時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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August 7, 2006
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「横山大観」

 物語は、12年前、目黒区碑文屋の高級住宅街で、老舗画廊「銀晶堂」の専務市村隆一が殺されたところから始まる。

 画家を志す茂木貞澄は、旅の途中、雪のため列車が動かなくなり、秋田の田舎町横堀の旅館に泊まることになる。その宿で合部屋となった男から、 ユトリロ と秀麿( 横山大観 )の絵を見せられる。絵は、いずれもすばらしい出来であったが、果たして本物なのか。

 その絵が、銀晶堂の絡んだ催しに出品される。

 そんな折、茂木が秋田で会った男が軽井沢で殺される。五味という男で、かって天才画家と呼ばれており、市村隆一殺害事件の容疑者でもあった。茂木は、真相を探るうち、当時捜査を手がけていた警視庁の岡部警部と出会う。

 この小説は、後書きに寄れば、著者自身が大好きな作品の一つだということである。登場する岡部和男警部は、内田氏デビュー作「死者の木霊」から登場しているそうだ。警察官が「名探偵」というのも変な設定であるが、理知的な二枚目で、物静かな外見と鋭い推理力を持っているという設定で、後の浅見光彦シリーズの原型を見出すことができる。

一言:いやーいい仕事してますなあ!



「横山大観」殺人事件(内田康夫:中公文庫)
「横山大観」殺人事件







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Last updated  August 7, 2006 06:45:30 PM コメント(4) | コメントを書く
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