映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

映画・海外ドラマ・本 ひとこと言いた~い

カレンダー

お気に入りブログ

アントマン&ワスプ New! ジャスティン・ヒーハーフーさん

高齢と後継 ちーこ♪3510さん

いつものあれ(`・ω… 天野北斗さん

憂きも一時 小烏丸の”てる”さん
いもたこなんきん クロ麻呂さん

プロフィール

hoshiochi

hoshiochi

キーワードサーチ

▼キーワード検索

全て | 料理&お菓子&旅&演劇&その他2 | フランス映画 | 韓国ドラマ・赤と黒(ナップンナムジャ) | その他の地域の映画&ドラマ | アメリカ映画 | 韓国映画 | 真田広之 | 韓国ドラマ | アメリカドラマ | その他のジャンルの日本の小説 | 日本のミステリー小説 | イギリスドラマ | よしながふみ漫画&ドラマ&映画大奥 | 漫画・アニメ | 日本ドラマ | 中国&台湾映画 | 日本の作家が書いた歴史小説 | 海外のノンフィクション・エッセイ・その他のジャンル | 東欧・ロシア映画 | イギリス&アイルランド映画 | オランダ映画&オランダドラマ | 北欧映画 | その他のジャンルの海外小説 | 日本の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | 日本作家によるノンフィクション&エッセイ・その他のジャンル | 日本映画 | 海外の絵本・童話・児童書・ティーンズ小説 | カナダの映画&ドラマ | ドイツ映画&ドイツドラマ | 日本のファンタジー小説 | 海外のミステリー&ファンタジー小説 | 堺雅人 | 日本ドラマ:歴史ドラマ&時代劇 | 三浦しをん:まほろ駅前シリーズ | 山田風太郎 | 香川照之 | 松山ケンイチ | 海外の作家が書いた歴史小説 | ジェイク・ギレンホール | イギリスドラマ:SHERLOCK | 塩野七生 | 吉田鋼太郎 | イタリア映画&イタリアドラマ | ローズマリー・サトクリフ | 大杉蓮 | ベネディクト・カンバーバッチ | インド映画 | 長谷川博己 | 内野聖陽 | 林遣都 | ムロツヨシ | ジョシュ・オコナ― | 井浦新 | 菅田将暉 | ディーン・フジオカ | 台湾ドラマ&中国ドラマ
June 30, 2018
XML
みなさん、こんばんは。日本チームの試合、もやもやしましたね。
眠れませんでしたか?

さて、今日から5日間はナチスドイツがテーマの作品を紹介します。
最初は実在の検事を主人公に据えたテレビ映画です。

検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男
DIE AKTE GENERAL

1959年、ドイツ。ナチスの戦争犯罪の時効まであと7年に迫り、フリッツ・バウアー検事が中心となって、ナチ犯罪追及センターが設立された。バウアー検事の独自の調査で、ナチス親衛隊アドルフ・アイヒマンの逃亡先がイスラエルであるとの情報を掴み、政府に起訴と身柄送検の要請をする。しかし、過去の罪を消し去りたい政府や組織内に潜むスパイの妨害によって、阻止されてしまう。自身にも監視がつくようになり、自由に動くことができなくなったバウアーは、若き検事ヨアヒムを助手に任命。簡単な裁判でも失敗続きで上司から見放されていた彼を気にする者はおらず、政府やスパイたちからの恰好の隠れ蓑となったのだった。バウアーとヨアヒムの決死の捜査で、次々と真実が明らかになっていくが、ナチス残党の起訴まであと一歩に迫った時、周囲に潜んでいたナチス残党のスパイが動き始めるのだった…。

敗戦国は勝った国に裁かれる。その時既に判決は出ている。勝敗が明らかなのだから、敗戦国は悪い=有罪しかありえない。ただ、裁かれた国の民はこれからも生きて行かなければならない。だからドイツも日本も、結局は戦争犯罪を個人の犯罪に集約させた。だが、本当に裁かれた個人だけが悪人だったのか?戦争の高揚に紛れて、知らず知らずに無辜の市民も戦争礼賛に傾いていなかったか。

 フリッツ・バウアーはナチスの犯罪を裁くには最適の人間と言えた。ナチスドイツに迫害されており、民族的にも責める権利はある。ただ、恨みで裁くなら復讐になる。行為を明らかにし、法で裁くのが理想的だ。だがバウアーがいた頃のドイツではできなかった。当時政権の奥深くにもナチスドイツの協力者はおり、彼等なしでは戦後ドイツは成り立たないようになってしまったからだ。また「罪なき者のみこの女に石を投げろ」と言うならば、当時同性愛が犯罪だったドイツでバウアーに石を投げる資格はなかった。それでも過去を清算するため、バウアーは妨害をものともせずアイヒマン逮捕を目指す。


これがアイヒマンの最後の言葉だ。本来なら罪を悔いて亡くなってほしかっただろうに、彼は自分の任務を露ほども疑ったことはない。裁判で本当に明らかにせねばならなかったのは、なぜ善良で法を順守する国民が、一人の狂気にいともたやすく踊らされて滅亡に突っ込んでしまったかという経緯だ。ドイツは小説や映画で繰り返しナチスドイツの問題を取り上げては注意喚起を行っているが、日本はどうもその意識が弱いようだ。敗戦国としてのみじめさが強調され、戦争に臨んだのは「流れを止められなかった」という消極的動機を挙げる。手痛い罰にはそれなりの効能がある。二度としようと思わない。だが日本は。高価なおもちゃを買わされて、使ってみたくてたまらないのではないか。



検事フリッツ・バウアー ナチスを追い詰めた男 [ ウルリッヒ・ネーテン ] ​​ 楽天ブックス






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  July 2, 2018 06:00:42 AM
コメント(0) | コメントを書く
[ドイツ映画&ドイツドラマ] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR


© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: