hongming漫筆

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2008.05.14
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カテゴリ: その他の読書録
 ショーケンこと萩原健一の自叙伝。
 その出生から、現在まで。
 頭は悪くないのだが、十代でグループサウンズでデビューしちゃったように、あまりまともな生活はしてこなかった。
 プロローグに、
人間には、生涯で三度、地獄を見る時があるという。

とある。この本を書いている「今」がその三度目だと思っているということだ。
 はたから見れば、いろいろ事件を起こしながらもテレビや映画に出続けていたように思えるのだが、そうではなかったのだ。
 一緒に暮らした女性のことなども、存命の人もたいていは実名で書いている。
 また、故人についても、
「アル中なの、バラすよ」(p80)

と脅してある演出をさせたと名前を出している。

世界的な文豪が若いモデルを侍《はべ》らせてハイミナールをかじっていたり(p72)

の文豪も実名を出してほしいところだ。
 実のところ、ショーケンには全く思い入れがない。「傷だらけの天使」も「太陽に吠えろ」も「前略おふくろ様」も見ていない。
 「影武者」は見た。NHKの「元禄繚乱」も見た。
 本人としては、どちらも身を削る思いで出演しているのだが、それほど強い印象がないのは、見る側の思い入れの有無によるのだろう。

 本に出てくるほかの芸能人のことが興味深い。
 ショーケンにとっては、松田優作は、自分のまねをして自分の後を追いかけてきたように見えているらしい。
 桃井かおりには「お兄ちゃん」と呼ばれる仲だった。
 渥美清が、
「何たって、おれはみんな寅さんだからよ」(p113)と言った言葉に、「あの言葉には、渥美さん自身にしかわからない哀しみがこもっている。」と言うのは、同じ役者として理解できるところがあったのだろう。
 「元禄繚乱」で共演した中村勘九郎に関するところは面白い。さもありなん、というところだ。そういう役者なんだろう。

 表紙の絵は自分で描いたものである。

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Last updated  2008.05.14 09:25:28コメント(0) | コメントを書く


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