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January 16, 2018
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カテゴリ: フランス映画
みなさん、こんばんは。
『アメリ』で不思議な女の子を演じた オドレイ・トトゥを覚えていますか?この映画でも彼女が演じたヒロインは、ちょっと変わっています。だっていきなりあんなことをするんですよ。どんな事かと言うと…。

ナタリー
LA DELICATESSE
出演
オドレイ・トトゥ

  最愛の夫フランソワを亡くして3年。悲しみを乗り越えて仕事一筋に生きていたナタリーは、ある日同僚のマーカスに突然キスをしてしまう。密かにナタリーを狙っていた社長や、周囲の人々は困惑するばかり。それもそのはず、マーカスは存在感の薄い、女性にモテそうにないダサい風貌の男性だったのだ。しかしキスをきっかけに2人で出かけるようになったナタリーは、次第にマーカスの人柄に惹かれてゆく。

 喫茶店でナタリーを見ているフランソワの独白から映画は始まる。「彼女がコーヒーを頼んだら いや ジュースを頼んだらデートに誘おう」そしてナタリーはコーヒーを頼みかけてジュースをオーダー。二人はすぐに意気投合し、フランソワは跪いてプロポーズ。ナタリーは就職も決まって「あとは子供だけね」と周囲に祝福される。ところがフランソワは不慮の事故で死亡。ここまでが20分。あとの時間はどうなるんだ?

 いえいえ、ご安心を。ちゃんと次の恋がやってきます。何せヒロインは可愛いオドレイ・トトゥが演じているのですから。ところが、意外な相手、意外な場所で恋が始まってしまうのです。それも、ナタリーが無自覚なままに。何とナタリーは仕事の相談に来たマーカスにいきなりキス!それもかなり長い時間。



 仕事もできる美しい上司にキスされてまんざらでもないマーカスは、次に呼ばれた時も期待していきますが、どうやらナタリーは全く忘れている様子で、マーカスがキスのことを話しても「忘れて!仕事しましょう!」とばっさり。それでいて芝居に誘ったりするので、マーカスには彼女の本心がわかりません。二人のシーンは可哀想かつ滑稽で。だって川べりのパリを二人が歩いていて、ナタリーのバックのエッフェル塔が突然ライトアップしてキラキラし始めるんですよ。もう絶好のデート!なのにナタリーは「私達は何の関係もない」と言い張るんですね。

 周囲の方が「つきあってんじゃないのあの二人」とゴシップに夢中になり、ナタリーに告白して振られた社長は「何で俺よりこいつがいいんだ!」と見るからに思ってるのが丸わかりの表情(ただし観客には、マーカスは無自覚なのでよけいに社長に逆効果)をしてマーカスを飲みに誘うし。で、そういうことをするとナタリーは怒って社長室に怒鳴りこむ。何でもない関係の人なら「部下をからかわないでくださいよ~」くらいで流せばいいのに、かなり本気で怒鳴りこむので、無自覚ながら火に油を注いでるヒロインになってる。『アメリ』に通じるものがあるなぁ。

 この映画、ナタリーの心の声が一切周囲に漏れないのも魅力で、観客もマーカスや社長同様本心のわからない彼女に振りまわされてるわけです。で、最初と最後が、こんなに厄介だけどやっぱり可愛くて魅力的な彼女を愛している男性の台詞で終わるのもいい。

 フランスでベストセラーとなったダヴィド・フェンキノスの同名小説を映画化。オドレイ・トトゥのファッションがプライベート、オフィスいずれもおしゃれ。












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最終更新日  January 16, 2018 11:00:58 PM
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