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2000.01.17
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カテゴリ: ミステリ




 人の心の闇を覗く小説である。
 ホラー小説よりも恐ろしい。シリーズ初の長編だが、事件が中心になっているわけではない。最初と最後、そしてところどころで触れられている、という印象が残る。
 日常生活の中で、気づかずにいるだけだが、ふと振り向くとすぐ後ろに闇が存在していることがあるのだ、ということが語られている。
 登場人物の中に、悪意で行動する人間は一人もいない。だからこそ怖いのだ。
 このシリーズの表紙は、高野文子で、どれにも、同じ姿勢の主人公のイラストが描いてある。髪型と服が違うだけだ。そして、どれも沈んだ表情をしている。十年前に発表されたものなので、全部読んだ上で文庫版の表紙を書いたのだろうが、改めて高野文子の感性の良さに感心させられた。





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Last updated  2005.04.01 21:46:48
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