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合格でした。「合格」をもらったのはいつ以来でしょうか。とんと記憶にございませぬ。しかも、エトが一回転も年下の女子大生にもらいました。と、いうわけで翌週からセンセーが教えにきてくれることになった。レッスンに先立って、もろもろ購入せよとの指令が来る。楽譜たて、でっかい鏡、チューナー・・もろもろもろ。それらを求めるため、またヤマハに向かう。優秀な営業マンであり、そしてちょっと親切なあのネエちゃんが近寄ってくる。「練習してますか~~」と。な~んにも悪いことはしていないのだが、何だか、ウワキをしたような気分だ。ウワキというものをしたことがないのでよくワカラナイのだが、ウワキをしながら家庭に帰る男と言うのはこういう感じなのか。返事も「エエ・・まあ・・」と後ろめたい感じになる。またきます~。とそそくさと店を後にし、ロフトででっかい鏡を購入。買う前に、バイオリンのポーズをとって見ることも忘れなかった。センセーに教えてもらうからといって、特別な準備をしておく必要はないだろう。いまから準備しても、焼け石ウォーターだ。ただ、鏡だけはでっかくなったので、シルクのシャツを着て、入念に自分の姿を鑑賞することだけは怠らなかった。週があけて、初レッスンの日。「こんなバイオリンみたことない。」と、コドモからセンセーに昇格した僕の指導員が言う。僕のバイオリンは、サイレントバイオリンと普通のバイオリンのアイの子みたいなバイオリンだ。つまり、アンプにつないで演奏もできるけど、ちゃんと、音が響く箱の部分(なんていうの?センセー?)が半分あって、魂柱という、中に柱みたいな部分もある。「・・・・こんなん見たことない。」と罵りとも驚きともつかない感想をのべて、とりあえず、音をあわせてくれる。「チューニングしにくいわね~このバイオリン。」このあたりからは98%罵りだ。やっぱり、見本がいるのはとてもよい。僕が弾いても、カエルがを踏んづけような音が出て、ネコたちも逃げ出すのだが、センセーが弾くと、同じ楽器か?と思えるほど、ちゃんとバイオリンの音がする。最初はボウイング、1にボウイング、2にボウイング。ずっとボウイング。これがむつかしい。まず持ち方が人間工学をまったくシカトしたような持ち方だ。上から下に滑らすダウンボウ、その反対のアップボウ。なんというのでしょうか、その動きは、マリオネットのような感じだ。ある部分は上腕だけ、ある部分はひじから先だけ、という動かし方をする。人間工学はまったくシカト。こんなもん、教則本でわかるわけがない。教えてもらってよかった。鏡に自分の姿を映す時間以外で、バイオリンそのものを楽しめるのは初めてだ。シャツもシルクじゃない。音を出すのがこんなに楽しいとは。初レッスンを終え、宿題を出される。宿題の内容はボウイング。1にボウイング、2にボウイング。ずっとボウイング・・。ドレミとかは~~?早くドレミがひきたい~。―バイオリン地獄 第一章 完―PS:ようやく現実に追いついてきたので、少し間をあけます。合間に、ベンチャラ日記やら、VSヘルニアなどを書いていきます~~。
2005/01/27
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ネコを連れて行って目印にしようと思ったが、危うくホームレスと間違われそうだったので、やめておいた。そのかわり、タカラヅカオーラに気おされないように、件のシルクのシャツを着て出かけることにした。バイオリンっぽい。光沢なら負けない。ウエストゲートパークについた。僕のかわりだろうか、ホームレスの御仁が、タバコを拾い集めながら通り過ぎていく。顔も知らない人と待ち合わせをするなんて、生まれて初めてのことだ。テレクラの人や出会い系の人は、こんなことを年がら年中やってるのか。ムムム・・・緊張なんかしてへんで。どっからでもかかってこいや~~。