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うちの職場には、なぜか紅白の梅の木がある。(この写真は2月ころ)
めでたい。めでたすぎる。 正月でもないのに、常に縁起がいい。 白は清楚、紅はちょっと主張強め。性格の違う二本が並んでいて、見ていて飽きない。
が、私は、別のことを考えている。
——これ、実なるのか?
風流ゼロである。
調べたところ、なるらしい。普通に。紅でも白でも関係なく。 ただし観賞用だと「気持ち程度」の収穫になることもあるらしい。
気持ち程度でもいい。 ゼロより100倍いい。
問題はその先だ。
——その実、私のものになるのか?
ここから急に現実的になる。
さすがに勤務中に脚立を持ち出して収穫するわけにはいかない。コンプライアンス以前に、たぶん普通に怒られる。
ではどうするか。
合法ルートを検討する。
・落ちている実を拾う(グレー) ・管理している人に聞く(ホワイト) ・「あ、これ捨てちゃうんですか?」と自然に近づく(ややテクニカル)
個人的にはホワイト運用を目指したい。 社会人なので。
なぜここまで執着しているかというと、理由はひとつ。
梅シロップを作りたい。
ドラマ『天狗の台所』第1話の影響である。 あれを見てしまった人間は、だいたい一度は瓶を買う運命にある。
青梅と氷砂糖を交互に入れて、あとは待つだけ。
——と、文字にすると簡単だが、「材料:青梅」のハードルが地味に高い。
スーパーで買えば早い。 でも、それでは違うのだ。
「いただいた梅」
この一言が、すべてを特別にする。
若干のストーリー性と、ほんのりした所有感。 そして、ちょっとした達成感。
これが欲しい。
だから私は、梅の木をちらちら見ている。
花が散り、小さな実らしきものがついていないか確認する日々。 同僚にバレないように、さりげなく。
もし実がなったら、そのときは動くと決めていた。
まずは様子見。 次にタイミングを計る。 そして満を持して、こう言うのだ。
「落ちた実、もし処分するなら、少しいただいてもいいですか?」
完璧だ。 自然で、謙虚で、かつ目的は達成される。
あとは、神のみぞ知る。
今年の初夏、私は梅と人間関係の両方を見極めることになる。 どちらも、そう簡単にはいかない。
今の様子👆🥰
オンくんも「スーパーで買えばいいんじゃね?」って言っていたけど、作るのは楽しいな!
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