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題名:「スローカーブを、もう一球」著者:山際淳司発行:角川文庫読みやすさ:4/5おすすめ度:4/5 今は亡き山際淳司さんのスポーツドキュメンタリー8編です。 ドキュメンタリーではありますが、一編一編がドラマチックに描いてあり、文学作品としても素晴らしいです。登場するのが実在の人物で、実話であるというところに強烈な説得力を感じます。 スポーツというのは、「勝負の世界」「結果がすべて」といわれますが、そこに至るまでの紆余曲折は、人生の機微を表す媒体としてとてもわかりやすいのかもしれません。 この本では、成功の陰にあった「心のうねり」や、心ならずも挫折した選手たちの本心など、切り口が様々で、登場人物たちが、それぞれに、なにかドラマチックな光に包まれている感じがしてとても「きれい」でした。 私的には、大のカープファンでもあり、江夏の21球はリアルタイムで見ていて、思わず目頭を押さえた記憶があるだけに、感慨深いものでした。江夏もすごいですがカーブの握りのままスクイズをはずした球をキャッチした水沼の技術の高さに驚いたものです。私の中では広島カープの正捕手は達川でなく水沼です。 読みやすさについても、いわゆる短編形式なので、区切りがつけやすく、通勤電車にも向いてます。しかし、降りる駅が近いのに中途半端に読み出すと、話に引き込まれて乗り過ごす、なんてことがあるかもしれませんので要注意です。
2005年01月29日
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題名:「4U」著者:山田詠美発行:幻冬舎文庫読みやすさ:3/5おすすめ度:3/5 山田詠美さんのラブストーリー系短編小説全9編です。 ちょっと屈折した、愛の形というか、心のありようというか、とらえどころのない、よくわからない(というのがねらいか!?)、いろんな角度からの展開がおもしろい、といえばおもしろかったです。 テンポ良く物語が進むので、読みやすさ感はまあまあといったところです。 短編でも、それぞれが独自の視点から描かれているので、都合9回「ほぅ~!」という発見が体験できました。 また、ラブストーリー系なのでセックス話がイヤと言うほど出てきますが、サラッと流れるので、それほど嫌気がささないところが、読みやすさのポイントかもしれません。 巻末の重松清さんの解説は、立場上しかたないのかもしれませんが、気の毒なほど婉曲に、あの手この手でこの本の読者への理解を深めるべく努力されている感じがして、若干くどい印象がありました。(重松清さん、すみません)
2005年01月27日
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題名:「実録・外道の条件」著者:町田康発行:文春文庫読みやすさ:3/5おすすめ度:3/5 町田康さんは、ロックシンガー兼作家、とかなり多才な方のようですが、業界での泳ぎ方に大変苦労されてる様子がわかります。どの業界にも言えることかもしれませんが、特にこの「ギョーカイ」には個性派のキャラクターが集結するわけですから、中には「困ったちゃん」がかなりの確率で存在するのは頷けなくもありません。 中味は、難しい単語と、長い一文がたくさん出てくる愚痴のオンパレードで、「へー気の毒だねぇー!」とか「こんなやつ時々おるよなぁ!」と同情してしまう状況がてんこ盛りでした。 不思議なのは、口汚く愚痴をこぼしているのは心の中だけで、意外にも困ったちゃんの行状に対し、最終的には応じながら、大人の対応で、きっちり仕事をこなしていることでした。表紙の写真のクールガイのイメージからすると信じられませんが、意外と人の良いやさしい方なんだ、と感じました。 もっとも、その場でキれたり、プイっと帰ってしまったり、ということができる人なら、イヤなことは忘れてしまって、こんな本にはまとめたりできないでしょう。この本には、そういう蓄積された「溜め」のパワーを感じました。
2005年01月25日
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題名:「ハリセンボンの逆襲」著者:椎名誠発行:文春文庫読みやすさ:4/5おすすめ度:4/5 週刊文春の連載から、単行本化されて、さらにこのほど文庫化された、椎名誠さんならではの、旅から旅にまつわるおもしろこぼれ話を綴ったエッセイ集です。 還暦を迎えるという人なのに、全く少年のような行状に、嫉妬すら感じてしまいます。自分のことを「空気頭」と卑下しながらも、鋭い視点で、人間本来の生き方や精神文化を主張しています。 この人の文章は、きっぱりとすがすがしいので、とっても好きです。学生時代にハマっていた月刊誌「ビックリハウス」の雰囲気がそのまま投影されていて、とても充実しました。また、イラストと解説が沢野ひとしさんで、絵のタッチがさらに「ビックリハウス」を思い出させてくれますし、味のある解説も楽しかったです。 ただ、放浪が売りの作家にしては、若干「お金持ち」な感じがして「ナロー!」と叫びたくなることしばしばでした。 炎天下の真っ昼間に自然の中で仲間とともに飲むビールはうまいでしょうなあ... バーロー!
