2005/02/15
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 必ず最初の2月7日「マメオトコプロローグ1」から読みなはれ!切に願う!


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「やはり、5階に行くのは止めた方がいいかもしれんな。危険だ。」

「なんだと!バビシャ!!そいつぁどういう事だ!?」

みんな意味が分からず戸惑っている。

「危険って、どういうことなんだ!!!バビシャ!なぁ!バビシャバビシャバビシャ!!」

モコトが焦りと不安をそのままバビシャにぶつける。

バビシャは、小うるさいモコトを制するかのように、



「実は・・・・・・おれに来た招待状には体育館に集合するように書いてあったんだ。」

「それはただ単に玄関には人が多すぎるから分けたんじゃないのか?」

ヒロが口を挟む。

「いや。違うな。おれが指定された時間に行ってみると、そこには誰もいなかった。」

おれらは指定された時間に遅れてしまったが、ほとんど同じ展開じゃ!

まさか・・・・

バビシャが頷く。

「そう、まっ赤な紙が貼ってあったよ。」

「!!」

みんなが唖然とする。

「でも、それだけでは危険かどうかなんてわからないじゃねーか!ま、ましてやただの同窓会なんだぞ!!」



どうやらヒロが一番怯えているようだ。

「じゃあ、耳をすましてみろよ。おれの言っている意味が分かるはずだ。」

俺たちはバビシャに言われるがままに耳を澄ます。

何も聞こえない。もちろん人の気配などない。

聞こえるのは隣で興奮するモコトの荒い鼻息だけだ。



さっきは3階くらいから4階のバビシャと神戸の声が聞こえた。

ならばここから5階で開かれている同窓会の声が少しは聞こえてもいいはずだ。




・・・・・・・・・・

「な、分かっただろ?・・・・・・いわゆる一つの、こんなにおかしなことはない。」

バビシャがゆっくりと口を開く。

みんなもその言葉に促されて頷く。

しかし、そんな中、一人だけまだ目を閉じ耳を澄ましている男がいた。

モコトだ!!!

どうもモコトはまだ理解できていないようだ。

そんなモコトをほっといてバビシャの話は進む。

「実はおれは前日に土谷と安木と連絡をとっていたんだ。」

土谷と安木もそんなに仲良くはなかったが、俺たちの同級生だ。

もちろんみんな知っている。

「なんと驚くことにみんな集合場所が違ったぜ。だから、ちょっと警戒して遅れて行くことにしたんだ。

まぁ、実際仕事が忙しかったからって理由もあったがな。

土谷と安木は先に時刻通り行き、おれがこっちに到着したらケータイに連絡するようにしてあったんだ。

だが、電話してもつながらない。どれだけかけても、2人とも圏外なんだ。

一応4階まで来たが、そこでばったり神戸に出くわして・・・」

なるほど、そういう経緯があったのか。

それにしても・・・・圏外だって?

おれは慌ててケータイを出す。

みんなも各自ケータイを確認している。

電波表示は・・・・・・「圏外」だ!

「おいおいーー!!!どーゆーこったこりゃ!!」

タックが悲鳴にも似た叫びを上げる。

「な、なんだよ!人口カバー率99.9%達成ちゃちゃちゃうんか?

まさか、か、か、ここ残りの0.1%?パパパパパ・・・!!」

珍しく噛み噛みでモーテルが慌てる。




いや、違う。

この学校に入るまでは3本電波は立っていた。

だって、おれは確認したんだ。

チカちゃんからのメールが入っていないか、この学校に入る前に確認したんだよ。

だから間違いない。もちろんチカちゃんからのメールはなかった。

「この学校新しいから、圏外になるんじゃね?」

ヒロの言っためちゃくちゃな一言に、みんなが無理矢理納得する。

みんな、恐かったのだ。

だから無理矢理納得するしかなかったのだ・・・・






「くっそー。でも、ほんとにおかしいことだらけだぜ。もう帰っちまおーぜ。」

タックが怒る。

「おう!そうだぜ。帰ろうぜ!!帰ろうぜ!!」

ここぞとばかりにモコトも同意する。

なんだかみんな不安を隠しきれなくなってきているみたいだ。




「でもやっぱり5階が気にならねーか?実はみんなおれらを驚かそうと静かにしてるだけかもしれねーじゃん!」

ついついみんなに同意を求めてしまったおれがいた。

だって、おれはどうしてもこの同窓会に参加したかったんだ。

そのためにこんなに15万もかけてオシャレしてきたのだ。

こんなところで終わってたまるか!!

