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January 9, 2012
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みなさんこんばんは。池端俊策さん脚本の古代三部作のうちの「聖徳太子」を見ました。

【脚本】
池端俊策

【音楽】
冨田勲

【語り】
長谷川勝彦

【出演】
本木雅弘 ソル・ギョング 中谷美紀 柄本明 加藤雅也 國村隼 近藤正臣 今田耕司


前編
倭国に渡った新羅の武人・伊真は時の権力者、蘇我馬子と少年の厩戸皇子に出会う。馬子と物部守屋は、仏教普及をめぐって対立していた。おりしも厩戸の父、用明帝が亡くなり、王位をめぐって争いが起きる。王位をねらう穴穂部皇子を倒した馬子は泊瀬部皇子を次期大王とし、守屋と戦う。厩戸皇子の活躍で、蘇我軍は勝利する。

後編
ついに新羅への出兵が決まるが、厩戸は中止させようと策を練る。一方、伊真が馬子の暗殺を企て失敗。馬子は自分の前途に邪魔になった崇峻帝を暗殺、厩戸の弟までも手にかける。ついに厩戸は馬子を剣で刺そうとし阻まれ、その剣で馬子を狙った伊真は側近に殺される。厩戸の深い悲しみと引き替えのように馬子は改心。隋から友好使節がやってくる日を迎える。

【初回放送】
2001年11月10日
総合「NHK大阪新放送会館完成記念ドラマ」にて放送

若く精悍な ソル・ギョングと美しき本木雅弘さん。美しき政を求める聖徳太子と美しさを愛でながらも自らの手を血で汚し対立する運命にある蘇我馬子。この対立構図が池端俊策脚本。緒形拳さんの権力に取りつかれ周囲が見えなくなりつつも懐にあった仏に救われ呆然とするまでの演技が圧巻。

刀自古郎女が「皇子も住むことになる場所だから」と赤ちゃん山背大兄王を斑鳩に連れてくるシーン。のちに蘇我氏に追い詰められ山背大兄王が一族もろとも斑鳩寺で自害し上宮王家終焉の地となることを知るとなかなかに沁みる。

​
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池端俊策さん脚本の古代三部作のうちの「大化改新」を見ました。

スタッフ
脚本 - 池端俊策
制作統括・演出 - 片岡敬司
音楽 - 大島ミチル


出演者
岡田准一 渡部篤郎 木村佳乃 山口祐一郎 小栗旬 伊武雅刀 大杉漣 吹越満 高島礼子
原田芳雄 仲代達矢

前編
西暦636年。弱小豪族の息子・中臣鎌足と時の権力者、蘇我氏の後継ぎ・蘇我入鹿は同じ学堂に通う大親友だった。正義ある国づくりを誓い合う2人は共に幼なじみの車持与志古に恋するが、与志古は鎌足と結婚。やがて、政治の実権を握った入鹿は、聖徳太子の息子・山背大兄皇子の討伐を計画する。正義を見失った友を鎌足は体を張って止めるが、入鹿は山背を暗殺する。

後編
蘇我入鹿は独裁者として朝廷を支配し、中臣鎌足は野に下り飢えや病に苦しむ民衆の救済活動に献身する南淵請安と出会う。鎌足は請安に心酔し、彼の活動を支える中大兄皇子と意気投合するが、入鹿は蘇我氏の独裁を糾弾する請安を反逆の罪で捕らえて処刑する。西暦645年。民衆を忘れた入鹿の国づくりを止めるため、鎌足はかつての親友・入鹿を倒し「大化改新」への道を開く。

三代に亘る蘇我本家と上宮王家の仁義なき戦い(同じ蘇我氏出身だけど)「美しきものは正義である」きたよ池端節。あのモックンなら息子にそう教えそうだなぁと納得の誇り高きしかし世渡り下手の山背大兄皇子。怪しさ全開の伊武雅刀さん石川麻呂。

名前の通り軽そうな軽皇子吹越満さん。面従腹背の家臣からやがて息子に追い落とされる情けない親父まで幅広く演じる原田芳雄さん。見る者なんでも吸収しそうな素直と顔に書いてある中臣鎌足。屈折キャラなら任せろの渡部篤郎 さん。桃色吐息で入鹿を篭絡する宝皇女高島礼子 さん

今回は「美しいからこそ意のままにならないなら壊したい」ではなく「美しいものを自分の傍に置いておきたいがそうすれば汚してしまう」のがわかって敢えて離そうとする優しき悪=入鹿。しかし美しきものを追求する事を止められず結果的に汚れ仕事に手を出し親友の好意を無にする鎌足。

鎌倉殿の13人最後の生き残り義時役の小栗旬くんわっかい!大化の改新 中大兄皇子役。気弱そうな父と何考えてるかわからない母親の息子とは思えない素直すぎる皇子でお約束の蹴鞠シーン出てきます。

いじめっ子に囲まれるへなちょこガリ勉(中の人めっちゃ武闘派)をガキ大将が守る図。幼馴染で同じ女性を好きになるほどどこかに似たものを感じていた二人。結局自分の矢で彼を射る事はできずラストの抱擁は入鹿を愛しているみたいに長かったぞ鎌足(池端脚本あるある)。

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平城京遷都1300年にあたる2010年にNHK大阪が製作した前後篇ドラマ 『大仏開眼』 視聴しました。

