梅林庵

梅林庵

2019年11月07日
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Thursday, November 6, 2019
 午前4時起床。今朝も冷えました。陽の昇る前の外気温は7℃。薪ストーブの火を大きくしました。未明、お茶を淹れ、炎を見ながら一人の時間を過ごすのは至福です。音楽を小さな音で流し、トラの頭を撫でました。
 さて、朝ご飯の後は玉葱を植えなければなりません。今日は一人作業でした。妻は朝一、出かけていきました。某小学校に代用教員の仕事です。昨日、彼女が鶴岡高校から持ち帰ったものを300本、和式便所に座り込む恰好で3時間。マルチシートの穴に差し込んでは土をかけて根元を締める作業。正午丁度に終了。
 午後は書斎に。過去の写真データからつね三のそれを探しました。いいものをA4で印刷、フレームに入れてあげようとの算段です。30周年記念に招待されました。お祝いに持参しよう、そう考えたのでした。
 余談です。私、ブログを始めて毎日10~20枚、多いときは50~100枚撮ります。先の訪札、4泊5日は合計600枚余りでした。それを取捨選択無し、全部HDに保存しています。ファイルは月別に整理しているだけなので、探すのに往生しました。よし、これにしよう。「おかげさまで30周年」のロゴを入れようか。



 午後は所用あり、K林業へ。或る依頼を受けていました。それを済ませたら、社長に鰺を貰いました。彼の趣味は海釣り。船を持っていて毎晩のよう、沖に出るそうです。昨夜釣ったとのこと。



 家に帰り、すぐさまチャチャッ。小さい3尾は刺身です。大きいのは腹を出し、塩を振りました。



 着替えて走りました。まだ陽のあるうち、湯船に浸かりました。午後6時過ぎ、妻が戻ってきました。
「あなた、友だちの友だちに漁師がいるの。車海老を斡旋して貰ったわ」
いい感じ、鮮度抜群でした。



 3尾をチャチャッ。後は冷凍しました。



 普段刺身を余り好まぬ妻ですが、今日は両方の刺身をペロリ。海老のそれは、私の口に一切れのみでした。いいんです、それで。私、リーマン時代の若い頃、水産の営業をしていました。浜廻りの折、よく魚を貰いました。ゲップをすると車海老の匂いがしたこともあります。もう食べ飽きた、そう嘯き、妻の遠慮を退けました。武士は食わねど高楊枝です。

今日の一句
葱の苗小さく植えてやって来い

今日のラン
5km

今日の酒
アサヒスーパードライレギュラー缶1 焼酎お湯割り2 ウイスキーシングル2

今日の写真は玉葱植え付けの作業中です。一冬越しての初夏、リンゴ大になります。



札幌旅行その4(Friday, November 1, 2019、夜の部)
 亮さん・こよなくさんご夫妻との約束は午後5時でした。亮さんから、暖機運転をしようという連絡が入っていました。一時間前に落ち合う約束でした。午後3時半、TELしました。電話の向こうで彼曰く
「早く着いちゃってさぁ、飲んでいるんだわ」
ゲッ!粋がって1次会の前に引っ掛けることを、飲み助はゼロ次会、練習、嗽、呼び水などと嘯き、悦に入ります。じゃぁゼロ次会の前を何というのか。私は聞いたことがありません。それをする亮さん、流石です。恐れ入りました。
「15分後に切り上げてRホテルに行くから」
そう聞いて、其処のロビーで彼を待ちました。写真はホテルの窓外です。札幌の深い秋を感じました。いいなぁ、こういう景色のあるホテルは。木賃宿と大違いです。



 やってきました。フロントの前で久闊を叙しました。以前より何だかダンディになったみたい。
「したらチェックインしてくるわ」
写真はエレベーターを待つ彼の後ろ姿です。既に酒精の入って傾いているよう見えるのは気のせいかな。



 ホテルを出ました。彼にとっては勝手知ったるススキノです。路地をスタスタ。ん?早くも場末感のある通りに差し掛かりました。創世川を渡ると街は急に寂れます。



 あったあった!ここが有名(?)な第3モッキリセンターだ。



 店の前にメニューが懸かってありました。瓶ビール(大)が480円です。



 亮さん、自宅に戻ったような顔つきで暖簾を潜りました。常連は違うなと思いました。カウンターはコの字型。飲兵衛を扱い慣れたおばちゃんたちが中を立ち回っていました。亮さんはホッピー、私は生中。



