時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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September 12, 2006
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 シリコンバレーとは、今更言うまでも無いだろうが、アメリカカリフォルニア州のサンフランシスコ郊外に位置するハイテク企業が集中している地区である。

「シリコンバレー精神」 (梅田望夫:ちくま文庫)は、「Web進化論」で有名な梅田氏が、1996年から2001年にかけてシリコンバレーで暮らした体験を基に書いたものである。

 この本によれば、シリコンバレーでの起業には、絶対に自分の資産をかけないということである。エンジェルと世ばれれる投資家やヴェンチャーキャピタルが、ものになりそうなアイディアに投資してくれる。担保を取らないと金を貸さない日本の銀行も見習ってほしいものである。そして、その金は、失敗しても返す必要の無い金なのである。その代わり、成功したときには、莫大なリターンが期待できる。企業家は、失敗しても、自分の資産をかけている訳ではないから、次のチャンスを狙える。

 また、金持ちになれるチャンスは、創業者や投資家だけにあるわけではない。成功したベンチャーで働いている者にもストックオプションにより金持ちになる可能性がある。

 そして、シリコンバレーを技術的に支えているのが、「ナード」と呼ばれるコンピューターが好きでたまらない人たちである。投資家と経営者とナードがうまく組み合わされたときそこにハイテクビジネスが生まれるのである。シリコンバレーではナードたちは、非常に大切にされているという。どんなに優れた技術者でもワン・オブ・ゼムの扱いしかしない日本企業とはえらい違いである(田中耕一さんのようにノーベル賞を取れば扱いは変わってくるのだが)。

 この本は、梅田氏の自分史であると共に、シリコンバレーの息吹を伝えてくれる好著であり、グローバル化時代を迎えた日本に必要なもののヒントを与えてくれる本である。

シリコンバレー精神



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Last updated  September 12, 2006 07:19:29 AM
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