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葉酸※1とビタミンB12※2が統合失調症の症状を緩和する2013.3.7, EurekAlert より: 抗精神病薬のふく用者に、葉酸とビタミンB1※32のサプリメントを与えることで、統合失調症の患者の症状が改善した、と言う140名の患者を対象としたアメリカマサチューセッツ総合病院の臨床試験のレポート。患者はランダムに2群に分けられ、介入群は葉酸とビタミン※4B12のサプリメント、対照群はプラセボ(偽薬)を16しゅうかんにわたって投与された。2週間ごとに症状がチェックされ、同時に血中葉酸濃度※5、ホモシステイン※6濃度が測定された。また葉酸代謝酵素※7の遺伝子※8変異※9も同定された。その結果、栄養補助食品の投与を受けた患者では、ネガティブな症状の改善が見られたものの、その結果は有意ではなかったという。ところが、遺伝※10子変異と2種類の栄養分※11の摂取量を考慮して調整すると有意差がみられた。遺伝子変異のうちで効果に寄与していたのは、FOLH1と呼ばれる遺伝子で、機能が低い変異体をもつ患者では、葉酸の血中濃度が低くなり、その結果効用が見られなかったようだ。栄養補助食品によって血中葉酸濃度は高まり最終的にはそれ以外の変異を持つ患者と同じレベルに達したが、それが有効なききめを示すためには16しゅうかんは短すぎたようだと研究者らはコメントしている。出典は『JAMA精神医学』 <用語説明>※1葉酸は、赤血球の形成を助ける栄養素で、胎児の正常な発育に寄与する栄養素です。※2ビタミンB12はコバル(Co2+)を含む、赤色の水溶性ビタミンで、動物と微生物に含まます。体内では、コバルトに配位したシアン化物イオンの位置にアデノシンが結合し(アデノシルコバラミン、補酵素B12)としていくつかの酸化還元酵素の補酵素として機能します。同義又は類語としてはシアノコバラミンがあります。※3ビタミンB1は脚気を予防する物質として発見された,イオウを含む水溶性ビタミン。同義又は類語としてはチアミン, サイアミン, オリザニンがあります。※4ビタミンは動物の成育に必要な微量栄養素で、脂質、糖、タンパク質、ミネラル以外の有機化合物。高峰譲吉により、米ぬかから脚気を防ぐ物質としてオリザニン(ビタミンB1)が発見されたのが最初。同義又は類語としてはビタミン類があります。※5濃度は溶媒中の溶質の量を、一定の尺度で表現したもの。モル濃度、パーセント濃度など目的に応じて使い分けられています。※6システインはタンパク質を構成するアミノ酸の一種で、残基部分にSH基を持つためタンパク質分子中で立体構造の保持や活性部位として働くこともあります。また、分泌タンパク質では2つのSH基が結合されてーS-S-結合を作り、タンパク質の立体構造の安定化に働く場合もあります。略号はCys , C同義又は類語としてはシスチンがあります。※7酵素はタンパク質のうちで、特に生体反応についての特異的な触媒作用を有するものの総称。※8遺伝子は親から子に伝わり、遺伝形質を発現させる本体。物質的にはDNA。一つの生物を形成する遺伝子のセットをゲノムという。※9変異は遺伝学で、ゲノムDNA上の配列変化などにより変異体が生じる現象。※10遺伝はある形質が親から子へと伝搬すること。そのもとを遺伝子といい、その総称をゲノムという。※11養分は生物が生きるために外部から取り入れる必要のある物質の総称。
2013年03月21日
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太腿の脂肪※1は老人の歩行を遅くする2013.2.22, EurekAlert より: 歩行速度が高齢化により減退することを予防措置するため、年寄りは筋肉量を保つことだけでなく、きんにく間脂肪の増加を抑制することも重要であることを示唆した研究。筆頭作者であるウェイク・フォレスト大学バプテストメディカルセンターのクリスティン・ビーバー博士は、歩行速度は年齢とともに減退し、老人においては毎びょう0.1m歩行速度が落ちると死亡率が12%高くなると述べている。このため自立して生活する老人にとって、歩行速度は大切な予測の判断材料であり、改良することもできる。 残念ながらこの歩行速度の減退に先立っておこることは何かまだ良く知られてはいないが、肉体組成の変化からリサーチを始めることは妥当であると、ビーバー博士は述べている。歩行速度は20分間歩行するのにかかる[時間]を測定して評価し、4年間にわたり毎年調査を行った。肉体組成はコンピューター断層撮影(CT)で評価した。重要なことには、太腿の脂肪が非常に多くなり大腿筋が極く損なわれた高齢者は、臨床的に問題のある歩行速度の減退に見舞われるリスクが最大になったと、ビーバー博士は述べている。「今回の結果を基に、老人の歩行速度と長期にわたる自立際して、太腿の筋肉間脂肪の減少、大腿筋部位の増加、又はその両方の改善のどこに目標を定めていくのかを将来的な研究関して調査するべきであろう。」出典は『米国臨床えいよう学雑誌』 <用語説明>※1脂肪は有機化合物で、脂肪酸とグリセロールのエステル。生体内では、膜の成分やエネルギー源として使わます。同義又は類語としてはトリアシルグリセロールがあります。
2013年03月09日