と、電話が鳴る。しょっぱなから、遅刻するという旨の業務連絡だった・・おのれコムスメめ・・。二度目の電話は「到着した」との電話だ。周りを見渡すと、こっちを見ている女の子がいる。多分あれだ。ま、ふつうの女の子だ。特に「ヅカ」のにおいはしない。立ち話もなんなので、近くの喫茶店で話(面接?)をすることにした。「え~、取締役サンだったんですか~~へぇぇー」フッフッフ。名刺作戦はまんまと成功だ。挨拶がわりに、間髪いれず名刺を差し出した。差し出すときには心の中で「ナメんなよ」とつぶやいた。コムスメは名刺に刷られた「取締役」の三文字と僕の顔を見比べている。ホームレスから考えると、とてつもない昇格、大出世だ。これはコンパなどでも使えるかもしれん。最初はホームレスと思わせておいて、それから名刺を・・・・ムリか?閑話休題。いずれにせよ、相手は深窓のご令嬢かもしれん。パパの肩書きはもしかすると、「代表」もついた取締役の可能性もある。このくらいのハッタリは重要だ。自分たちで作った会社で、社員は3人。全員取締役であることは伏せておこう。コドモには、まだ早い。「何でも好きなもの食べていいよ」と、鷹揚なそぶりを見せ、(喫茶店だけど)ことさらにオトナであることを強調しておく。ケーキが出てくると、コムスメはふつうのコドモになった。なんかモシャモシャ食べている。皿に残ったクリームを恨めしそうに見つめている。っていうか、普通の子やん。うれしそうに喰ってるよ。話を聞くと、音楽大学だからってウルトラお嬢様ばかりでもないらしい。(なかにはとてつもないお嬢様もいるようだが)大半は普通のご家庭のご子息だそうだ。彼女も別にタカラヅカな暮らしをしてるわけではないという。なーんや。バカバカしい。緊張して損したわ。いきなり小汚い関西弁に戻り、カッ飛んだギャグでトークを展開する。「全員取締役」もすぐバラす。これこそ、僕のペース。コムスメは8歳でバイオリンを始めて、ずっとバイオリン一筋にがんばってきたそうだ。昔教えてもらった先生にとても影響を受けて、教える仕事をしていきたいと思っているという。教えることが大好きだと、目を輝かせている。ニート君に聞かせてあげたいね。多くのバイオリン教師は、本当は演奏の仕事がしたいんだけど、それじゃあなかなか食べていけない。だから、教える仕事をしている。それが実情のようだ。僕のマーケティングでは。コムスメ曰く、音楽大学に入ってしまうと、「演奏で食べていかなければならない」という、固定観念やら脅迫概念みたいなものにがんじがらめになるものだと解説してくれた。「うまく演奏する。」大学ではそれしか教えないから。彼女自身そういう観念にとらわれそうになった時期もあるという。実は、僕は複数のバイオリン講師に会って話を聞いた。「本当は演奏をしていきたいんだけど・・」と本音を語るか、もしくは言外にその感情があふれてしまっている人が多かった。「本当はソバ屋やりたいんですけど、難しいのでラーメン屋やってます」というお店のラーメンは御免こうむりたい。まずくても、「ラーメン命」のお店に行きたい。「熱」はとても重要だ。僕の前に座るコムスメは、「教えることが大好きです。昔に教えてもらったセンセーみたいになりたいです」と目を輝かせて言う。その瞬間、コムスメは僕のセンセーになった。何よりも、ケーキをモシャモシャ喰う。大口を開けて、僕のスーパーギャグを笑ってくれるのが気に入った。そのうち、爪楊枝でシーシーしたり、コーラをのんでゲップしたりもしてくれるかもしれない。・・しなくてもいいが。この人に教えてもらおう。・・・そういえば、合格はどっちが出すんだ?つづく
2005/01/26
