hongming漫筆

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2007.07.10
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カテゴリ: その他の読書録
 新潮文庫。1972.4.25。1973.3.10第4刷。
 これまた30年以上前に読んだのを引っ張り出して読んでみた。
 今では絶版らしい。まあ、ユーモア小説に分類されるようなものだし、当時の社会状況や風俗を知らないとわからないこともあろう。
 人間ではないものの視点から人間を描くというとは、「吾輩は猫である」を持ち出すまでもなく、一つの決まった型なのだが、今読んでも決して古びていない。
 今回初めて知ったのは、北杜夫は夏目鏡子の「 漱石の思い出 」を読んでいるということ。
 わたしは子どもだったのでその存在を知らなくても無理はないのだが、作家ともなるとちゃんと読んでいたのだ。

 握りずしの起源を語るところで、
江戸時代の文化年間だな。ナントカ与兵衛といかいうのが店を出して繁盛したので(p143)

と言っている。今ではあちこちにチェーン店のある華屋与兵衛である。



 もちろん、は時代を感じさせるものがある。
 SF作家が「四文作家」(p106)というのはSF少年だったわたしには懐かしい表現だ。 例えば、
斬新なスタイルは日本でも必ず受けられます(p98)

の「受けられます」は耳慣れない。今なら「受けます」というところだ。

スズメ焼きって奴は、このアタマがうまいんだ(p203)

 わたしは大学生の頃から、飲み屋に行ったが、ついぞ「スズメ焼き」というものにお目にかかったことがない。昔は、スズメを焼いたものを出していたらしい。
 ただし食べたことがないのではない。
 子どもの頃、一度だけ、誰かがとってきたのを、ストーブで焼いて食べて記憶がある。

ベッドを見たですか?(p328)

 「見ましたか」ではない。「見たですか」は今では聞かない。

中国語の開《ホイ》だね(p293)

 「開」なら「カイ」のはず。おそらく広東語では「ホイ」と発音するのだろう。


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Last updated  2007.07.10 10:55:45
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