2005年01月24日
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題名:「ステップファザー・ステップ」著者:宮部みゆき発行:角川文庫読みやすさ:5/5おすすめ度:4/5 奇抜なストーリーに推理小説的な要素も感じられ、文句なく楽しめる娯楽大作でした。 双子の少年とプロの泥棒が、「情」で結びついていく様子に引き込まれます。 普通に考えるとあり得ない設定や展開でも、何となくその情景が想像できてしまいます。そんな突拍子もないストーリーでも、「次はどうなるんだろう?」「あっそうか!じゃあ次は?」と、先へ先へと読み進めたくなる、楽しい一冊でした。 けっこう長い話でしたが、連続した短編形式になっているので読みやすく、通勤電車にもGOOです。
2005年01月19日
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題名:「トパーズ」著者:村上龍発行:角川文庫読みやすさ:3/5おすすめ度:3/5 村上龍さんの短編集で、全12編です。 風俗に身を置く女性を通して、人間の心の奥底にある残酷でネガティブな部分を、アブノーマルな性描写で表現しつつ、そんな場面と壁一枚隔てた、都会の現実が同居している。という妙なコントラストが印象的な内容でした。短編集ですが、全編同じ様なコントラストを醸し出しています。 ただ、表現があまりにグロテスクな部分が多く、ちょっと嫌気がさすことも多かったです。(それが村上龍さんのねらいなのでしょうか..?) 文章的にはとても不思議、というか、読点が少なく文節がだらだらと続く手法で、一見読みにくそうな感じですが、読み出すと「すう~っ」と読めてしまう、独特の文体が心に残りました。
2005年01月17日
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題名:「ゲバラ日記」著者:エルネスト・チェ・ゲバラ(高橋正訳)発行:角川文庫読みやすさ:2/5おすすめ度:4/5 カストロとともにキューバ革命を成し遂げて、地位も名誉も築いたチェ・ゲバラが、それらをすべて投げ捨てて、さらに革命の理想を求めて飛び込んでいった、南米ボリビアのジャングルでの反政府ゲリラとしての出来事を綴った日記です。 私は、社会主義者でも、その支持者でもありませんが、社会主義の前提条件が、「全員がその理想に燃えた働き者である」ということがよくわかりました。さらに革命後も、人民がみな理想に燃えた働き者でないと破綻します。このことは近年の社会主義諸国の崩壊などの動きからしても明白です。人間が生き物である以上、その理想は空想であり、持続的な社会は実現できません。 チェ・ゲバラは最終的には捕らえられ、射殺されたそうですが、革命家というのは、その理想を信じて、命をかけて人を導こうと努力するわけです。 それにしても、その手段があくまでも武装したゲリラ活動であり、暴力的な手法しか選択し得ないのか、という「恨み」を、読んでいるあいだ中感じていました。 最近のイラクにおける情勢も、武装勢力の側から見ると、このような状況なのかと思うと、なかなか解決しない理由がわかるような気がします。軍事における技術レベルを考えると、ベトナムやゲバラの時代よりさらに複雑な戦況になっているでしょうから、心も暗くなってきます。 日記そのものは、毎日が死と隣り合わせの状況下でありながら、淡々と、しかも正確に、冷静に書きつづられていて、リーダーとしての資質の高さを伺わせます。勝ったときも負けたときも、一つ一つ問題点を整理し、次へのステップにしようとしている様子がよくわかります。 このようなリーダーの資質や部下と上司の間の信頼感、組織の動かし方などは、サラリーマンならずとも我々の日々の仕事の中でも生かされるべきことであると思います。 この本の「読み物」としての感想は、本文中の登場人物や地名などが、すべてラテン系のカタカナで、読みにくさはなかなかのものです。ゲリラの行軍同様、思ったように進めないことがしばしばでした。特に通勤電車ではとぎれとぎれになるため、けっこうしんどかったです。 読み方としては、ゲバラのことをよく知ってる人は別として、巻末(といっても50ページほど)の「ゲバラ小伝」の項でゲバラの概略を勉強してから本編に入った方がいいと思います。(私もそうしましたが、結果的に理解しやすかったと思います)