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「・・・つきましては、先方様と連絡して面接の日取りを決めてください」怪しげバイオリンサイトからは、すぐに返信が来た。ウチから近くて、面接可能なセンセーをすぐに紹介してくれたのだ。あとは連絡とって勝手にやってくれ、とのこと。もちろん、「決まったらカネ払えよ。」との一文も、太い文字で追記されてる。センセーのデータを見ると、中学校で臨時に教えていたりもするらしい。中学生たちは一週間で一曲弾けるようになったと豪語している。「俺はそんなに甘くないで~」と、強気とも、弱気ともとれるひと言を発し、データの続きを見てみると、「●×音楽大学在学中」とある。おおう!大学生か。僕とエトが一回転!しかも音楽大学か。なんだか、タカラヅカのような暮らしをしてそうだ。タカラヅカのような暮らしは、僕の想像の範囲にはおさまりきらないものだけど、少なくとも爪楊枝でシーシーしたり、コーラを飲んでゲップしたりすることはないはずだ。年も離れてるし、異世界な感じだから、逆にレッスンはサクサク進みそうだ。とりあえず紹介されたセンセーとやらにコンタクトを取ってみる。「もしもし~」・・・電話に出たのはコドモの声だ。大丈夫か?こちらが名乗り、紹介された旨を伝えると、相手もわかったようで話はトントン拍子に進む。フムフム。ちゃんとやってるじゃあないか、怪しげバイオリンサイト。電話にもかかわらず、身振り手振りを交えてこれまでの僕の格闘の歴史を熱弁すると、「とりあえず、面接を行いたい」と、コドモの声。はて、この面接というのは、僕がされるのか、僕がするのか?社会通念を鑑みると、「面接」とはオカネを出すほうが、執り行うものだ。通常は。それが、「面接を行いたい」と言っておる。僕が落ちることもあるのか?「面接してくださいやろが、ゴラァ!こっちは客じゃ~!」と言う言葉は、余りにオトナ気がないのでぐっと飲み込み、とにかく時間と待ち合わせ場所を確定した。待ち合わせはウチから歩いて五分の西口公園、「池袋ウエストゲートパーク」だ。僕とネコの散歩コースでもある。(ウチのネコはヒモつけて散歩するのよ)じゃ、散歩がてらに面接してもらおうかと、「目印に猫連れてます。ヒゲ生えてます。」と軽ーい気持ちで伝えると、「・・・あの、仕事というか・・働いてらっしゃるんですか?」とコドモが聞き返す。池袋西口公園、ヒゲ、ネコ連れ・・・ホームレスと思われたのか!?「ふぬ~!このコムスメが!働くっちゅうことがどんなことか教えたろかい!」という言葉はぐっと飲み込んだものの、「エエ!メチャクチャ働いてますよ!」と、もはや完全にオトナ気を忘れた文言で切り返し、電話を置いた。ふぬぬ~。無礼者め~。僕は、あえて「取締役」と刷られた名刺を持っていくことにした。社員は全員取締役だけど・・。つづく。次回こそ、センセー登場!PS:がんばれセンセー。(僕のセンセーは明日本番。励ましのお便りをセンセーへ。)センセーのブログはココ
2005/01/25
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ハカセ君ははまったく教える気がなさそうだ。まあ、そらそうだ。僕だってあんなにうまくて(うまいの?ソレすらよく知らん)、べっぴんの嫁さんがいたら、生徒をとって教えようとは思わない。嫁さんは関係ないけれども。ま、気を取り直して、バイオリンを教えてもらえるところをネットの中で検索してみる。色々見ているうちに、4つに大別されることがわかってきた。・ヤマハなどが開催してる大規模スクール・地域の中規模スクール・個人の小規模スクール・個人家庭教師と、多くはこれらのジャンルに分かれるようだ。前述のように、スクールに通う場合は、どうしても時間的制約が大きくなる。英会話学校のように、生徒の自由裁量でやらせてもらえればいいのだが、そんな都合のよい学校はありはしない。英会話のように市場の大きいものであれば、生徒に自由にスケジュールを組ませることも可能だろうけど、音楽、しかもバイオリンの教育となれば、かなりニッチな市場になる。パイが少ない上に、自由にやらせたら、確かに商売上がったりだろう。残るはひとつ、家庭教師だ。家庭教師?バイオリンの?