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May 1, 2015
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カテゴリ: フランス映画
みなさん、こんばんは。全然金曜日という感じがしませんね。電車も
何気なしに空いていましたし。GWもう皆さまはお出かけでしょうか。
こちらは戦時中のフランスを舞台にした映画です。昔映画館に見に行きました。


『バティニョールおじさん』 ジェラール・ジュニョ / パンド

バティニョールおじさん
Monsieur Batignole

出演アレクシア・ポルタル

脚本&主演ジェラール・ジュニョ

英雄って、そうとわかる鎧を着てたり、顔を見た途端にわかるような

目の前に困っている人がいた時に、どうするか。
一見とっても普通の人が、そんな小さな選択の積み重ねをしていった
その結果、『英雄』という名で、後から呼ばれた。
英雄の真実って、案外そんなものじゃないんだろうか。

トラップ大佐の家に家庭教師にやって来た時に、マリアは自分が
反ナチスのシンボル的存在になるなんて、思いもしなかったに
違いない。本作の主人公、バティニョールも、自分が
ナチスに楯突くなんて、思いも寄らなかった。
ナチスから貰った家のパーティに、元の持ち主の息子、
シモンが現れるまでは。いや、この時でさえ、彼は
「よし、彼を救うのが正義だ。」と確信し、すぐさま

戦争当時のフランスにおいて、どこにでもいる冴えない
おじさんだった。
どうしようどうしようと迷ったあげく、最後の所で
突き出すか、突き出さないかという二つの選択のうち、
一つを選んだに過ぎない。大人ならば取り繕ったろうけれど、

表情を隠そうともしないバティニョール。いわゆる世渡り
上手タイプでもない事が、この一件からも見てとれる。
一方シモンも、救いを求めて縋る一方の弱々しい孤児という
ステレオタイプの少年ではない。
自分の家を乗っ取ったバティニョールの負い目も見抜いていて、
なかなかキツイ事を言う。
なんだか、これでこの先、うまくやって行けるのかなぁ?と
首をかしげたくなるコンビだ。
彼等の造型からも明らかなように、この映画は、
「ナチスから逃れるユダヤ人の物語」という
何度も語られてきたテーマを、これでもか、これでもか、と
あえてステレオタイプから外して描いてゆく。
例えば、逃避行の過程も、「一歩間違えれば共倒れだから、
互いを信じあって逃亡を成功させよう!と堅く手を組む」という
従来のステレオタイプ映画からは程遠い。また、
ユーモラスなエピソードが随所に登場し、悲愴感漂う逃避行という
ステレオタイプも、回避している。善と悪、すっぱりと
割り切れるものではなかった戦争に、少しずつ映画が近づいていってる
のかもしれない。

フランスで、『普通のおじさん』をリアルに演じられる俳優が、
ジャン=ピエール・バクリの他に、こんな所にもう一人。
権力者には小心、家族と子供に対しては居丈高だけど実は馬鹿にされてて憤然、
魅力的な女性に対しては相好を崩す、と人によってころころ変わる表情豊かな
オジサンをスクリーン上で充分に堪能させてもらった。










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最終更新日  August 24, 2018 03:51:31 AM
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