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今朝の我が家近くからの富士山です。
手前の電線が邪魔ですが、やむなしです。
真白き富士の嶺。
山頂に向かってズームアップ。
元旦の富士山はぼんやりしていましたが、寒波の到来で今朝の富士山はくっきり。
ところで昨日、日本の歴史上の画家である葛飾北斎と横山大観の描いた富士山の数々
について比較評論する番組が放送されていました。
葛飾北斎の描いた富士山はその瞬間を描いた『動』の絵画であるとカメラマンの
浅井慎平氏が語っていました。
以下はテレビ画面を我がカメラで撮影したものです。
『神奈川沖波裏』
巨大な波と翻弄される舟の背景に富士山が描かれています。
北斎の作品の中では最も有名であり、世界で知られる最も有名な日本美術作品の一つ。
海は荒れ狂い、波の波頭が砕けるその瞬間を切り取っている。シャッタースピードで
言うと1/10000の作品であると浅井氏は。
北斎は、円・直線という幾何学的図形を使って絵の構図を決める画家であったと。
『富嶽三十六景・神奈川沖浪裏』では、全体の構図は2本の対角線と19の円弧によって
ほぼ決められていると。
波の先端と富士山の頂上が円線上にそして対角線との交点に意図的に配置されていると。
更に手前の波と富士山が大小の三角形となり遠近法を確立しているとのこと。
「神奈川沖浪裏」の魅力を、幾何学的な分析に基づいて解説された事は、興味深い
そして『凱風快晴』。
「赤富士」と通称され、夏の早朝に日を受けた富士の山肌が赤みを帯びた
『一瞬の様子』を捉えている作品。
『山下白雨』
凱風快晴が「赤富士」と呼ばれるのに対して、本作品は「黒富士」と呼ばれていると。
裾野に夏の積乱雲がたち、裾野は黒雲に被われ、稲妻が走る瞬間を切り取った、
大地の躍動感を感じさる作品。
そしてその他の『富岳三十六景』の数々の作品が紹介されていた。
いつの時代も日本人の心の中にある富士山の姿。「富嶽三十六景」は、単なる風景画の
域を超え、日本人の心の風景を描き出しているとの解説。
そして葛飾北斎の『動』の富士山と対照的に『静』の富士山を描いた画家『横山大観』。
『霊峰四趣 秋』
前景に白砂と青い流水、中景に薄(すすき)、女郎花(おみなえし)、桔梗(ききょう)、
楓(かえで)などの秋草と、点々とした松ぼっくりや幹の苔までを細かく描写した青松を、
そして後景に富士を配した構図で、日本の秋を象徴する風物を織り込み、理想郷を
造り上げている作品とのこと。
楓の朱色が華やぎと彩りを加え、琳派風に装飾化された流水の群青も鮮やかに目に
うつる印象的な作品。正に遠い富士山を描いた『静』の作品。
『雨霽る(あめはる)」』 。
以前米子に出張の折、足立美術館を訪ね観賞した作品。
雨後の霧雲が晴れ上がってゆく山並みの流動感。彼方に見える『静』の富士山。
静かに流れる時間を表現。
『乾坤輝く』
これも足立美術館?にあった作品。
有名な富士山の横に赤い太陽が描かれた絵。軍国主義的な絵という評価を受けた次期
もあったと。
富士山を題材に、動と静の対比と様々な観点から論評した興味深い番組であった。
そして今朝の富士山を見に行った時の我が家の周辺。
朝の陽光が眩しかった。
そして畑は霜で真っ白。
日本大学校舎の後ろには、遠く丹沢の山々が。
ブロッコリーの葉には霜の結晶が。
そして再び今朝の富士山。
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