アンタはどこかの御曹司かね・・・ネコたちがそんなふうな目で僕を見てる。だいたいバイオリンの家庭教師って、○×交響楽団とかに入ろうと夢見てる人たちが、日夜努力した上で、さらに高みを見るためにつけるものでしょ。バイオリンじゃなくても、家庭教師とは小学生のころ近所の大病院の息子がつけていたもの。ソレが家庭教師。外国人率60パーセント、池袋徒歩4分のアパート在住、ヒゲ面33歳がつけるべきものではない。神様だってそう思うはずだ。ま、こんな初心者の33歳ヒゲにも教えてあげようという奇特な人もいるかもしれない。世の中は僕が思っているよりずいぶんと広いはずだ。神様にもそう言い訳しながら、検索してみる。すると、なんとバイオリンのセンセーと、生徒をマッチングしてくれるサイトを発見した。こちらのプロヒールとかを書いて送ると、センセーを紹介してくれるのだ。出会い系バイオリンサイト!?どうなんですかね?これ・・・。また神様に質問とも合意の形成とも取れない独り言を繰りつつ、キーボードを走る指は自分のプロヒールを流暢に書き始めていた・・・。つづく。いよいよ次回、センセー登場か?
2005/01/24
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このままではマズい。バイオリンは唐突に始める楽器としては、あまりにも強敵すぎる・・。確かに教則本には、正しい構え方、正しい弓の持ち方、松ヤニの正しい塗り方・・と、これは書いてない。もろもろの正しいやり方を書いてあるのだが、自分でそのとおりにやってみても、本当に正しいのか確信がもてない。やればやるほど、不自然な感覚にとらわれる。うまくなるのは、鏡の映り方ばかりだ。たとえば、バイオリンはあごと肩で支持するものなんだけど、どうも、しっくりこない感じがする。ホントにみんなこんな状態で弾いてるの?弓は、「中指と薬指と親指で、やさしくつまみ、小指と親指で弓を弦に当てる力を調整する」とのことだが、こんな持ちかたで動かしたら、体を悪くしてしまいそうだ。このままでは、いかにもマズい。あんまりにもうまくいかないと、そのうち弾かなくなって、結婚したら嫁サンに「捨てるリスト」とかに入れられて、また人手にわたり、未来永劫一度もまともな曲を弾かれることもなく、人から人へ、呪われたバイオリンとして、この世の浮き草のように漂流することに・・・「ちょっとそれもカッコいいかも」と妄想にウツツをぬかし、どこかに、「二代目●●(僕の名前)」とサインを入れておこうかと考える。油性のマジックがなかったので、僕のサインは後回しにして、ウツツに戻る。現状の問題を解決するには、何が必要か。1もっとよい教則本。2教則ビデオ。3音楽スクール。4個人の先生。1教則本を違うものにしてみる。だめだめ。高校生くらいのとき、やったでしょ。 参考書を代えただけで、勉強した気になったじゃない。無駄むだムダァ~~。2教則ビデオ。多分1と同じ。3音楽スクールはいいかもしれん。ごめんよ。ヤマハのネエちゃん。 ただし、時間が問題だ。僕も一応ベンチャー企業を立ち上げて、 がんばっている身だ。毎週毎週同じ時間を確保できるか・・。 英会話学校みたいに自由に時間を決められる学校があれば・・。 4個人に教えてもらう。どこにいるの?そんな人? バイオリニストに友人などいない。とりあえず、1と2はないな。3と4で考えてみよう。音楽スクールと個人に教えてもらう。この二つで考えよう。僕の最強のコンサルタント、インタアネットで検索だ。マズは個人から。とは言っても、個人のバイオリニストなんかぜんぜん知らない。しかたないので、とりあえずハカセタローのページをみてみた・・。つづく
2005/01/23