おいらのヘア・マックスはどうなる!!!

おれのサクセスロードはここから始まるのだ!!!





「やめよぉーぜぇ。なんか嫌な予感がする。何か・・・何か恐ろしいことが待っている気がするんだ。」

モコトが怯えて訴えるが、モコトの話に耳を傾ける奴は誰もいない。

インチキ霊能力者のレッテルは思ったより大きいのだ。

「まあ、取りあえず行ってみるか?こんだけいりゃなんかあっても大丈夫だろ。」

ヒロの言うとおりだ。こんだけ人数が揃っていれば大丈夫だ。

ましてやバビシャがいる。

こいつがいれば鬼に金棒だ。

バビシャも渋々同意して、おれたちは5階に行くことになった。




暗く長い階段を上り、5階につく。

相変わらず校内には異常なくらいの静けさが続いている。

「美術室はどこやろかいな?」

モーテルが辺りを見渡す。




「うぅん。。」

その時バビシャの背中に背負われていた神戸が口を開く。

「おお、神戸・・・・大丈夫か?」

リョウが心配そうに神戸をのぞき込む。

「うん。だぁいじょおぶだぁよ。・・・なんだかバビシャ君が急所を外してくれてたみたいだよ。」

神戸はそう言ってバビシャの背中から降りる。

「ゴメン。バビシャ君・・・・・・・・・・いわゆる一つの、ぼぉくが悪かったよ。」

神戸がバビシャ調で、バビシャに謝る。

「いいや。いわゆる一つの、もう気にするな。」

バビシャは笑顔で神戸を許す。

緊迫した空気の中、ようやくみんなにも笑顔がこぼれた。

それは、ほんの一時の出来事だったが、俺たちの堅くなった心を少しだけほぐしてくれた。

本当に、良かった。

神戸ももう大丈夫そうだ。

そんな神戸だったが、

その後のモコトの神戸への、くどいまでの説教を逃れることは出来なかった。





取りあえず俺たちは暗く、どこまで続いているかわからない廊下を歩いた。

教室の表札を見ながら一つずつ確認しながら進む。

中には教室名が書いてない表札もあるので、その都度、緊張しながらドアを開けて確認した。





「しっかしこれじゃ、ラチがあかんな。」

ヒロが疲れたように言う。

確かに教室の数も多すぎる。

これでは全室調べるのには相当時間がかかるだろう。

その時、ふと、おれは窓の外を眺める。

外はもう日が落ちて、すっかり暗くなっていた。

ん?

ってゆーか、真っ暗だ。何も見えない。

あっれ?なんかオカシイ。。。。

心の奥に隠していた違和感が、一気に溢れだしてくる。

ずっと感じていたことだ。

そう・・・俺たちはこの中学校に閉じこめられたのではないか?ということだ。

おれだってそんなこと考えたくない。

だが、現実に誰かにここに呼ばれ、そして俺たちはどんどん奥へと足を向けている。

何かに導かれるように。

ひょっとして、俺達、とんでもないことに巻き込まれているのではないか!?

この学校だってそうだ。おれが外から見た最初の外観は以前と全く変わっていなかった。

なのに中に入ると、なんだ、このとてつもない広さは!?

ケータイも何故か圏外だし、不思議なことばかりだ。

そんな風に考えがまとまると、おれの中に急に焦りが生まれる。

おれは急いで窓に近寄った。




あっけなく窓は開いた。




ふぅ。なんだ。開かないかと思ったぜ。思い過ごしだな。

軽く安堵のため息をつき、下を見る。




ハァ!!??




下が見えない!真っ暗だ。

ここはたかだか5階なのに下が・・・地上が見えないってどーゆーことだ!?

その暗闇は、どこまでも続いていそうにも思える。

まるで、ブラックホールにでも吸い込まれたかのような感覚に捕らわれた。

そこしれぬ恐怖が、またおれの心を満たす。





いやいや、暗いからだ。

今日は曇りで月も見えない。だから異様に暗いだけなんだ。

おれは自分をそう納得させて、また美術室をさがすため廊下を歩く。

大丈夫。

きっと美術室に着けばみんなが楽しく同窓会をやってるさ。







「ドサッ」







その時、おれたちの後方から、

何かが床に倒れるような鈍い嫌な音がした。








つづく。















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Last updated  2005/02/16 06:02:06 PM
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