出演
吉岡秀隆 石原さとみ 國村隼 浅野温子 江波杏子 高橋克典 市川亀治郎
草刈 正雄

脚本
池端 俊策

前編

唐で類稀な学才を認められた遣唐使・吉備真備は、天平6年(734年)、東シナ海の荒波を乗り越えて、17年振りに日本に帰国、平城京の片隅で待つ母、妹と涙の再会を果たす。まもなく真備は、招かれた宮中の席で、17歳の美しい娘・阿倍内親王と出会う。内親王は問う。「唐の学問は人の心を変えることができるのか?」と。内親王は精神の病のため実の息子・聖武天皇と会おうとしない祖母・藤原宮子を案じていた。やがて真備は東宮学士として内親王の教育係に抜擢された。以来二人は固い師弟愛に結ばれ、未だ若く脆弱なこの国の中で、変転万化の人生を歩むことになる。

強大な祖父・藤原不比等の尽力で民間から初めて皇后になった光明皇后。彼女と共に新興貴族である藤原氏が権力の頂点に立とうとした矢先、彼等が次々と天然痘にかかり、残ったのは藤原仲麻呂のみ。一方で古い貴族の筆頭・橘諸兄が天皇の信頼を得て昇進してゆく。
今回の大河ドラマ『平清盛』では退廃の極みにある藤原摂関家が、まだ新興貴族として奮闘していた頃なので不思議な感覚。頂点に立とうとする時はがむしゃらだが、長くその場に在り過ぎると腐敗してゆく。歴史は繰り返すことを改めて感じた。

フラットな視点で世の中を俯瞰する、現代人のような主人公が吉岡秀隆演じる吉備真備。権力争いの中を誰よりも長く生き抜いた彼は大仏開眼式にのみ出席していないそうだ。そこに目をつけて彼の大仏への距離感とその理由について洞察を加えたのが本ドラマ。石原さとみ演じる阿倍内親王は後に女帝となり僧侶・道鏡に溺れてしまうが、ドラマでは『ローマの休日』のアン王女よろしく市民の暮らしをお忍びで覗きにいくお茶目な姿を見せている。国村隼演じる聖武天皇が母・宮子と30年ぶりに会う時に涙を流す。未だ宮子の心は現実を見ていないが、たった一目見られただけで感涙にむせび、大仏建立を思い立つ、その彼の母に会えた喜びが伝わってくる良いシーンだった。

同じ親子関係でも、浅野温子演じる光明皇后と阿部内親王はお互いをどう思っているか良くわからない。というよりも、光明皇后は施薬院を設けた慈悲深い姿が歴史では伝わっているが、本ドラマでは甥に自分の夫への謀反をそそのかすような策士の面を持っている。その二面性、恐ろしさが表情や台詞からでは伝わってこないのだ。見たままの人間にしか見えない。浅野温子自身があまり感情を表に出さない演技なのだけれど、それでも底恐ろしさを感じさせるキャラクターに見せなければならなかったのではないか。

後編

都は藤原氏の影響が少ない恭仁京に移された。聖武天皇は世の混乱が増すごとに大仏造立への思いを募らせる。真備は国が疲弊している今、大仏を造るべきではないと主張するが、僧・行基の不思議な魅力に出会い、聖武天皇との間を取り持つ。「国家の名の下にではなく、庶民の手によって大仏を造ってもらいたい」。聖武天皇の大仏造立に抱く思いを聞いた行基は大仏造りの先頭に立つ事を受け入れる。その間、藤原による律令国家の復権を目論む藤原仲麻呂は、次の皇太子候補、安積親王の命を狙っていた。その後、光明皇后に取り入って大出世を果たした仲麻呂は、孝謙天皇を傀儡として絶大な権力を握り、遂には真備を唐に追いやる。そうした激動の平城京で、9年の歳月をかけて造られた大仏の開眼法要が盛大に行われる。

「藤原不比等が作った律令政治に戻そう」という志を持っていた仲麻呂が権力の中枢に分け入ると同時に、どんどん自らの権力欲に走ってゆく。かつての留学仲間だった玄ぼうも、「自らが大仏を建てる」という私欲を仲麻呂に利用されて破滅への道を辿る。こうした中で一人正義の道を走ろうとする真備が中枢から外れていくのは当然の成り行きであったろう。この三人のはっきりとした人生の岐路の別れ方は人間ドラマとしてとてもいい。それにしても大仏建立という崇高な目的のもと民が一生懸命汗を流す裏で貴族同士が権力争いを行う構図は現代社会にも通じる。
大人しいが揺るがない主人公に吉岡さんはぴったり。ただ理を説くだけでは正義の象徴としては弱いので、その分高橋克典さん演じる仲麻呂の悪ぶりが目立たなければならなかった。その悪にいちいち反論する所で、正義を際立たせることができるのだ。
ところで、後に道鏡に溺れてしまう女帝にしては石原さとみさんは大人しくて清楚過ぎ。そもそも仲麻呂の乱にしても、道鏡に寵愛を奪われ嫉妬して起こすというのが歴史書で書かれている成り行きだが、本作では女帝は公正な政治を望む綺麗なイメージでおさめられている。


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最終更新日  March 5, 2023 01:37:01 PM
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