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外の荒れ模様の天気とはまったく関係なく、ヤマハのお店の中は今日も、まったりとした時間が流れている。僕をうまいこと舞いあがらせて、営業活動に成功したネエちゃんも、手持ち無沙汰に店の中をプラプラしている。店に入ってきた僕に気がつくと、顔をパァ~っと輝かせ(たような気がした)、「練習してますか~」といいながら近寄ってくる。ムムム・・。やっぱりいいネエちゃんやないか。「今日はどうされたんですか・・」という問いに、まさか「松ヤニを調理してしまいました」と答えるわけにもいかず、「松ヤニを落としたら、転がっていって神田川でどんぶらこっこと・・」というようなウソをとっさにつく。大爆笑だ。めちゃくちゃ笑ってる。「神田川に落ちちゃったんですか~」とか言いながら、なみだ目で笑ってはります。ハイ。大阪人としては笑っていただくことに、いささかもやぶさかではないのだが、もしこれが、ホントの話だったら不謹慎極まりない。かわいそうな話のハズだ。だいたい普通の人が中二日で松ヤニを買わなければならない状況なんて、あるわけがない。僕も生まれてこのかた、33年間もなかった。おそらく今後もない。と、複雑な思いを抱きつつ、再び松ヤニを購入。今日はホバーリングで去ることもなく、僕の話を聞いてくれた。・教則本で練習してても、ちゃんと正しくできてるのかわからない。・誰かに習ったほうがよいだろうか。といった内容の話を、さりげなく期待のこもった目をして語りかけると、「ちょっとこちらに来てください。」と店のスミに連れて行かれる。ほほう。おおっぴらに話をするには抵抗があるような話があるんですかね・・。と、彼女はスミにおいてあった、一枚の紙を僕に手渡した。そこにはかわいいフォントでこう書いてある。「YAMAHA音楽教室」・・・ヤバい。また営業活動だ。外の雨が一段と激しく降り始めた。恐るべし。ヤマハ・・・。つづく
2005/01/22
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松ヤニ。何じゃこれは?パウダーのようなものが入っているのかと思ったら、プラスチックの塊みたいなものが出てきた。これを毛に塗れってか?ためしに少しこすり付けてみるが、何だか手ごたえがない。松ヤニがついているのかどうかも良くわからない。こんな毛の上にこんな硬いものをこすり付けてもだめなのではないか?ハハーン。さては、寒くなったので硬くなってるんだな。そう思った僕は、コンロで少し暖めてみた。適当なものがなかったので、フライ返しの上に載せて、直火にかけてみた。レシピはとくにない。溶けた。クサイ。ネバネバだ。十分に冷ましてから、また塗ってみる。やはりあんまり塗れた感じがしない。どうも、力加減がよくわからない。教則本を見ても、松ヤニを塗れとは書いてあるが、どんな風に塗れとはかいてない。縦にこすればいいのか、円を描くように塗るのか、直火にかけるべきなのか・・。もう少し力を入れて、たてにこすり付ける。するとどうだ。こすりつけた面がなんか白くなってきてるじゃないか。さらに言うと、熱して溶けた部分は、変な風に樹脂化してまったく白くなってない!溶けていない部分だけを利用して、こすりまくる。おう!なんか塗れてるぜ!「ブオ~~~、ギギギ」おおお!バイオリンの音に近い!「スコー」から大きく進歩した!特に「ブオ~」の部分は紛う方かたなきバイオリンの音だ。多分。すごい俺!天才、俺!と、またシルクのシャツを着て鏡に向かう。自分の姿に、ひとしきりうっとりした後、弓の練習をしてみる。「ブオ~、ギギギ、ブオ~、ギギギ」教則本にしたがって、弓を持つ。弓の持ち方はホントにこれで正しいのか?ゴルフのグリップみたいに不自然な感じだ。今にも落としてしまいそうだ。教則本って、本当に正しいやり方をしてるのかわからなくなる。まさに痒いところに手が届かないイライラ感が満載だ。ムムム。ホントにわからんことだらけだ。ま、松ヤニの調理にも失敗したことだし、もういっぺんヤマハのネエちゃんの所にでも行くか・・。今日は何も買わへんで~~。松ヤニ以外は・・。つづく
2005/01/21
