2005/07/11
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--------------------21話のつづき--------------------





「なんだこりゃ?」

驚きで声が出ないかと思ったらあっさり出た。驚いても声は出るんだね。

階段はずっと先まで続いているようだ。

「降りてみよーて!!」

怖い物しらずのリョウが階段を降りはじめる。

「おいおい!待てリョウ!これが罠だったらどうすんだ!!」

タックが不安そうな表情でリョウを引き止める。

「でももしこれが秘密の抜け道だったらどうするんだて!!!」



「大体どこも危険だて!!それに、今ここ以外に行くところがあるのかて?どうなんだぁて!!!!!あ!あ!あ!!!!!」

いつになくリョウが闘士むき出しでタックに詰め寄る。

タックもリョウの勢いに押され気味だ。

確かに他に行く当ては無い。螺旋状の廊下の分岐は数多い。それを全部しらみつぶしに探すのは相当な時間がかかるし、危険も伴うだろう。

まずは、この明らかに怪しい地下階段を調べるほうが先なのではないか?

「おれもここを調べたほうがいいと思う。」

タックには申し訳ないが、おれもリョウに賛同した。

「チッ!わーったよ。行けばいいんだろ!!けっ。ばーか」

タックは悪態をつきながらもしぶしぶ賛同した。

でもここがタックのいいところだ。頑固な奴だったら仲間割れにだってなってたかもしれない。

しぶしぶでも協調性があるのが俺たちの団結力の象徴だ。



そんな不安が頭をよぎった。

だれかみんなを引っ張っていけるようなリーダーがいれば、こんなこともなくなるのだろうが・・・おれがリーダーになるしかないのか・・・



とにかく俺たちは地下へと降りることにした。

中は洞窟のようで、ひんやりとした空気と湿気に包まれていた。

人一人がゆうに立って歩ける広さだ。意外と広い。



先頭はリョウ。言いだしっぺだからだ。

その次にモコト、俺、モーテル、タック、拓飛という順になった。

リョウ以外の順番についてははジャンケンで公平に決めた。



本当は最後がタックだったのだが、タックが駄々をこねたので、心の広い拓飛が変わってあげたのだった。

ちなみに俺は最初に勝ったので、最も安全な中盤を選んだ。

こんなことではリーダーになれるわけがないね。でも命は大事だがらしょーがねー。

リョウと拓飛以外はみんな保身で頭がいっぱいだった。

自分も含めて情けない・・・・・・・。これが・・・・人間というものか・・・・



以外にも洞窟の中は明るかった。

先々には明かりがともされている。

誰かが頻繁に利用しているからだろう。

しかし誰が?

俺たちはしのび足でゆっくりと進む。

本当に罠だったりしたらどうしよう。

こんな狭い場所では一網打尽にされてしまうだろう。

しかしもう戻ることはできない。



ふと上を見上げた。

洞窟の天井になにやらへんてこな人間の絵と文字が書いてあった。

帽子をかぶった人が、片手で棒を振り上げているような絵だ。

しかし、絵が下手すぎてなんだかさっぱり分からない。

その下に書いてあるのは英語のようだ。

暗くてよく見えない・・・・PORISE・・・・

ポリセ?・・・・・ポリス?

ポリスのつづりはPOLICEなはずだから、やっぱりポリセか?

「なぁ、モーテルさんよー。あれなんだろな?」

おれは上を指差し後ろにいたモーテルに話しかけた。

「なんの絵かなー?下手すぎだよなー」

少し笑いながら俺は続ける。

しばらくしてモーテルが答えた。

「・・・・・あれは、ポリスの絵だろうな・・・・・」

その瞬間、


ガツン


頭に衝撃が走った・・・

な・・・ん・・・だ・・・・?

しかも・・・今の声・・・・モーテルじゃねーな・・・やけに太い声だった・・もの・・・・・どちらかっツーと・・・・・おっさん・・・ぺぇ・・・・・

ドサッ

視界が地面から数センチのところに移り変わる。

ひんやりした感触がほほを伝う。

涙でにじんだ視界にモーテルや拓飛らしき人物がうつる。

だがみんな地面に突っ伏している。

眼前に巨大な足が2つ見える。革靴だ・・・




くそ・・・・・やっぱり・・・罠だったか・・・・・・




薄れ行く意識の中で、リョウとモコトの悲鳴が聞こえてきた・・・・・














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Last updated  2005/07/11 07:05:35 PM
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