 酒を前にしての嬉しそうな顔といったらありません。



 再会を祝して乾杯。クワワワァ~もちぇん。



「ここで食べ過ぎるわけにはいかないね」
彼はこれを注文。



 私は鰊の切り込みを頼みました。ブログに書き込んでくれるびっちりびちこさんがお薦めの逸品でした。亮さん曰く
「その味は作る人によってまちまちなんだわ。(一口食べて)美味いかどうかわかんねぇっ」



 燗酒器が目の前にありました。酒をやって頂戴。正一合の量でした。



 店内はこんな感じです。リーズナブルの焼酎やウィスキーが右へ倣えでした。向こう側のお客さんは二組とも妙齢のカップル。これからどうするんだろう。エヘヘ。



 余談です。モッキリセンターの由来が以下の写真に書いてありました。道新記事に、ここの店主は私と同じベンツに乗っているとのこと。ご覧あれ。



 生中と燗の銚子を1本。ふわり、いい気色になりました。
「そろそろ行くべか」
腰を上げました。
「二条市場を廻って行くかい?なんもだけどね」
この時刻でした。呼び込みのお兄さんたちも気分は店じまい。投げ遣りの声で
「買っていかないかい?3割引するよ」



 冷やかそうと思ったのですが、時刻が迫っています。加えて亮さんが歩行の速いこと速いこと。釧路湿原や阿寒連峰登山で鍛えた健脚です。写真は狸小路にあった熊の剥製です。スナップを撮っていて、置いていかれそうになりました。



 待ち合わせの店が入るビルを見つけられず、付近をうろうろしました。突然
「なーにやっているの?」
ハスキーな声が聞こえました。こよなくさんでした。笑顔満面。あった途端、旧友に久しぶりの感じを覚えました。挨拶を交わしただけでジェントルマンと判りました。何をして「こよなく」か解りませんが「こよなく日本酒を愛す」という肩書きを持った方です。その通り、ダンディでした。



 お店は氏が予約を入れていてくれました。某ビルの上の方にある「とら太」。暖簾も看板も乙です。



 一杯気色もあって、敷居が低かったです。小上がりに草鞋を脱ぎました。あっ、やんごとなきお方があらっしゃる。ご尊顔は眩しく、面を上げること能わずでした。酔いがいっぺんに覚めました。陛下は若い頃の浅田美代子似でした。お目に掛かり恐悦至極に存じまする。侍従(こよなく氏がそう呼ばれているかは未確認です)に促され、先ずは乾杯。ウォーミングアップをしているので、亮さんと私は最初から冷酒。



 おっ、タチポンだ。素晴らしい。こんな鮮度のものを頂くのは初めてでした。



 鮭のフライ。



 雲丹。



 イカ刺し。



 厚岸?の牡蠣も絶品。



 次から次、北海の幸が出て来ました。話しに夢中となり、箸の動きが鈍りました。後から思うと、残念至極です。写真は陛下が下賜の酒です。侍従がシャッターを切ってくれました。



 それにしてもです、流石北海道。日本国憲法・皇室典範は、男性のみが即位です。翻ってこよなく王国は女帝。英国並みです。進んでいる。
 陛下は庶民目線でした。王国の帝室に入る前は雅子様同様、市民だったとのこと。父上は国鉄に勤務、保線区だった由。家族皆が官舎に住んで、風呂は共同の大湯船。石炭ストーブを焚いて暖をとり、大雪が降ると夜中、父に呼び出しがあり、ラッセル車に乗ったとのこと。古き良き時代の薫る話でした。当時珍しかったと思うのですが、陛下自身は工業高校に進学。技術を学んで某企業に就職。其処で侍従に見初められたとのこと。どうしてOKしたのか、3択を示して訊いてみました。1.魔の差した、2.仕方がなかった、3.煮詰まっていた。済みません陛下。困らせて。侍従曰く
「親方、言わしてもらっていい?バカヤロウ(笑い)」

 楽しい時間は忽ちです。若かりし陛下の時代をもっと訊きたかったです。まだ中頓別、浜頓別に鉄道の走っていた時代です。それを想うと、掻き立てられます。

 閑話休題、ここで1次会はお終い。陛下の時間は酔い子の時間。仕方がありません。またいつかきっと。名残を惜しんでお別れしました。
亮さん曰く
「ジャマイカへいくべや」



