しあわせのかたち

しあわせのかたち

2004/08/21
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カテゴリ: カテゴリ未分類
『華氏911』を見てきた。

前日に井筒監督の「こちとら自腹じゃ」で酷評されており、あんまり乗り気ではなかったのだが、まあ話のタネにと行ってみた。

公開している劇場を探すためにyahooでチェック。
ついでだから レビュー を覗いてみると、5点満点で3.7点だった。ほう、なかなか評価が高いぢゃないかと思いつつ、公開劇場数が少ないことを呪いつつ。

表題の『華氏911』というのは、ブラッドベリが書いた 『華氏四五一』 をもじったものだということを会場のポスターで知る。華氏四五一度というのは紙(まあこの場合は本ですな)が自然発火する温度で、小説のほうは「思想統制のために焚書が行なわれる」というお話でした。

ちなみに「華氏」というのはまあ皆さん理科の時間にお勉強したと思うけども、 こんな感じ。
摂氏に直すと、

・華氏911°(自由が燃えちゃう温度)=488℃
ですな。

なかなかに上手なタイトルだと思うのだけど、それをマイケル・ムーアがまた拝借して「じゃあ9.11で『自由が燃える温度だ』ってことにしよう」と。まあそういうわけでこのタイトルなわけだ。

で。
観劇後の感想だが。う~む。
ハッキリ言って駄作だ。会場の3分の1は寝ていたんじゃないかと思う。
正直、私も何度か睡魔におそわれた。

映像手法としては、NHKのドキュメンタリー特集を思い浮かべてもらえば想像がつくと思う。内容はまあ皆さんご存じだとは思うけども、
「ブッシュ大統領がいかに無能で利権にまみれた男か」
というのを、インタビューやコメントや過去のTV映像で明らかにしていくというもの。

そのテーマ自体はまあいい。衝撃的なイラクの映像や米兵の狂気に歪んだ顔、日本では報じられなかった大統領選挙の疑惑やブッシュ自身のオイルメジャーとの関わりなどが順不同で流されていく。


日本のテレビクルーなら楽勝で1時間にまとめられるような内容なのよ。

このつまらなさは何なんだいったい。
会場を出てから入った喫茶店でしばらく考え込んじゃったのだけども、これはどうも「アメリカのオナニー」なんじゃないかと思うようになった。

ブッシュがバカで間抜けなことは、ちょっと新聞を読む人間なら誰だって知っていることだ。アフガン空爆やイラク戦争はさまざまな利権のためであり、大量破壊兵器や「民主主義の輸出」はあまり関係ないこともよく知られている。

そんなまあ「よく知られたこと」をいちいちご丁寧に、微に入り細に入り確認してもしょうがないではないか。劇中でムーア自身が言っているように、彼はアメリカを「素晴らしい国だ」と信じている。その彼にとっての「素晴らしいアメリカ」を、「こんなにしやがって、どうしてくれるブッシュ!」と怒鳴っているのが本作品なわけだ。


その「俺はこんなにアメリカが好きなんだ」という態度は、基本的に恥ずかしいものなんだということをいい加減わかれよ。

というわけで、これを見に行こうとしている方々、私はダメでしたが、まあ面白いと思う方もおりますでしょうから、そういう方は別のレビューを参考にしてくださいまし。

探し物は映画の中にはなかった。





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Last updated  2004/08/23 02:08:17 AM


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