2005年01月14日
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場所:姫路飾磨港時間:14:10~15:40仕掛:穴釣り竿1.1m、両軸リール、 樽型オモリ3号、ハリス1.5号、メバル専用針9号タナ:-エサ:イシゴカイ釣果:メバル1匹(小物ゆえリリース) 午後から嫁が子供を映画に連れてってやるというので、映画館の所まで送ってって、そこで分かれて、私はテトラの穴釣りに行きました。 実は今日の午前中に釣具屋で中通しの穴釣り竿(110cm、2070円也)を買っていたのでちょうど良いタイミングとなりました。 時間制限があったのと、穴釣りは初めてということで、手始めにタチウオでよく行く飾磨港の先端にあるテトラでやってみました。ここは思ったより浅く、テトラの下の石積が見えているような所なので仕掛けも下まで行かないし、釣れるような気配が全くありませんでした。 あっちこっちと小一時間ほどやりましたが、アタリもなく、3回ほど根掛かりして、早々と意欲を失い、場所移動。 岸壁の方に回ってみると、落とし込みのおじさんがいきなりチヌを上げてたりしてビックリ! 「うわあ!すごいっすね!」て言ったら、「小さいけどな・・」だって、 (あー感じ悪ぅー・・)35cmはあったやろうに・・・。 それで私もちょっとまねして、穴釣り仕掛けで落とし込み(落ち込み?)釣りっぽくやってみました。すると2投目でピクピクっときたので「エイやっ!」とあわせたものの、あれっ!軽ぅ~!なんやこれ?リールを巻いて上がってきたのは12~3cm程のメバルでした。あまりの小ささに「また大きなってから来てくれ!」とお引き取りいただきました。 そうこうしてるうちに15:30分を過ぎ、映画の終了時間が迫ってきたので納竿です。1時間半のショートな釣りでしたが、寒くて寒くてちょうど良かったです。 釣果はありませんでしたが、年が明けて初めて釣りに行ったというところに意義を感じています。(プロ野球の開幕戦で試合は負けたものの相手のエラーで出塁だけは果たしたバッターのような心境ですか!?・・ん~~わかりにくい・・・)
2005年01月10日
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題名:「へんないきもの」編者:早川いくを発行:バジリコ株式会社読みやすさ:4/5おすすめ度:5/5 結論から言うと、とってもおもしろかったです。 どうしてそんな生き方を選んできたのか?何の目的でそんなかっこうしてるのか?世の中には理解に苦しむいきものがけっこういるものです。ダーウィンの進化論さえ否定されかねない生き物たちが大集合しています。 それだけでも相当おもしろいのですが、なんといってもこの解説文が最高です。一つ一つの解説文でどこか必ず「プッ!」と笑ってしまう箇所があり、気が抜けません。 もう一つ、いきものたちの姿が写真でなくイラストで描かれているところがポイントでしょう。へんないきものの「へん」たる所以が効果的に目に入ってくる気がします。 でも彼らから見ると人間こそが「へんないきもの」なのかもしれません。
2005年01月08日
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題名:「えっ!そうなの?(歴史を飾った人物たちの仰天素顔)」編者:平川陽一発行:徳間文庫読みやすさ:4/5おすすめ度:3/5 歴史上の人物を、伝えられている表の顔とは違う側面から、いろんな資料に基づいて描いてあります。いわゆる雑学モノとしてはとっても興味深い内容でした。居酒屋ネタに使えそうなものもあります。 歴史上の人ばっかりですから、何がどこまで本当なのかはわかりませんが、これだけのネタを集めたエネルギーは相当なものだと思います。 一本一本が短いので、読みやすく、通勤電車向けではありますが、もう少し深く・・・というストレスも少し残りました。
2005年01月06日
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