 おお、素晴らしい。凄い量のCDです。全部ジャズ。



 レコードもこの通り。



 店に入るなり、暖かく深い音に魅了されました。システムが気になりました。おっ、アンプはマッキンとマーク・レビンソンか。



 プレーヤーは初めて目にする、これまたマッキントッシュ。



 スピーカーです。説明の必要なし。



 ここのママさん、篠ひろ子似、素敵な方でした。今夜は浅田美代子といい、女優に会う夜だな。



 折角なので3人のショットをお願いしました。こよなく氏は初対面の感じがしないんですが、お初なので顔はモザイク。ごめんなさい。



 それにしても亮さんの背中が渋い。



 こよなく氏もいい感じにスイング。



 2人が何を飲んだのか覚えていませんが、私はアイラの高級酒を馳走になりました。幾杯も飲んでグニャグニャになりました。もはやパラゴンを楽しむ余裕はありません.目が舞うとはこのことです。
 ん?気のつくと知らないスナックに座っている。この店にアルバイトの女性がアイスランドにワーキングホリデー云々、どこかで聞いたような話が耳に入ってきました。でも何がどうなっているのか、全く判りませんでした。



 誰かがピッザを食べているぞ。ここはどこだ、私は誰。



亮さん曰く
「そろそろいくべ」
私もですが、こよなく氏はすでに一杯になっていたようでした。エレベーター、亮さんについて乗る後ろ姿にそれを見て取れました。 人のことは言えませんが、 かなり酔っているぞ。この後、ハグしてお別れをしました。いつか芦別岳の見える御宅を訪ねたいな。有り難うございました。陛下に宜しくお伝えください。
楽しい時間はあっという間です。見送って寂しい気持ちになりました。亮さん曰く
「もう一軒行くべ」
千鳥足、ふらつきながら後を着いていきました。ビルの奥の院に向かい右に折れ左に折れ。



 九龍城のようなところをスタスタ。酔っていないはずはないんですが、おかしいな。恐ろしい男です。



ちょっと、ちょっと、亮さん、どこまで行くの?



 着いた先はここ。何でも名古屋に兄弟店のある由。



 嘗て、ももさんに連れて行ってもらったお店とチェーンだそうです。それをして彼女ことを肴に日本酒を呷りました。彼女、どうしているのかな。元気かな。



 ここで改めてツーショット。



 飲みつまるとはこのことです。もうあきまへん。
「したら寿司食うべ」
後を着いていき、気のついたら白ワインのグラスを持っていました。口をつけたことを覚えていません。



 以降、全く記憶なし。カメラが代わりに覚えていてくれました。「いちい」のカウンターです。



 これを馳走になったようです。



 亮さんが茶碗酒を煽っている。彼の肝臓はどうなっているんだ。



 ん?小イワシの刺身?(後でシシャモのそれと知りました)



 こっちはワープしているのに、亮さんは悠然と白ワイン。やっぱり肝臓のキャパが違うんだな、きっと。



 後がどうなったのか、全く判りません。あれ、ラーメン屋玄関の写真があるぞ。



 カメラに残っているということは、これを食べたんだろう。



今日の一句
コンコンと玄関叩くラッセル車
機関区に今も昔も冬将軍
ススキノは俺のものだと千鳥足
久闊をススキノで叙すタチポン酢
栗山に大酒を飲む色男

今日のラン
なし

今日の酒
不明

今日の写真は亮さんとのツーショット。素面のような顔つきですが、二人とも既に理性を落とした状態。かメラを確認して、別れ際に撮ったようです。誰かに撮影を頼んだんだろうか。こよなくさん、陛下、
亮さん、楽しい夜を本当にありがとうございました。またいつかきっと。








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Last updated  2019年11月10日 05時51分01秒
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山本晴望@ Re:纏めて一週間(11/23) 介護のご苦労察します。 母の入所している…
シミ君 @ Re:纏めて一週間(11/23) おはようございます。 九州場所も今日が…
禁玉減酒 @ Re:纏めて一週間(11/23) こんにちは〜。 1週間分の記事をアップ…
nkucchan @ Re:纏めて一週間(11/23) 父上、手強いですね。 若い猫、父上に世…
一人親方杣夫 @ Re[1]:2週間のご無沙汰でした。(11/15) 山本晴望さんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:2週間のご無沙汰でした。(11/15) 亮おじさんさんへ おはようございます。 …
一人親方杣夫 @ Re[1]:2週間のご無沙汰でした。(11/15) nkucchanさんへ おはようございます。 …
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