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August 15, 2017
テーマ： おすすめ映画(4030)
カテゴリ： 大杉蓮
みなさん、こんばんは。終戦記念日にぴったりの映画を紹介します。
小学校の国語教科書に長期にわたり掲載された大川悦生の児童文学を基にした映画 おかあさんの木 を見ました。
おかあさんの木
Mother's Trees
監督＆脚本
磯村 一路
出演
鈴木京香 田辺誠一 志田未来 三浦貴大 奈良岡朋子 松金 よね子 大杉 漣 平 岳大 波岡 一喜
ミツは字が読めない。そのため、自分あてのラブレターを出した本人である謙次郎に読ませてしまう、などという微笑ましいエピソードもある。ところが、微笑ましいのはここまでだ。なぜなら、ミツが生んだ子供達は、日中戦争から始まった長い戦争の時に、ちょうど兵士になれる年齢に達しており、次から次へと赤紙が届いてしまう。最初はいつか帰ってくるものだと思っていたミツも、次第に顔を強張らせ、召集令状を持ってきた男性を死神であるかのように忌避するようになる。
現在の韓国の兵役と違って、長男が免除されるなどという優しさはない。‘死’は‘死’でしかない。もっと言えば無駄死にだ。しかし彼等の死は、美しい言葉で飾られてしまう。召集令状が来たら、お国のために立派に戦う。戦って死んだら国の誉れ。私達は、こういう思いをして、二度と戦争をしないと誓ったはずだ。それなのに、また日本はその道に舵をきろうとしている。
ミツに出来ることは、たった一度、駅で息子にしがみついたことと、木を植え続けたことだけだ。しかしその木すら、爆撃で傷つけられてしまった。戦争に絶対なぞない、例え木であろうと。始まってしまったら誰も止められない。だから、決して始めてはならない。
全ての話を聞き終えた後、聴き手は｢また(説得に)来よう｣と言い合う。これほどの話を聞いても、戦争の記憶のない人達にとっては、ただの木に過ぎないのだ。
その木はただの木ではない。無念の想いで息子を戦地に出した、母の想いがこもっている。そういう事がわからない人達の暮らす地には、一体どういう木が植えられるのか。いや、今度こそ、一本の木も生えぬだろう。
【楽天ブックスならいつでも送料無料】おかあさんの木 [ 鈴木京香 ]
楽天ブックス
=499966&t=pict" border="0" style="margin:2px" alt="" title="">
小学校の国語教科書に長期にわたり掲載された大川悦生の児童文学を基にした映画 おかあさんの木 を見ました。
おかあさんの木
Mother's Trees
監督＆脚本
磯村 一路
出演
鈴木京香 田辺誠一 志田未来 三浦貴大 奈良岡朋子 松金 よね子 大杉 漣 平 岳大 波岡 一喜
ミツは字が読めない。そのため、自分あてのラブレターを出した本人である謙次郎に読ませてしまう、などという微笑ましいエピソードもある。ところが、微笑ましいのはここまでだ。なぜなら、ミツが生んだ子供達は、日中戦争から始まった長い戦争の時に、ちょうど兵士になれる年齢に達しており、次から次へと赤紙が届いてしまう。最初はいつか帰ってくるものだと思っていたミツも、次第に顔を強張らせ、召集令状を持ってきた男性を死神であるかのように忌避するようになる。
現在の韓国の兵役と違って、長男が免除されるなどという優しさはない。‘死’は‘死’でしかない。もっと言えば無駄死にだ。しかし彼等の死は、美しい言葉で飾られてしまう。召集令状が来たら、お国のために立派に戦う。戦って死んだら国の誉れ。私達は、こういう思いをして、二度と戦争をしないと誓ったはずだ。それなのに、また日本はその道に舵をきろうとしている。
ミツに出来ることは、たった一度、駅で息子にしがみついたことと、木を植え続けたことだけだ。しかしその木すら、爆撃で傷つけられてしまった。戦争に絶対なぞない、例え木であろうと。始まってしまったら誰も止められない。だから、決して始めてはならない。
全ての話を聞き終えた後、聴き手は｢また(説得に)来よう｣と言い合う。これほどの話を聞いても、戦争の記憶のない人達にとっては、ただの木に過ぎないのだ。
その木はただの木ではない。無念の想いで息子を戦地に出した、母の想いがこもっている。そういう事がわからない人達の暮らす地には、一体どういう木が植えられるのか。いや、今度こそ、一本の木も生えぬだろう。
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