ヘル★ニャーバイオリン日記
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いきなりですが「バイオリン地獄」終わってしまうかも?僕のバイオリンはみなさん周知のごとく、「捨てるリスト」から救われたエレキバイオリンだ。(知らない人は、バックナンバーを読んでね)ま、いわば粗大ごみ置き場から拾ってきたものであるとか、怪しげな中古屋さんで買い取ったようなものに、ほんのり近い。楽譜は読めない、音程を聞き分けることもできないという、音楽的障害者の僕は、毎回、レッスンのはじまりにセンセーに調弦をお願いしている。なんかカッコ悪いので、泣く泣くお願いしているというのが実情だ。センセーが調弦している間の「・・・・。」という感覚はとても情けないものだ。あの、「手持ち無沙汰」感!あの、「できない君」感!まるでのび太だ!高木ブーだ!そしてそこにセンセーの、「ほんっとに調弦しにくいわね。このバイオリンッ!」などというバリ雑言が追い討ちをかける。そりゃもう、返す言葉がない。「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」こんな感じだ。ある日、センセーはネをあげた。「このバイオリンはおかしいです。ペグ(弦を巻いたり止めたりするペダル)がスカスカです。」バリ雑言ではなく、冷静に言っている。僕の目をまっすぐ見て。バリ雑言ならまあ、耐えられるんだけど、あんまりまじめに言われてもまた困る。センセーでだめなものを、僕にどうしろと?僕のバイオリンのペグは、弦を巻いて、音を調整することはできるが、ピタッと止まらないという。だから弾いてるうちにペグが緩んでしまって、音が狂ってしまうというのだ。「これでは練習できません。直るかどうか分かりませんが、楽器屋にもっていったほうがよいです」センセーはクールかつドライに、そうのたまわる。「・・・・・・・・・。」僕にはやっぱり、返す言葉はない。気のせいか、バリ雑言の方が少し耳には優しい気がした。そんなわけで、久しぶりにヤマハのネエちゃんに会いに行くことになった。別に「会う」つもりじゃないし、向こうはもっとそんな気はないと思うけど・・。つづく。次回、さよなら僕のバイオリン。
2005/03/13
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