森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2023.09.21
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カテゴリ: 神経質の性格特徴
学校行事ではおもしろい珍事があるという。
学校の運動会では足の速い人は足の速い人同士、遅い人は遅い同士で走らせる。
学芸会では入れ代わり立ち代わり主役が何人も登場する。
見ている人はどうなっているのか訳が分からなくなる。

これは足の遅い人や主役になれない人が卑屈にならないように配慮しているのだという。
能力的に無理な人が劣等感で傷つかないように、学校側としては生徒の身になっても、最大限の配慮をしていることです。いじめ対策を狙っているのでしょうか。
このような配慮は差別をなくして平等な社会を築く効果があるのだろうか。

現実は足の速い人、遅い人がいます。演技の上手な人、下手な人がいます。
それ以外にも、勉強の好きな人、嫌いな人がいます。

料理、釣り、自然散策、ペットの飼育、園芸が好きな人もいます。無関心の人もいます。
リーダーシップを発揮することが得意な人、反対に他人との付き合いが苦手な人もいます。
神経質性格で心配性の人もいれば、発揚性気質で外向的な人もいます。

人間は個性の宝庫だと思います。千差万別です。
ある面では突出した能力を持っていても、他の面では人並以下というのが現実です。
それを一つの分野に絞って、良い悪い、できるできない、能力があるないとランク分けするのはあまりも無謀です。
その人の得意分野を見つけ出して、ほめて励まして伸ばしてあげることが肝心だと思います。

私が高校生の頃は、すべての人の点数が一覧表にされて配布されていました。
また教科ごとに成績上位者は名前と点数が廊下に張り出されていました。
これによって成績のよかった人は益々やる気に火が付きました。
その結果どんどん成績が伸びて、難関大学に合格していきました。


ところが私の高校は高校駅伝の名門校でした。
3年間マラソンに打ち込んだ人は、箱根駅伝の常連校から引く手あまたでした。
さらに有名大学を卒業してもなかなか入れないような実業団チームにスカウトされていきました。
現在の青山学院大学の陸上部監督の原晋氏もその一人です。
原晋氏がキャプテンをされていた時は、下馬評は悪かったのですが、原氏の統率力のおかげで準優勝の快挙を成し遂げています。

足を故障して選手としてはすぐに引退に追い込まれました。
その後、営業マンとして再出発し、トップ営業マンとして復活しています。
青学陸上部監督の手腕はそのときに身につけたものが多いという。

私は人生というものはその分野でこれをやらせたら他の追随を許さないと思うようなものを見つけて磨きをかけるほうがよいと思います。
それがどんなニッチの世界でもよい。それを見つけることが大切になります。
集談会で大学の4年間は自分の得意分野を見つける活動期間に充てた方がよいという話を聞きました。
世の中には12000種くらいの職業があるそうですから、神経質性格を活かした適職は必ず見つかるはずです。
得意なことは自信につながりますし、益々やる気が出てきます。
すべての面で人並を目指してもほとんど使い物になりません。
それよりは自分の好きなこと、得意な分野をさらに伸ばしていく人生に乾杯です。
老婆心ながら、それに加えて森田理論学習を続けた人は素晴らしい人生になると思います。

大菊の苗





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Last updated  2023.09.21 06:30:40
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