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バイオリンは松ヤニを塗らないと音が出ない。そんなこと皆さん知ってました?要は、すべりを悪くしてその摩擦で音が出るもんなのです。スリッパで、体育館を走り回っても、スポスポ音が鳴るだけですが、バッシュをはくと、キュキュッとなりますね。あれと同じ原理です。とても大雑把に言うと。友人のバイオリンには、松ヤニが入っていなかった。「別売りになります~」という友人の言葉を受け流すように受話器を置き、池袋のヤマハへと向かう。池袋のヤマハは結構デカイ。他の楽器屋なるものにいったことがないので、比較はできないんだけど、2階もあったりして(あがったことがないので何があるのかは知らん。)かなり幅広い商品を扱っているようだ。店員は女性ばかりでみんなヒマそうだ。はっきりいうとあまってる。レイバーコストが高すぎるのでは?ムムム・・だから楽器は高いのだ・・・。などと、経営者気取りの意見を誰にも聞こえないようにひとりごちて、バイオリンの棚の前に立つ。猫背でバイオリンを見ているヒゲ面に、「カモが来た!」とばかりに何人もの店員の目が集まったような気がした。「お客様、今日はどういったものをお探しですか」一番近くにいた店員が、ホバーリングのように音もなく近づき、僕にささやく。「ハッハッハ。残念だが、僕はもうすでにバイオリンを所有しているのだよ、キミー。」とは言わなかったが、まあ、態度でバイオリン所有者であることを尊大に示し、今日必要である松ヤニを買おうと・・・松ヤニ?ほんとに松ヤニか?僕は友人にだまされているのではないだろうか?もし松ヤニを使用することが正しいとして、「松ヤニ」という単語は正しいか?バイオリニストたちが使う道具の名前として、「松ヤニ」はどうも下世話な単語に思える。「スメリーヌ」とか「ラミトーレ」(こんな言葉はない)みたいな、優雅な響きがある呼び方をしているのではないか?というようなことを0.2秒位で考え、「イヤ、そのー、あのー、弓の調子が悪くて・・」と弓に何かを塗るような仕草をすると、「松ヤニですか?」と聞いてくる。わが意を得たり。なかなかいい店員だ。顔もカワイイ。「いつも、お使いのものは何ですか?」「いつもは・・ごにょゴニョ・・」「弓はどちらのものを?」「弓はそのー・・ごにょごにょ」「始められたばかりですか?」「・・・」バレた!もうバレた!さすがヤマハだ。一瞬でシロートであることを見抜かれた。もう開き直って、色々聞くことにした。こういうお店の店員さん(急にさんづけ)たちはみんな音楽大学をでて、専門的にやって来た人たちばかりだという。僕が話を聞いた店員さんも、ずっとビオラをやってて、バイオリンも弾けることは弾けるらしい。初心者に必要なことを、懇切丁寧に教えてくれる。僕は調子に乗って、「じゃあ、バイオリンを教えてくださいよ」というと、ニッコリして「いいですよ~~」と。僕は2センチほど浮いた。舞い上がる僕を尻目に、彼女は必要なもののリストをそろえてくれていた。松ヤニ、肩当て、教則本などなど。気がつくと福沢さんが何枚か吹っ飛ぶ。ま、教えてくれるし、カワイイし、いいじゃないか。浮き足立った僕には、福沢さんなど夏目さんくらいの価値しか感じない。ニヤニヤしながらレジで支払いを済ませ、振り向くと、さっきまで後ろに立っていたその店員さんは、他の客のほうに音もなくホバーリングしていってしまい、待てど暮らせど、こちらのほうに戻ってくる気配がない。目を離した隙に、最後には姿が見えなくなっってしまった。恐るべし・・ヤマハ。
2005/01/20
