hongming漫筆

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2011.01.12
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カテゴリ: その他の読書録

 幼少期から、出奔、大阪での緒方洪庵門下でのこと、江戸行き、渡米、渡欧と波乱に富んだ人生を、基本的には自慢話ではあるが、自分の欠点も交えて語っている。

 ルビ付きが当たり前だった頃に出版されたためなのか、ルビが多いのだが、それが興味深い。
 「正真正銘」の「正銘」に「しょうみょう」、「言語」に「げんぎょ」と、今日とは異なる読みが示されている。呉音だったり漢音だったりして統一されているわけではない
 また、何度か出てくる「発明」という語は「発見」の意味だ。

 幕末には、幕臣のようなそうでもないような中途半端な身分になる。門閥を嫌い、生まれながらの身分制度を嫌悪しているのだが、それでも限界がある。
車夫、馬丁、人足、小商人《こあきんど》のごとき下等社会の者は別にして、いやしくも話の出来る人間らしい人に対して無礼な言葉を用いたことはない。(p187)

とある。自分が身分差別をしているという意識はない。

 脱亜入欧の見本のような人で、アジアを見下し、欧米のような国家を目指そうとしている。当時の先進的な人間としては当然なのだろう。
 絶句を作るくらいの素養はあるのだが、漢学者に嫌な思いをさせられたので、漢学を嫌っている。





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Last updated  2021.12.18 23:15:22 コメントを書く


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