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August 5, 2014
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花火大会も終わりました。
それにしても毎日暑いですね。

さて、今日ご紹介するのはYA小説です。
アーシュラ・K.ル=グウィンといえばアニメ映画にもなった『ゲド戦記』の作者です。そんな彼女がごく普通のYA小説を書きました。

どこからも彼方にある国
Very Far Away from Anywhere Else
アーシュラ・K.ル=グウィン

人とのコミュニケーションが苦手なオーウェンと、音楽でしか自分を表現できないナタリーが知りあい、お互いを唯一無二の存在だと思うようになる。ところが、途中から二人の関係がぎくしゃくしてくる。

 ファンタジー小説家のイメージが強いル・グウィンの作品ということで、いつファンタジー要素が飛びだしてくるんだろう?と思いながら読み進めたが、全く登場しなかった。強いて言えばオーウェンが中学生の時に空想していた架空の国が登場するくらいだが、その国自体が登場してオーウェンの現実を救ってくれるとかそういう話ではない。物語は現実世界から動かず、思春期の男女の葛藤がメインだ。とはいっても物語はオーウェン視点で進むので、ナタリーが何を考えているのかは、あくまで彼女が口にした言葉に限られる。そのため、悩み葛藤する姿が描かれるオーウェンに対して、その中間過程が描かれないナタリーは、常に決断力があるように映る。



 他者と異なることに対する居心地の悪さと自我への想いの対立、両親の想いと自分の希望との対立、恋愛と友情の間に線を引けないことへの落ち着きのなさなど、国や時代を問わない思春期共通の悩みが描かれており、幅広い共感を得ることが予測される。


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最終更新日  August 5, 2014 03:31:18 AM
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