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「なんぢゃあ、あのバイオリンモドキは!もういっぺん捨てるリストにυ×#ε&%σしたろか!」と、最後は声にならないクレームを受けて、友人はややしどろもどろになる。曰く、ここ一年ほどは件のバイオリンには触れてもいなかったというのだ。友:「まあ待て。まず、弓は張ったんか?」僕:「・・・ナニソレ?」友:「フッ・・弓を張らなきゃ音は出んなあ。」あっぁあ~!なんか腹立つ。鼻で笑ってやがる。「フッ」とかいうな!コイツがバイオリンを弾きこなせるとは到底思えないのだが、すくなくとも前の所有者だ。僕よりは知識があって当然だ。電話の向こうで失笑してる姿が目に浮かぶ。友:「だいたいなんでお前がバイオリンなワケ?似合わんよ。ぷ。」僕:「いいから教えろ!」友:「おいおい、きみー、ソレが人にものを尋ねる態度かね~~。ぷ。」僕:「ぶっ殺す。」といった押し問答をへて、ついにバイオリンのヒミツを入手した。バイオリンの弓は、一番はしにねじ巻きのように回す部分がある。これをまわすことによって、弓のしなりが調節されるのだ。使わないときは、緩めておくものらしい。とうもろこしの尻尾のようだった僕の弓はようやく本来の姿を取り戻し、張り詰めた弦の上で跳ねるほどになった。気を取り直し、記念すべき第一声・・・「スコー・・」「コラぁ!やっぱり音でえへんやんけ!、お前んトコの嫁ハンυ×#ε&%σしたろか!」と、今度はココではかけないような言葉を交えて、炎のクレーマーになる。友:「まあ待て。松ヤニは塗ったんか?」僕:「・・・ナニソレ?」友:「フッ・・松ヤニ塗らんと音は出んなあ。」ムキー!つづく。
2005/01/19
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佐川さんがウチにやってきた。友人の嫁さんの「捨てるリスト」から、僕が救い出したバイオリンを持ってやってきた。実際にバイオリンを手にするのは初めてだ。っていうか、一メートル未満の距離に近づくのも初めてだ。結構小さい。軽い。おもちゃのようだ。弓はなんというか、ぴんと張っているものではなくて、何だかとうもろこしの尻尾みたいに、ヘロヘロしてる。僕が譲り受けたバイオリンは、「エレキバイオリン」なので、裏に電池を入れるところと、アンプ出力のためのケーブルなんかがついている。ま、とりあえず構えてみることにした。僕はバイオリンを始めるにあたって、少し目標とするイメージを持っている。僕の好きな、坂本‘プロフェッサー’龍一のビデオクリップ。あの『ミスターロレンス』をピアノ、チェロ、バイオリンの・・コンチェルト?カルテット?なんていうのかよく知らないが、とにかくそのチームで演奏してるものがある。この黒人バイオリニストがとてもカッコいい。ぴったりとしたコットンのパンツに、シルクのシャツ。グレーで統一したそのいでたち。鍛え上げられた肉体がやさしくバイオリンを掲げる様に僕はノックアウトされていた。演奏?うん。そりゃうまいんだろね。よくわかんない。ま、僕にとっては、バイオリンをうまく演奏することよりも、演奏によっていかにカッコ良くなるかということが重要なのである。やはり、スタイルは重要だ。そこで僕は、普段仕事では着もしないワイシャツを3枚ほど押入れから出して、着替えては構え、構えては着替えを繰り返した。鏡の前で。うん、スタイルはとても重要だ。鏡に向こうでバイオリンを構える僕。「う~んステキ」。シャツの光沢も十分だ。弾く前からこれほど準備を入念に行う初心者も珍しいんじゃないか、と猫たちにもその神々しい姿を見せつけ、ついに生涯の記念となる音を出すべく、弓を手に取った。「スコー・・・」はて?バイオリンとは、こんな音であったか?もしかすると意外とバイオリンは力が要るのか?「スコスコスコー・・?」押しても弾いても、音は出やしない。ははーん。エレキだから電池を入れてアンプにつながないといかんのだな早速必要な資材を購入して、アンプにつないでみた。今度こそ記念すべき第一声・・・「スコスコスコー」。アンプから流れる盛大な「スコー!」。「なんぢゃこりゃあ。壊れとるやんけ。捨てるリストに戻りたいんかい!」僕は怒りの受話器を上げ、友人に向けて炎のダイヤルを敢行した。つづく。