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遺伝子の発現遺伝子(gene)はデオキシリボ核酸(deoxyribonucleic acid: DNA)から構成され遺伝情報細胞の機能を実際に遂行する分子であるタンパク質やRNAをコードします。転写DNAの塩基配列をRNAに写し取る必要があり、この過程が遺伝子発現の第一段階で転写(transcription)とよばれます。翻訳この転写されたRNAのうちでタンパク質のアミノ酸配列をコードしたものをmRNA(メッセンジャーRNA、messenger RNA)と呼びます。リボソームとよばれる細胞器官がこのmRNAの塩基配列上に記されたアミノ酸を順番記された順番どうりに結合させてタンパク質の基本単位であるポリペプチド(polypeptide)を合成します。 この段階を翻訳(translation)といいます。この翻訳過程で合成されたポリペプチドは種々の加工を経た上でタンパク質となりその特有の機能を発揮して細胞を活動させます。遺伝子産物が生じること、すなわち転写あるいは翻訳が起こることを遺伝子発現と呼びます。転写と翻訳には多くのエネルギーを必要とする。そのため、タンパク質は必要なときだけに合成される必要があり、遺伝子の発現は制御されないといけない。今日のインターネットで出ていたニュース ディルクヤン・ダイク(Derk-Jan Dijk)氏と研究チームが毎晩6時間以下の睡眠で1週間を過ごした場合、1日を通して発現が高くなったり低くなったりする遺伝子の数が急減し、炎症や免疫系、ストレス反応に関連する711の遺伝子の発現に影響が出ることを発見した。とのことです。 おさらいです。我々の睡眠周期など、日・季節・年などを通して変化する生物のリズムは体内時計と呼ばれるシステムにより調節されており、様々な生理機能に関与している。この体内時計というシステムからの制御によって、遺伝子は周期的な発現を繰り返している。一日単位のリズムを概日リズムと言いますが、この概日リズムでは、「朝」「昼」「夜」、それぞれの時間に遺伝子の発現を制御するDNA配列(制御配列)が存在し、これらの制御配列がスイッチの役割を果たすことで、さまざまな遺伝子が24時間周期の発現を繰り返している。遺伝子の制御は負の制御と正の制御の二種に分けることができる。負の制御をするタンパク質がDNAに結合すると、特定の遺伝子の転写を妨げる。このような働きをするタンパク質をリプレッサー(負の制御因子)という。逆に正の制御するタンパク質がDNAに結合すると、特定の遺伝子の転写を活性化する。このような働きをするタンパク質をアクティベーター(正の制御因子)という。遺伝子にリプレッサーが結合している状態では転写が妨げられている。すなわち、睡眠の質と量がこれらの遺伝子レベルの活動に大きい影響を与えるということで、人体の精緻さを再認識させます。
2013年03月02日
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いつもあらゆる人がそれを信じて行動していた。飽和脂肪(動物性脂肪、当たり前のマーガリンやショートニング)は体にわるい。リノール酸(サフラワー油やサフラワー油由来の多価不飽和脂肪マーガリン)が体にいいのだとアドバイスされてきた。それがどうも間違っていたらしい。問題の記事がこれです。オリジナル情報を復元してかいせきし、現代の統計手法による、全ての原因から生じる死亡率、血管系ならびに冠動脈性心疾患による死亡率を比較した。リノール酸摂取群は全ての原因による死亡リスクが対照群と比較して高く、同様に心血管系疾患と冠動脈心疾患による死亡リスクも高かった。今回米国それから豪州のリサーチチームが、この試験のオリジナルデータを復元して解析し、現代の統計手法による、全ての原因から生じる死亡率、血管系それに冠動脈性心疾患による死亡率を比較した。この分析には、しんぞう発作や狭心症とうの冠動脈イベントを最近発症した年齢30-59歳の458名の男が含まれていた。被験者を無作為に2つの群に分け、介入群は飽和脂肪(動物性脂肪、普通のマーガリンやショートニング)を減らして10%未満までエネルギー摂取比率を減少させ、リノール酸(サフラワー油やサフラワー油由来の多価不飽和脂肪マーガリン)からのエネルギー摂取量を15%まで増加させた。サフラワー油はω-6系 リノール酸が極めて豊富だがω-3 PUFAsはほとんど含まれないと言う特徴がある。対照群は特別な食事のアドバイスは受けなかった。両群ともに既定の評価を行い食事日記を平均39か月つけた。試験では、食事に関すること以外の条件は両群が同様になるようにデザインされていた。その結果、ω-6系 リノール酸摂取群は全ての原因による死亡リスクが対照群と比べて高く、同様に心血管系疾患と冠動脈心疾患による死亡リスクも高かった。次に筆者らはこの新しい情報を用いて、初期のメタかいせき(全てのエビデンスの再けんとう)を更新した。これにより心血管系の有益性のエビデンスはないことも分かり、それどころか心血管系疾患のリスク増加の可能性が示唆されたことから、食事と心疾患に関連する機序を再考するひつよう性が強調されることになった。 食事と心疾患に関連する機序を再考する必要性が強調されることになった。 リノール油のメーカーをはじめ、料理の先生方も含めてこまったことですよね。これは大変なことですがまだ、メディアは騒いでないのは業界からの圧力があるのでしょうか。
2013年03月01日
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