ヘル★ニャーバイオリン日記
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ヤマハにバイオリンを預けて数日後、あのネェちゃんから電話がかかってきた。「こんにちは~、どうも修理は無理みたいです~」と、何だか明るい声。「修理は無理みたいです~」ってアンタ、バイオリンですよ。バイオリン。100キンで買ったバインダーじゃないんだから、そんなお手軽に言われても困る。それとも、これはまた新しい営業活動が始まっているのか。「修理は無理みたいです~、だから新しいの買ってね~」みたいな。とりあえずヤマハに飛んでいった。「修理でけへんとは、どういうことじゃい!」と怒りのパワーをペダルに伝え、33歳にもなって、チャリンコを立ちコギで全力疾走する。脳内に流れるBGMはウイリアムテルだ。自動ドアの前に立ち、一息ついて、頭に上った血をさげる。10年ぶりの立ちコギと、腹立たしさで、頭からは湯気が出そうだったが、以下のことは絶対にしないように留意した。・ブチ切れる・懐柔される・あたらしいバイオリンを買ってしまう・思い余って違う楽器を買ういつものネェちゃんがガラス越しに見えた。僕に気がつくと、とても申し訳なさそうなというか、とても同情しているというか、とにかくそんな顔をして僕に会釈をする。まるで僕が来るのを待っていてくれたみたいだ。ま、「今から行く!」といって5分で来れば、そんな顔もするか・・・。詳しく話を聞いてみると、やっぱり僕のバイオリンのペグはおかしいらしい。おかしいというのも、故障しておかしいのではなく、「バイオリン」としてオカシイのだという。前にも書いたけど、僕のペグは、弦をとめるために「押し込む」ということができないのだ。ネェちゃんはこのバイオリンメーカーも調べてくれたようだが、そこは連絡もつかないという。ブチ切れることもなく、懐柔されることもなかったけれど、僕のバイオリンは静かに死刑宣告を受けた。さあ、ここからの変わり身がヤマハの真骨頂だ。サイレントバイオリンを手に持たされる。コンサートホールみたいな音響も楽しめるのだと、バイオリンにつながったイヤホンを耳にねじ込まれる。まるで女の子にフラれたとたんに、すぐに風俗に連れて行こうとする、大きなお世話でかつ、悪い友人のようだ。次から次に新しい楽器を見せてくれるネエちゃんの様子は、「オンナにフラれたときは、違うオンナと遊ぼう!」と、風俗雑誌をひろげる悪友のようだ。さすがに僕もかなりへこんでいたので、あまりしつこくもされず帰してもらえた。さてどうしよう。はじめたばかりなのに。家庭教師まできてもらってるのに、使えるバイオリンがなくなってしまった・・。あまり深く考えても答えは出ないので、鬼籍に入ったバイオリンを、インテリアとして活用することでも考えよう。というわけでこんな感じに・・・。ホントにどうしましょ。ミディーセンセーには辞めてもらうしかないのだろうか・・。
2005/04/12
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