hongming漫筆

hongming漫筆

PR

×

Comments

背番号のないエース0829 @ 松谷みよ子】(04/22) 「私のアンネ = フランク」に、上記の内…
hongming @ Re:ブルーレイが再生できない(11/30) 随分遅くなりましたが、やっと試しました…

Archives

2026.06

Keyword Search

▼キーワード検索

2010.06.18
XML
カテゴリ: その他の読書録
 「楡家の人々」というと思い出すことがある。
 NHKの「銀河テレビ小説」でドラマ化したのを見ていたのだ。
 物語は全く覚えていないのだが、ある場面だけ覚えている。
 おそらく基一郎なのだろうが、食事の時に、ビールの栓を栓抜きでコンコンと叩いてから抜く。そして、女中に、
「どうしてこうするかわかるかね」
と尋ねる。女中がわからないと答えると、
「実は自分も知らないのだ
と言うのだ。
 小説を読み返してみると、ビールではなく「ボルドー」だったのかもしれない。


 すなわち、徹吉と茂吉は別の人間なのだ。
 小説なのだから当たり前だが。

 周二は北杜夫自身だが、こんな文章がある。
父母や兄によってささやかな旅行にすら連れだされた経験のない周二には(p342)

 毎年夏には箱根の別荘に行っていたのに、それは「ささやかな旅行」にも含まれないらしい。

 自分自身を含め、自分の一族の悪い面を描くことを心がけている。
 どうしてなのか。
 おそらく、作者は自分の一族の呪縛から逃れたかったのではないか。
 自分自身と自分の家族とを客観的に見つめ、母や兄や、自分を縛り付けてきたもの(それは作者がそう思い込んでいるだけなのだろうが)から解放されるためにこの小説を書いたのではないだろうか。

 梅ヶ丘の病院は、少し思い出がある。
 就職してから結婚するまで、今の都立梅ヶ丘病院の近くに住んでいた。
 あれが、この小説に登場する病院の後の姿だったとは。



輾転反側掲示板 」へ





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2010.06.19 20:49:41
コメント(0) | コメントを書く
[その他の読書録] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: