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2025.08.30
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​
​ 異邦人(1)


​

何年前か?それは6月27日が
水曜日だった年だ.


 6月27日(水)

きょうのフランス語学習報告

「異邦人」を読みました.のっけからつまず
きました.やはり、家庭教師もなく、塾にも
いかず、安く済ませようとしているので、ど
こかに、無理が生じる.

つまずいた箇所は下記の通り.


On aurait dit un jacassement assourdi
de perruches.

まるでインコが小声でさえずっているようだ
った.


なんで、このような対訳になっているのかが、
よくわからず、1時間以上、学習はストップ
してしまいました.

そして、わかったことは、
On aurait dit  に 「まるで~のようだった.」
という意味があるらしいのです.

「~だと、人は言っただろう.」というのが
直訳です.

「~だと人は言っただろう.」
     ↓
「まるで~のようだった.」

少しひねって訳せばよかったようです.

しかし、はじめに辞書を引いたところが、
jacassement(おしゃべり)だったので、
dire jacassement (おしゃべりをする)
という見出し項目を見つけてしまった。

そうなると、ここの訳は、

「インコによって耳をつんざくほどのやかま
しい声でおしゃべりしたようだった.

という奇怪な文章ができあがる.

assourdir には、意味がふたつあって、
1:(騒音などが)耳を聾する.
  耳にがんがん響く 
  (おしゃべりで)うんざりさせる.
  人をいらだたせる

2: 弱める.和らげる

しかも、その現在分詞がassourdissant, e 
(騒々しい)であることと、

de には、par と同じく、受動態の動作主を
導く機能があるため、
ついつい、

人はインコによって、騒々しくなったような
おしゃべりをしただろう.

と訳して、「なんじゃ、これ?」
と、なってしまった.

やはり、言葉というのは、最初に間違った情
報を得てしまったら最後、ドツボにハマって
しまう.

しかも、フランス語の辞書の場合、英語ほど、
充実はしていないので、語彙の訳出にも、あ
まり、現実に沿った日本語が充てられていな
い.

辞書の訳語と現実に運用されている意味とには、
かなり開きがある、ということなのです.

理想的な学習方法は、やはり、ネーティブの
先生について、言葉を習慣として、学んでい
くことだろうと思います.
習慣で学ばなくては、なかなか理屈通りには
いかない.

それでも、行く貧乏人、ゴタぴょん.
先生無しのケチケチ学習法.だって少ない年
金暮らしですから.きちきちの生活ですしね.
今後とも、つまづき、転び、ボロボロになっ
てもガンバロー.これがケチの道.歌に曰く、

  「一度決めたら~」

https://www.youtube.com/watch?v=FF1TK_bqSR4




❶失われた時を求めて(第7編:時との邂逅)
❷昼顔
❸異邦人
❹谷間の百合
❺狭き門

このうち、❶はあきらめた.これは読めませ
ん.翻訳書と原文とのずれが大きすぎて、私
にはついて行けません.

そのかわり、数年前に投げた「異邦人」の
学習を再開します.


そしてややこしいのですが、
本日は2025年8月17日(日)
です.いいえ、本日は8月30日(日)
です.暑さで、頭が呆けております.

では学習がんばってちょ!

異邦人
L'étranger
Albert Camus
folio 2 より

 ——————————————————————————————————

異邦人(1)
L'étranger
Albert Camus

                  I

 ————————【1】————————————

  Aujourd'hui,  maman   est   morte.   Ou  
peut-être   hier,   je  ne   sais  pas.    J'ai
reçu  un  télégramme   de  l'asile :  « Mère
décédée.   Enterrement  demain.  Sentiments
distingués. »    Cela   ne  veut   rien  dire.
C'était  peut-être  hier.


 ————————(訳)————————————

 今日、母さんが亡くなった.もしかしたら
昨日だったかも知れないが、はっきりはわか
らない.電報を受け取っただけだから.こう
書いていた:「母死亡.埋葬は明日.お悔や
み申し上げます.」 これだけじゃ何もわから
ない.たぶん昨日だろう.


————————⦅語句⦆————————————

aujourd'hui:きょう、au jour de hui がこうなっ
   たのだろう、hui は「きょう」という
   意味の古形.hui の文法機能は副詞.
      ただし古仏語では名詞だったので前置詞
   de の目的語になったのだろう.
maman:mère (f)「母」の親称語、お母さん.
   シャンソンでは原詩を重んじママンと
   そのまま歌っています.訳本も新潮版
   はママンですが、もちろんママでも
   母ちゃんでもOK. 
reçu:(p.passé) < recevoir (他) 受け取る
télégramme:(m) 電報
   envoyer un télégramme / 電報を打つ.
   尚、本文の電報は弔電なので、
   télégramme de condoléances.
   ちなみに祝電は
   télégramme de félicitations 
asile [アズィル]:(m) 保護収容所、本文では
   老人ホーム(asile de vieillards)を指す.  
décédé, e:(p.passé) 亡くなった < décéder
décéder:(自) 死亡する  
enterrement:(m) ❶埋葬、❷葬式、葬列.
sentiments:⦅複数⦆思いやり < sentiment
sentiment:(m) 感情
distingué:(p.passé) < distinguer
distinguer:(他) わかる、察知する
sentiments distingués:ご愁傷さま.
cela: これだけでは
ne veut rien dire:何も言えない
c'était:(直半過/3単) < être
peut-être:もしかしたら  


————————≪確信の度合≫—————————————— 

確信度 弱: ひょっとしたら:par hasard
確信度 中: もしかすると:peut-être
確信やや強: きっと、おそらく:sans doute,  
       probablement
確信度マックス: 間違いなく:sans faute,  
       certainement


尚、この「異邦人」ではすぐれた学習書が
第三書房から出ていますのであげておきます.
私の学習日記なんぞ、足元にも及びません.
(まわしものではない.私は一切無関係.)
フランス語で読もう「異邦人」
第三書房(柳澤著)







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最終更新日  2025.12.14 05:36:53
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