2005/02/08
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ーーー注意:必ず最初(2月7日)から読みなはれ!!ーーー








午後6時30分。

おれは、揺れるバスの車内から、とめどなく流れゆくネオンの川をぼんやりと見ていた。

何も考えない・・・何も聞こえない・・・ただキラキラと流れる光を眺める・・・

そんな、宇宙のような異空間に入った感覚にとらわれるのがおれは好きだ。

ここはおれが現実逃避できる場所の一つだ。

おれは心地よい脱力感に満たされていた。

「・・・次は~激しき町~次は~激しき町です。・・・」

バスの車内にいつもの音声が流れ、そんなおれを一気に現実に引き戻す。



いつまでたっても慣れることができない。

田舎育ちだからだろうか?

ふと、我に返って周りを見渡す。

社内は人でごった返しているのに、誰一人しゃべることはない。

無言でうつむいている。

地元のバスだったらワイワイいっているのにな・・・・

ふと、昔のことを思い出す・・・・

まぁ、こんな都会では仕方ないか。

人が多すぎて人と人との繋がりなんてあったもんじゃない。



機械的な街・・・そう・・・ハイカラシティ・・・TOKYO。



おれの名前は、中下孝義(なかしも たかよし)。



高校を卒業してすぐ上京した。

約半年間勉強して、郵便局の国家公務員試験に受かり、それからもう8年この街にいる。

もう26歳。あっという間とはこのことだ。




平凡な毎日、単調な仕事・・・いつも決まった定時に帰宅・・・・・

おっと、最近は郵政民営化などで騒がれ仕事も少しばかりビジーになってきているが、



ってか、帰ったる。絶対帰ったる。

そして・・・いつも同じ髪型・・・

おおっと!これは自分が悪いんだな!

反省。

皆に言わせると、昔からオレの髪型は変わっていないらしい。

自分なりにいつも変えてみているつもりなのだが・・・

え?どんなかって?

しょーがねー、初回限定で特別にお教えしよう。

簡単に言うと、ヘルメットのようなまーるいシルエットだ。

と、そんなどうでもいいことを考えていると、バスの扉が開いた。

「激しき町でございます。激しき町でございます。」

くそったれな車内音声が流れる。

ふぅ、降りなければ。おれはたいして何も入っていないカバンを荷台からおろし、人の合間を抜けバスを降りた。

あぁ、今日も仕事が終わった。このまま帰るのもしのびない。

そう思った時、バス停前のネオンが、オレに主張してきた。

・・・久しぶりにスロットでもやって帰るか。

おれは輝くネオンにつられるように、そのパチンコ屋に足を向けた。

1時間後・・・・・・・・財布がぺったんこになってしまっている惨めなおれがいた。


くっ・・・5万円も使ってしもた・・・・。今月どないしよ。



「チクショー。まあ取りあえず貯金しておいてやる!」と、

お決まりのセリフを言いながらおれはそそくさとその場を後にした。

おれのマンションは家賃8万円の2LDKだ。

都心から離れているため比較的安い。

リビングも広いし、新築だし、かなり良い物件だったと思う。

そうそう見つかるものではないらしい。




小腹が減ったのでカップラーメンを作り、

待っている間に郵便受けから持ってきた郵便物に目を通す。

おっと、誤解を招かないように言っておくが、これはおれが配達したものではない。

ここはおれのエリアではないからな。

ここは・・・そう、あいつだ、伝説の徳田エリアだ。

徳田エリアには誰も文句は言えない。

・・・え?なぜって?

そりゃ、徳田がものすごい権力を持っているからだ。

おれ達郵便配達局員の中では伝説の男なのだ。

まぁ話すと長くなるから、そんな徳田は置いといて・・・

え?徳田がどんな伝説かって??

もうやめとくれ、これ以上詮索しないでくれ。・・・・・

徳田に殺されちまう。頼む、お願いだ。




とにかく郵便物を見ていると、チラシやDMに混ざって一通の黒い封筒を見つけた。

なんだこれは?

もしかしてラブレター?そんなあわい期待を抱きつつもその封筒の裏を見る。

宛名は無い。

封筒を開けると中には一枚の招待状が入っていた。

そこにはこう記されていた。




つづく。





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Last updated  2005/02/11 03:41:42 AM
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