国を統治し守るために、愛する人との結婚を認められず、机に突っ伏して泣きじゃくる。スコットランド女王メアリーの処刑へのサインをためらい、執行を知ってレスター伯を引っ叩く。若い恋人の浮気を知って、宮殿中を泣き叫びながら走り回る。気品と威厳を保つ一国の君主としての「公」の部分と、感情豊かな女性としての「私」の部分を、見事に演じ切ったミレンの演技力は素晴らしい。 アルマダとの決戦前に前線で行った演説「 I know that I have the body of a weak and feeble woman, but I have the heart and stomach of a King - and of a King of England, too. 」で、兵士達が高揚するシーンには、鳥肌が立った。