2005/01/18
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友人に娘が生まれた。僕が祝福の電話をしてみると、友人はしみじみこう語る。「嫁さんに怒られた」と。子供が生まれる=怒られる。いやはや、結婚生活とはかくも摩訶不思議なり。独身の僕には理解不能な時間と空間が存在するのだなと勝手に悟りつつ、その理由をただしてみると、「部屋が手狭になるので趣味のグッズを捨てよ」との指令が嫁さんから下ったという。デビルマンの顔のオブジェとか、ターミネ―ターのガン首(両方とも目が光るらしい)とか、仮面ライダーの首(光らない)とか、おおむねそんな類のガラクタを捨てろと、出産そうそうに大叱責をうけたそうだ。嫁さんの「捨てるリスト」に入ったガラクタを救うため、メールや電話で友人知人にコンタクトを取り始めていた。「お前は役に立たないシンドラーやな。」生きてても死んでても目が光っても、首にまったく興味のない僕は、そんな感想を彼に浴びせ、ガラクタリストを聞くだけ聞いてみた。ガラクタの中にひとつ。たったひとつだけ僕の琴線を響かせるものがあった。エレキバイオリン。友人が自らの手で弾いたことはほとんどないらしいが、ちゃんと弾けるとも言う。バイオリン。しかもエレキ・・。ここはよくわからんが。バイオリンを持っているというだけで、いや、それを趣味にしていることを声高に言い騒ぐだけで、僕の魅力は200パーセント増しになる・・。そんな妄想に取り付かれつつ、出産祝いに僕がひきとってやることにした。こうして、僕はバイオリンに出会うことになったのだ。つづく。PS:センセーは当分出てきません。
2005/01/17
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センセーに勧めらるるまま、ブログなどを始めることになった。だいたいブログなどというものは、「所詮シロートのお遊びよ」などと、目に見えぬ何かに舌打ち交じりにエキュスキューズを重ね、IT系企業を立ち上げておきながら、実はHTMLやらスクリプトなどから目をそむけ続けてきたわが身を、10歳も年下のセンセー(コムスメ)に諭されてほんの少しだけ省みることにした。ブログをやったところで、急にフラッシュのアクションスクリプトが書けたりしないのは百も承知ではあるけれど、兎にも角にも、WEBページ製作に近いと思わるるブログを立ち上げて、時にはHTMLのコーディングに近いものも試みてみるものなり。はて、このページでいったい何を書いていくのか。毎日?(多分書かない)まあ、数日に一度アップする記事。いったい僕の日常で何を書いていけるのか。いくつかリストアップしてみた。●家にいるネコのこと●2年ほど前から続いている、頚椎ヘルニアとの死闘●昨年、何の因果か始めたバイオリン●3年前に興した会社のこと●中国語のお勉強・・どれもパンチが弱い。いざ省みると僕は自分が思うより、ずっとつまらない人間なのかもしれない。しかし、こういう深い内省と洞察がブログの良いところだなと。・・早くも学習をした!!これは50点くらいゲットだな。そうだ。ブログをやることでいろんな気づきがあるかもしれない。学習するごとに点をつけて、点がたまったら、センセーにご褒美をもらって・・・・・左脳で考えているとこういう発想になってしまうんでせうか。そろそろ、「ブログは短く書け」などという声も聞こえてきそうなので、今日はこの辺で。「テーマはどないなってん!?」という声は無視です。上の全部に決まりました。ジャンルも当然、「その他」に決定。「センセーって誰やねん?」イイトコロに気づきましたね。それが次回のテーマです。次回に引っ張るのがブログの良いところ。フフフ・・・。もう、二つ学習した。これは80点くらいあるね。センセー。
2005/01/16
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