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April 28, 2013
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GWの前半の休みが始まりましたね。皆さんは海外でしょうか、国内でしょうか?



【送料無料】砂漠でサーモン・フィッシング [ ユアン・マクレガー ] 楽天ブックス

ユアン・マグレガー主演で映画化された作品

こちらはイエメンとイギリスが舞台です。

イエメンで鮭釣りを
Salmon Fishing in the Yemen

研究一筋の真面目な学者アルフレッド・ジョーンズ博士の元に、イエメン人の富豪シャイフ・ムハンマドから、母国の川に鮭を導入するため力を貸してもらえまいかという依頼が届く。えっ、砂漠で鮭の放流?鮭は生まれた川に帰る習性があるのに、砂漠のまん真ん中で、いったいどこに帰るって?だいたい鮭の餌はどうする?素人でもクエスチョンマークがいくつも浮かぶこんな依頼、専門家のジョーンズ博士がけんもほろろの回答をよこすのは、至極当たり前。ところが、この依頼に何とダウ二ング街10番地が興味を示したからさあ大変(理由がまた傑作)!キャリア志向の妻ときしみながらも結婚生活を続けていたジョーンズ博士は、シャイフの会社で働く魅力的な女性ハリエットや、「今、国では身分制度があるが、釣りをしていれば皆が同じ気持ちになれる」と夢みたいなことを言うカリスマ性のあるシャイフと出会ううちに、どんどんこの奇想天外なプロジェクトにのめりこんで行く。
 普通の小説ならば、登場人物(この場合はジョーンズ博士が妥当か)の一人称、或いは三人称で、時系列に沿って物語を描写していく。その方が、作品に書かれた出来事がまるでリアルタイムで起こっていることのように読者に感じさせることが可能だからだ。しかし本作は敢えてリアルタイムで物語を語ることを放棄し、手紙、eメール、日記の抜粋、新聞・雑誌の記事、議事録、事情聴取の記録、未刊行の自伝など文書ばかりを挿入して、既に決着がついてしまった物語を語っている。一つ間違えば退屈になりかねなかった技法だが、冷静な文章がかえって面白さを引き出した。もし、リアルタイムで綴られたならば登場人物達が慌てふためき右往左往しそうなシーンを、各々が偉く冷静に語っているため、我々が想像するイギリス人の真面目くさったイメージと相まって、相乗効果をもたらしたのだろう。
 売名行為に夢中な首相、考えがずれていることに気づかない広報官、長いものには巻かれろ的なジョーンズの上司など、博士を振り回すキャラクターが強烈。恐らくだいぶカリカチュアライズされているのだろうと思いつつも、実際にも、結構こんなくだらない動機で国際協力のプロジェクトなんてやってるのかもしれない、と思わせるリアルとアンリアルのさじ加減も見事。“夢に生きる男がやがて挫折していく”という展開は同じである同作家の『ウィルバーフォース氏のヴィンテージ・ワイン』とは180度違う、読了後思わずクスリと笑いたくなるコメディだった。







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最終更新日  July 7, 2013 10:05:09 PM
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