映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

お気に入りブログ

テトリス New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

父との別れ。 天野北斗さん

イタリアンランチと… ちーこ♪3510さん

松河屋老舗☆ fujiうさぎ=^・^=さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
December 29, 2014
XML
みなさん、こんばんは。今日は部屋の大掃除をしてきました。ワックスを塗ったので匂いが…。
みなさんの所はお済みですか?
さて今日は海外のYA小説を紹介します。

ジュシー・モルゲンステルン 河野万里子訳
秘密の手紙 0から10 
LETTRES D'AMOUR DE 0 A 10


10歳のエルネストは、母を亡くし、父が家を出て行方不明のため、祖母と二人
で暮らしている。メイドの食事は堅いラスクに味気ないスープ。スープと同じく
味気ない暮らしを、そう不思議にも思っていなかったエルネストが


 訪れを待っているのはスリーピング・ビューティに限らない。
現代ならば、眠れる王子がいたっていいじゃないか、とばかりに登場したのが
本篇の主人公、エルネスト。英語読みならアーネスト。
意味は真面目、真剣、熱心。名は体を表すが如き性格の彼は、かてて加えて
美少年で優等生。こうなれば、幼きプリンセス達が放っておくわけがない。
ところが、スリーピング・ハンサム君は文明の利器と呼ばれるものが一つも
ない家に住むカワリモノ。話題が合わない、何を考えているのかわからない。
かくて、難攻不落の城の茨は固く閉じられた。

そこに現われた転校生の少女、名前はヴィクトワール。おや、こっちも
名前が体を表すならば、その意味は勝利。なるほど、茨の道をばっさばっさと
剣でなぎ払ってやって来るのは、14人兄弟の大家族の一員として、腕白に

このカップルから、映画「小さな恋のメロディ」「リトル・ロマンス」の少年少女を
思い出して「いいなぁ」と微笑んでると、ちょっと調子が狂う。

ヴィクトワールは、映画のヒロイン像とはかなり違って積極的なゴーイング・マイ・ウェイ・
タイプ。本人至って真剣、でも他人が読むと大爆笑の「席を絶対エルンストの隣にして」の
嘆願書は出すわ、学校に赤ちゃんを連れ込みながらも果敢に試験に挑むわ、彼女はまさに、

学校も、エルンストの家も、自分の家も、所構わず吹き荒れる。
けれど彼女は、決して自己中心的ではなく、
ちゃんと熟慮するエルネストを見守る頃合を知っている。二人は他がどう見ようと、
実はベストカップルなのかもしれない。

勝利の嵐に巻き込まれて、エルネストも、家も、ずんずん変わっていく様子が、
コミカルに描かれる。その中で、エルネストはいくつもの『初めて』に
出逢ってゆく。といっても、実は同年令の子達は、もうとっくに体験済みのもので、
特に目新しいわけではない。けれど、エルネストが初めて出逢ったエレベーターや、
公園の散歩に感動する様を読んでいると、「目新しくない」からと切って捨てるのは
勿体無い。むしろ、これから、いっぱい『初めて』を経験する楽しみがあるエルンストを、
とても羨ましく思う。

一回きりの貴重な出逢い『初めて』の尊さに、改めて気づく。
その『初めて』の中のとびきり、お父さんとの出逢い、そしてハネムーンの
予行演習(こちらも『初めて』)が、なかなか文章がうまい
エルンストによって、どんな風に語られるのか、とても楽しみである。











お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  May 12, 2018 08:10:49 PM
コメント(0) | コメントを書く
[海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: