ヘル★ニャーバイオリン日記
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何を隠そう、僕はヘルニア持ちだ。それも、腰椎のヘルニアではなく、頚椎のヘルニアだ。つまり、首のヘルニアなんですわ。コレが。MRI(軟骨まで見えるレントゲンみたいもの。詳しいことはわからん)で見ると、確かに、2箇所の椎間板がピロンと飛び出している。それも盛大に出てる。これが、首の神経に当たって痛いらしい。僕は2年間ほどこの病に悩まされ、ひどいときには歩けなくなったり、横になって寝るのがつらくて、タンスの隙間に挟まって、立ったまま寝たりしたこともある。その間、僕はたくさんの治療やら、処置やら、中にはまじないとか占いに近いものやらを受けてきた。そしてそれらは、たいした効果を発揮することはなく、ただ、僕のサイフを薄っぺらくし続けただけだった。そんな僕に、バイオリンは無理があるのではないか、というようなことを当時のガールフレンドに言われ、僕もまた、病状が悪化するのではないかという危惧ももっていた。ところがどうだろう。バイオリンを始める前と後では、後のほうが、首の調子がなんだか良い。友人からバイオリンを譲り受けたことが、僕とバイオリンの出会いだった。(バックナンバーをみてね)だけど、出会うべくして出会ったのだと僕は思っている。僕は働くのが大好きだ。仕事はゲームみたいなもんだ。そのゲームの中で、アドレナリンが出ればいい。アドレナリンが出れば出るほど、ゲームは楽しい。困難な仕事は、僕にとっての楽しいゲームなのだ。・・・と、こんな感じに、鼻息の荒い仕事の仕方をしてきた。これについては、僕は今も変わってないし、それが間違っているとも思わない。なぜなら、楽しいのだ。生きてることを実感できるのだ。だけど、僕の意思やら精神やら哲学にはかかわらず、体が悲鳴を上げたようだ。その所産が、僕の首の中でピロンと出てる椎間板だというのだ。・休みなさい。・まったりしなさい。・まどろみなさい。・アドレナリン禁止。医師、整体師、気功師?などが異口同音に僕に言い続けてきた。そんな中、僕はバイオリンに出会った。世の中にあふれる治療、処置、まじない占いを、すべてKOで片付けた僕のヘルニアは、バイオリンに出会ったことで少し穏やかになった気がする。まったりしたり、まどろんだりすることをバイオリンから得ることができたのだ。多くの「治療」がなし得なかった「治癒」というものを、音楽やバイオリンがやっているのではないか。バイオリンは僕にとっての良薬になっているのではないか。僕は最近、そう思うようになった。つづく次回、そんな良薬に出会うまでの闘病記、「VSヘルニア」を書いてみようと思う。
2005/06/03
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