hongming漫筆

hongming漫筆

PR

Comments

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子】(04/22) 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
hongming @ Re:ブルーレイが再生できない(11/30) 随分遅くなりましたが、やっと試しました…

Keyword Search

▼キーワード検索

2008.09.11
XML
カテゴリ: その他の読書録
大月書店。「科学全書」9。1983.7.11第一刷。1989.2.10第6刷。
 人間社会において「言語」がどのような意味を持つか、ということは、科学であるよりも哲学であり、思想なのである。
 正直なことを言えば、何が書いてあるのか理解できない本であった。
 そもそも、「言語」がどのようにして生まれてきたのかさえわからないのだから、説明しようとしている筆者だって、わからないことを説明しなくてはならない、という苦労をしているのだ。
 面白かったのははじめの方。
 「言語の起源をめぐって」で、渡部昇一の主張に異を唱えている。もっとあからさまに言えば、渡部昇一を罵倒している。
 渡部昇一の主張自体が、言語学の常識からすれば矛盾しているのだが、当人はそれに気づかず(それに気づくだけの知識もなく)、ごちゃごちゃ言っているらしい。
 何か、人間よりも大きな存在があると信じたいらしい。
 もちろん、そう信じることは個人の自由である。信仰の自由は保証されてしかるべきだ。

 神が地球の生物を作った、と信じることは自由である。しかし、それが客観的な事実かどうか、というのは「科学」の領域であり、信じる、信じないではすまないのだ。
 言語とは何か、どのようにして生まれたのか、ということを探るのは「科学」であり、同時に「思想」でもある。
 そのことを初めて認識させられた。

楽天ブログランキング ←クリックしてください

輾転反側掲示板 」へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008.09.13 17:47:32コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: