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September 22, 2017
カテゴリ： 海外のミステリー＆ファンタジー小説
みなさん、こんばんは。今週は一日少ないのでもう休みですね。でも土曜日が祝日なのはちょっと損をした感じがします。
さて、今日から2日間続けてミネット・ウォルターズ作品を紹介します。
病める狐(上下) 創元推理文庫
Fox Evil
ミネット・ウォルターズ
上巻の表紙には、かけている途中らしき受話器。下巻の表紙には剃刀。この二つは重要なアイテムとして物語に登場する。
ドーセットの寒村シェンステッドの名士であるロキャー・フォックス家では、病気がちの当主ジェームズが、深夜、中傷の言葉を囁く電話に悩まされていた。ジェームズは先ごろ妻エイルサを亡くしたばかりで、その妻の死にも怪しい噂が飛び交っていた。ギャンブル狂の息子レオと奔放な娘エリザベスは、到底家を支える器ではない。ジェームズはエリザベスが若気の至りで生んだ娘ナンシーを探していた。ところが立派な軍人となっていたナンシーは、養父母との関係も良好で軍人となっており、今さら生家に戻るつもりもない。
ここで終われば物語が終わってしまうので、この後ナンシーはシェンステッドにやって来る。「自分の親は今の親で十分」と頑なだった彼女が、なぜ態度を変えたのかという過程がすっぽり抜けて、いきなりフォックス家の玄関の前に立っているのは御愛嬌。ウォルターズは、ヒロインとはいえ、あまり内面の葛藤を描く気はないらしい。
一方、偶然出来たエアポケットのように、誰のものでもない林には、移動生活者(Travelers)の一団が集まり続けていた。それらの背後には、フォックス・イーヴル(＝邪悪)と名乗る謎の男がいて、文句を言いに来た近隣の住人に自信ありげに振る舞う。
【中古】 病める狐(上) 創元推理文庫／ミネットウォルターズ【著】，成川裕子【訳】 【中古】afb
【中古】 病める狐(下) 創元推理文庫／ミネットウォルターズ【著】，成川裕子【訳】 【中古】afb ブックオフオンライン楽天市場店
さて、今日から2日間続けてミネット・ウォルターズ作品を紹介します。
病める狐(上下) 創元推理文庫
Fox Evil
ミネット・ウォルターズ
上巻の表紙には、かけている途中らしき受話器。下巻の表紙には剃刀。この二つは重要なアイテムとして物語に登場する。
ドーセットの寒村シェンステッドの名士であるロキャー・フォックス家では、病気がちの当主ジェームズが、深夜、中傷の言葉を囁く電話に悩まされていた。ジェームズは先ごろ妻エイルサを亡くしたばかりで、その妻の死にも怪しい噂が飛び交っていた。ギャンブル狂の息子レオと奔放な娘エリザベスは、到底家を支える器ではない。ジェームズはエリザベスが若気の至りで生んだ娘ナンシーを探していた。ところが立派な軍人となっていたナンシーは、養父母との関係も良好で軍人となっており、今さら生家に戻るつもりもない。
ここで終われば物語が終わってしまうので、この後ナンシーはシェンステッドにやって来る。「自分の親は今の親で十分」と頑なだった彼女が、なぜ態度を変えたのかという過程がすっぽり抜けて、いきなりフォックス家の玄関の前に立っているのは御愛嬌。ウォルターズは、ヒロインとはいえ、あまり内面の葛藤を描く気はないらしい。
一方、偶然出来たエアポケットのように、誰のものでもない林には、移動生活者(Travelers)の一団が集まり続けていた。それらの背後には、フォックス・イーヴル(＝邪悪)と名乗る謎の男がいて、文句を言いに来た近隣の住人に自信ありげに振る舞う。
【中古】 病める狐(上) 創元推理文庫／ミネットウォルターズ【著】，成川裕子【訳】 【中古】afb
【中古】 病める狐(下) 創元推理文庫／ミネットウォルターズ【著】，成川裕子【訳】 【中古】afb ブックオフオンライン楽天市場店
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