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たまにはソムリエKAJIのちょっと専門的なワイン談義を書いてみましょうワインのビンテージものの醍醐味はなんと言っても、ビン熟したブーケの香だろう。 ワインの香には、アロマとブーケがある。 アロマとはそのワインにつかわれている葡萄本来の香だ。 代表的なアロマの形容の仕方で・・・ スミレの匂い ブルベリーのような ベリー系の香 アカシアの蜂蜜の香 プラムのような 洋ナシの香 マスカットの香 ゴムの焼ける匂い などがあげられる。 どれも葡萄そのものの本来の果実の香が由縁である。 では、ブーケとはどんな香? これは平たく言うと、「葡萄本来の香ではなく、ビンの中で熟成されかもし出されたた、アロマ以外の妖艶ないい香り」のことである。 このブーケ、今市販のワインには99.9%ないといっていいだろう。 ちょっと専門的になりますが、 市販の2000年以降のシャトーもの (ロマネコンティだとかシャトーマルゴーだとか) ですらこのブーケはあまり期待できない。 で、今回のワインはフランス、ブルゴーニュのボルネイ村の ユベール・モンティーユ氏の造るワイン。 ビンテージは1988年。ブルゴーニュのビンテージチャートでは比類なき、 最良の年といえる。 長いことKAJIハウスの納戸で眠っていた。 ラベルにこびりついたほこりが見えるでしょうか? ユベール・モンティーユ氏、フランス革命より前~この村に居を構えていたらしい。法律や弁護士の仕事を傍らに、先代までしていなかったワインつくり(先代は人任せ)に自ら携わり、優雅で華麗なブルゴーニュの代表的な超長熟タイプの ワインを作り出してきた。 詳しくはこちらで→http://www.sake-masumoto.com/vin_montille.html 抜栓するときの緊張感と、わくわく感がたまらない。 名品ならではの長-いコルクです。 程よくワインが染みとおって、深紅色に変色しているのがわかります? コルクの香をかぐと・・・あま-い花の蜜の香り・・ばらの花かな・・ 最初の一杯目・・文句なしおいしーい!!アルコールがないような何か フラワーエッセンスの上澄みでも飲んでいるようだ。 色艶は22年もののかれたレンガ色だが深い深紅の輝き。 香はコルクのそれとは違い、ふるーい洋館の磨き上げられた家具の匂いだ。 使いこなした皮の、ワックスを塗って手入れした、懐かしい匂い。 杯を重ねると香と味がどんどん変化していく。 徐々にアルコール感が増して、今度は、洋館を出て、草原の畑のある、天気の良い 春の日差しの中で漂ってくる、花の香やら土の香り、そして若草の萌える香りだ。 さらに杯を重ねる・・ボトルの半分ぐらい・・ 今度はしっかりした、ブルゴーニュの3年前に瓶詰めされた、若いワインの味になっていく。 不思議不思議・・色も最初とは気のせいか濃くなって、とても22年前のものとは思えない。 深紅の度合いは深くなり、きらきら度も消えず、素敵になっている。 そして今度はやさしい乳酸の香りを含んだ、ミルクのような香りだ。 もうボトルの底に澱がたまっているのが良くわかる。 杯の終盤戦のこのワインは大変力強く、ロマネコンティを髣髴させる勢いだ。 思い返せば20数年前、同じ銘柄のワインをわざわざ三水村まで持って言って飲んだ覚えがある。そのときのビンテージは1957年もの・・・ そのワインも年を感じさせない素晴らしいもの。 現在では(96年ごろから)モンティーユ氏の息子さんがワイナリーを受け継ぎ、 ビオディナミ(完全有機栽培+シュタイナーに傾倒する宇宙的栽培法)で、 素晴らしいワインを作り出している。 いいね、ワインは・・ そのつくり手や、ブドウ畑、そしてその年年の気候、や星星の運行などが物語となって、 一本のボトルに詰まっている。
2010.11.09
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南伊豆からアルケミーを携え今回もやってきた牧野じゅんさん KAJIハウスに来るなり、伊豆のおいしーい干物のお土産・・ 火鉢の炭でさっそくシェフの腕前を発揮してもらいました! 長野清林寺ではぼうえんさんとの胡ラボも交え、 なかなか清涼とした中でのライブとなりました。 ガブリエルさん今回は鮮やかなオペレーションでしたね。感謝! 胡ラボではマヘリアジャクソンの「サマータイム」を ぼうえんさんが二胡を、じゅんさんが吊り下げスタイルのクリスタルボウル と歌、KAJIがギターで演奏しました。 北条のせるふぃーゆの海野さんにはいつも感謝します。 池田さんやいつも聞いてくださっている方々。 盛り上げていただき本当に感謝! これも、クリスタルボウルの必要性が現代社会にマッチしていることで 、今回は「ゆほびか」などの雑誌に特集されたり、 来年は某商工会議所の日帰りツアーにKAJIハウスがノミネートされる などニーズが広く認知されていることかと感じています。 31日のKAJIハウスこけらおとしでは、お祝いのお花やお酒をお送りいただき恐縮です。 2階のお蚕部屋は想像より音響効果抜群で、じゅんさんも「今までの会場で生音ではここが一番だね!」と意外なコメント・・ たくさんの方に盛り上げていただきました。 ライブ後の食事会ではビールサーバーも大活躍、 酵素玄米のカレーやロハスな手作りいろいろうけていました。 いろいろな話で盛り上がりました。 ゆほびかのふくろとじの話題はある重鎮の話で 皆さん大うけ!! 朝食は銅のかまど炊きのご飯と大地の卵で卵かけご飯。 それとKAJI畑の今年のライ麦を石臼で引いたクレープなどなど。 今後はぼちぼちとイベントを企画してまいります。 今後ともよろしくお願いします。 影でご協力いただいたまゆさんをはじめ夏至祭りでお世話に なった方々にも感謝しております。 ありがとう! ****こんなの使い始めました。品川豆炭・・・そして品川あんか・・この品川豆炭なかなかの優れもの。コタツの中具も次回は調達しようと・・・これも他社(マルハ)などとはエコ度が違う。練炭も優れものだ。昭和30年代には普通の蕎麦屋や飲食店はこの練炭で、てんぷらを揚げたり、焼き物の調理をしていた。シナネン(品川豆炭)の昭和30年代のプロフィール映像をごらんいただきたい。「くらしと練炭」もちろん都会向きではないけど、田舎暮らしにはどうも必須アイテムのようですね。エコの度合いからいえば微妙ですが、近い将来、電気が使えなくなったときにはこの豆炭の威力がクローズアップされることでしょう。
2010.11.04
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