映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

お気に入りブログ

クレイマー、クレイ… New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

父との別れ。 天野北斗さん

イタリアンランチと… ちーこ♪3510さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
August 15, 2011
XML
カテゴリ: 北欧映画
本当に久しぶりに映画館に見に行きました。この監督さんの作品は最初の作品を除いて3作品みな見に行ってます。スザンネ・ビアという寡作な監督で、この映画でアカデミー外国語映画賞を取りました。



『未来を生きる君たちへ』 『というこの映画の原題は『復讐』です。

医師アントンは、デンマークとアフリカの難民キャンプを行き来する生活を送っていた。運ばれてくる患者には、胎児の性別を賭けて、妊婦の腹を裂く“ビッグマン”の犠牲者もいた。長男エリアスは学校でソフスから執拗ないじめを受けていたが、教師はかえってエリアスを転校させようと言う始末。ある日彼のクラスに転校してきたクリスチャンがエリアスを助ける。クリスチャンを庇ってナイフの居場所を隠したエリアス。ある日港にアントンがクリスチャンとエリアスを連れていくと、乱暴な男に顔をはたかれてしまう。殴られても殴り返さないアントンにクリスチャンは苛立ちを隠せないでいるのだが…。

アントンと息子エリアス、大人の世界と子供の世界で繰り広げられる【強者が弱者をいたぶる図】が並行して描かれる。ある日アントンの所にビッグマンが担ぎ込まれる。皆は「何であんなのを治療するんだ」と怒るが、彼は医師の職業的倫理感で助けると答える。こういうシーンはよくTVドラマERでも頻繁に登場した。しかしある時、彼の感情が職業倫理感を凌駕する場面が登場する。いじめっこといじめられっ子の構図と、大国と小国の構図と、こうして見ると何ら変わりはないのです。アントンの所にビッグマンが担ぎ込まれてきます。皆は「何であんなのを治療するんだ」と怒りますが、彼は仕事だから助けるんだ、と答えます。こういうシーンはよくTVドラマERでも出てきました。加害者と被害者が担ぎ込まれたりするシチュエーションですね。

暴力に暴力で立ち向かったら、永遠にそのやり合いが続いてしまう。それは理性で考えたらとてもよくわかります。でも、ふとこうも思うのです。やられっぱなしでいるうちは、一方的な暴力が永遠に続くのではないか。反撃してこちらが強いのだということを見せないと、いつまでも終わらないのではないか。オトナの世界にも、実際こういうことがあるからです。だってアメリカはビンラディンの死亡を、あんなに喜んだではありませんか。

 暴力に暴力で立ち向かえば、ただ連鎖が続くのみ。だから我々は、感情によってでなく理性で行動しなければならない。それは正論だ。しかし、現実にはどうだろうか。殴る側は、殴られる側が反撃をしない限り、一方的に暴力を加え続けるのではないか。反撃してこちらが強いのだということを見せないと、いつまでも終わらないのではないか。スザンヌ・ビア監督作品だけは公開直後に見に行くのは、彼女の作品にはキレイごとはないからだ。どちらが正しいのかを提示する映画ではない。しかし決して現実に絶望しているわけではなく、むしろその中で見出せる希望に目を向けている。この映画もそうだった。

答えは見た人それぞれが得るもので、映画が押しつけるものではありません。
この監督は、押しつけない。リアルから逃げない。そこがよくてずっと見ています。



未来を生きる君たちへ【Blu-ray】 [ ミカエル・パーシュブラント ] 楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  March 25, 2017 08:57:25 PM
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: