑張る人がなるというのは本当です。性格的にいいかげんな人は一人もいない。

肉体的に頑張ったのか、性格的に頑張ったのか、自分の本音を抑圧して建前優先で頑張ったのかによってガンの発生場所が違ってくる。

たとえば乳ガンですが、乳ガンの場合はストレスが関係しています。
過去のある期間、強い肉体的ストレスを受けた人は左乳ガン、長い期間をかけてじわじわと、精神的なストレスが蓄積された人は右乳ガンになりやすいのです。

左乳ガンの人は、誰かの下で働くことで能力を発揮する。その要求に、つい頑張って、肉体を酷使してしまう。激しいこともできるし、深夜残業もこなす。
肉体的にボロボロになるまで頑張れる人です。ですから、左乳ガンの人は「あの時の無理がたたったのだ」と思い出すことができる。

右乳ガンの人は、潜在的に職場や夫婦などの人間関係のストレスをため込んでいる。
人間関係に問題を抱えている人は、自分の思い通りに相手をコントロールしたい人です。


肺ガンの患者さんは、病気が怖いのです。
肺ガンであると知らされた途端に、一気に衰えてしまう。
なんでこんなにガタガタになるのだろうと思うくらいです。
そのショックが免疫力をさらに落としていく。
その恐怖を不安の程度に落とすことが大切です。
健康についての不安や恐怖は、健康体で長生きしたいという欲望が強いということですから、不安と欲望の関係をきちんと理解しておくことが肝心です。
ガンは悪いものだから、排除することばかり考えていると、こういう心の余裕は生まれません。

胃ガンや十二指腸ガンの人は、とにかく生真面目なんです。
言われたことに対して、なにごとも真面目に取り組まれますね。
自分の本音としては、断りたいのだけれども、相手のことを考えると建前上引き受けないとまずいことになると考えるような人です。そこに精神的な葛藤を抱えている。
自分のことでいっぱいいっぱいで、他人のことを思いやる余裕がない。


肝臓ガン、胆のうガンの人はとりあえず引き受けてしまう。
引き受けてしまってから、あれこれと悩む人が多い。
胆のうガンの人は結構ユーモアのある人が多い。サービス精神が旺盛です。
相手を思い、気遣うようなところがあります。

すい臓がんは、「弱音をはかず、最後まで凛としている。芯が強い」人がかかる。

とにかく立派な最後です。

この指摘は確かに思い当たることがあります。
それとガンになる人が出る家系は、同じようなガンが別の人に再現される傾向もあります。
それを遺伝子レベルで説明される人もいますが、土橋重隆医師の指摘されていることも影響していると考えるほうが妥当性があると思います。

考え方、生き方、行動、食生活の偏りが、身体に無理やストレスを与え、それらが蓄積された結果、ガンが発症している。
これを逆手にとって、自分の思考パターン、行動パターンの傾向を自覚して、片寄っているなと思った時は、すぐに修正してバランスを回復できる人はガンにかかりにくいということができます。そういう意味では、森田理論はバランスを取り戻すことをことさら重視している理論です。いかに不安と欲望の調和を保ちながら、生の欲望の沿って生きていくかに焦点を当てています。
バランスのとれた生き方を身に着けるために、森田理論という人間哲学を学ぶことをお勧めいたします。





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Last updated  2021.09.27 06:20:04
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森田生涯 @ Re[3]:強情と盲従の弊害について(02/27) ststさんへ 今の生活は日中のほとんどが…
stst@ Re[2]:強情と盲従の弊害について(02/27) 森田生涯様、返信アドバイスをしていただ…
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