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先回のブログでは、中東生活のうっ憤を晴らすかのようにアラブ男性への挑戦状をたたきつけました( http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201211060000/ )。アラブ世界で暮らすのはけっこう大変なことです。それでも中東の魅力に惹きつけられて5年目。
「何がそんなに魅力なんですか?」と聞かれることがありますが、ひとことで言うと…そうですね、中東に眠る「ダイヤモンドの原石」に惹きつけられているのだと思います。ダイヤモンド? ヨルダンにダイヤモンドがあったのか? と思われた方、この場合の「ダイヤモンドの原石」とは、文字通りのダイヤモンドのことではありません。
どの国にも良い人と悪い人がいます。中東でもそう。中東の場合、悪い人の割合が他に国と比べて少し (いや、かなり?) 高いだけで、良い人もたくさんいます。私の場合、先回のブログで書いたような「毛深いだけが取り柄の情けない男」に会う確率も非常に高いですが、その反面、素晴らしい人格の持ち主 (男性女性を問わず) に会うこともあります。

そんな人たちを私は「ダイヤモンドの原石」と思って、非常にいとおしく感じてしまうのです。研磨されたダイヤモンドはさん然と輝きますが,未加工のものはただ鈍く光るだけです。とはいえ、未加工のダイヤモンドは美しい宝石になる潜在能力を内部に秘めています。
私が日常的に出会う人たちー私の友達を含めて―の中には、とことんアラブでありながらも、キラリと光る何かを持っている人たちがいます。アラブ世界は第3世界と呼ばれ、いろんな面で遅れているし、がっかりさせられることも多い。腹の立つこともいーーっぱいありますが、そんな一部の人たちが持つキラリと光る潜在能力にかけてみたいと思うのです。
「くっそーーー!!」と思う気持ちと愛おしさとが混在した、相反する感情が同居しています。全く対照的な感情なのですが、自分でも不思議なくらいきちんと同居してくれていて、「プチン」とキレても長続きしない。「ダイヤモンドの原石」の存在が「まだまだこの国も捨てたもんじゃない」と私をなだめているかのようです。それで何度キレても、やはりこの国にいたいと思ってしまう。そんな不思議な感情に動かされて5年目。
中東で出会った大切な友達 (レバノンで亡くなった友達も含めて: http://plaza.rakuten.co.jp/fmtours/diary/201202060001/ )、友達ではなくても日常生活の一コマでふと接する人格者たち、それは誠実なタクシーのおっちゃんであったり、珍しく純粋な若者であったり、とても親切な薬局のおじいちゃんであったりと色々ですが、そんなダイヤモンドの原石を見つけると、自分はまだまだこの国に住み続けるんだろうな~とそんな予感がしております。
皆さまも「ダイヤモンドの原石」、見つけておられますか?
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