森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.01.22
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松下幸之助氏の言葉です。

お互いが充実した人生を送るために忘れてはならないことの一つとして、自分自身をよく知るというか、自分が持っている特質や適性、力などを正しく掴むことがあると思います。
自分を正しくつかめば、うぬぼれることも、卑屈になることもなく、自分の持ち味や力をそのまま発揮することがしやすくなる。

ところが、自分で自分を知るということが、案外難しいのです。
自分のことなのだから、自分が一番よく知っていていいはずなのに、実際には、自分のよさに十分気づかなかったり、反対に自分の実力を過大評価して見たりといったことがよくあるわけです。

これについて私は、これまで ​「自己観照」​ ということを自分でも心がけ、人にも勧めてきました。
それはどういうことかというと、 自分で自分を、あたかも他人に接するような態度で外から冷静に観察してみる、ということです。
いいかえると、自分の心をいったん自分の外に出して、その出した心で自分自身を眺めてみるということです。

といっても、実際に自分の心を外へ取り出すといったことは、できることではありません。
​あたかも取り出したような心境で、客観的に自分を見つめてみる。 ​​
それが私のいう「自己観照」で、これをすれば、比較的正しく自分がつかめるのではないかと思うのです。
(人生心得帖 松下幸之助 PHP研究所 70~73ページ引用)

この考え方は、森田理論の核心部分です。
感情の事実や理想とは程遠い現実や現状を否定している人は是非とも取り入れてほしいところです。
「かくあるべし」に振り回されないためには、第三者的な立場に立って、客観的に自分を見つめることが極めて有効なのです。
これを森田では自覚を深めるといいます。

その際注意することは、感情の事実や理想とは程遠い現実や現状を見つめるだけで、是非善悪の価値評価をしないようにすることです。
人間の心には不思議な調整作用があって、ただ自覚し、気づくだけで「かくあるべし」はあったままで、自然とバランスのとれた方向に調整されていくようになっているのです。

このからくりが一番よく分かるのは、生活の発見誌2014年10月号の「心の事実を自覚する」という記事だと思います。
私はこの部分はコピーして鞄の中に入れていつでも取り出して見れるようにしております。
松下幸之助氏の「自己観照」という考え方を、森田の理論学習で取り上げて、ぜひとも自分の生活に取り入れていきたいものです。





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Last updated  2025.01.22 06:34:00
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kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

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