時空の流離人(さすらいびと) (風と雲の郷本館)

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January 21, 2007
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 今日紹介するのは、 「死線上のアリア」 (角川文庫)である。内田センセの作品にしては珍しく短編集である。

 収録されているのは
 「優しい殺人者」
 「死あわせなカップル」
 「交換殺人」
 「飼う女」
 「願望の連鎖」

 「碓氷峠殺人事件」

の計7編。このうち最初の2つと最後の作品に出てくるのが、警視庁きっての「キレ者警部」として知られているという設定の「フグハラ警部」である。内田作品の主人公と言うと、浅見光彦に代表されるような美男子が多いが、この警部、他の内田作品には見られないユニークなキャラクターだ。本名は「福原」なのであるが、皆が「河豚腹」を連想するくらいの超肥満体で、食い意地が張っている。おまけに、捜査会議では、すぐに睡魔に襲われるという困った人だ。しかし、ほとんどやる気の無いような態度とは裏腹に、頭脳はフル回転しており、難事件を見事に解決してしまうのである。この外見とキレ者ぶりのギャップがなんとも面白い。

 表題ともなっている「死線上のアリア」には、人間ではないが、これまたユニークなキャラの犯罪捜査用スーパーパソコン「ゼニガタ」が活躍している。

 その他の作品では、特に名探偵のような人物はいないが、いずれの作品も、トリックやオチが面白い。「フグハラ警部」モノは、シリーズとしてもっと発表して欲しいものである。


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「死線上のアリア」(内田康夫:角川書店)



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Last updated  January 21, 2007 09:42:57 AM
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