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March 21, 2019
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みなさん、こんばんは。いだてんのピエール瀧さんの代役が決まりましたね。頑張って欲しいものです。

さて、今日は実話を元にしたノンフィクション作品を紹介します。

帰還: 父と息子を分かつ国
The return:Fathers,sons and the land in between
ヒシャーム マタール
人文書院

 モノクロの写真に写っているのは、カラッポの椅子。そこに座るべき―かつて座っていた―人は、今はいない。どこにいるのかもわからない。「おそらくあの日に死んだ」と複数の人が言うものの、誰も死んだ現場を見ていない。せめて手を取り顔を見ることができたなら、気持ちに区切りをつけることができるのに。息子の心は、父が消えた日から、ずうっと宙ぶらりんのままだ。そして、そんな息子と父は、一人ではない。原題サブタイトルは「Fathers,sons and the land in between」と複数になっている。

 1979年、リビア。反体制運動のリーダーだった著者の父はエジプトに亡命するが、11年後に拉致され、消息を絶った。2011年、カダフィ政権が崩壊し、息子であり作家のヒシャームは、ついに故郷の地に降り立つ。本当なら故国は、故郷は、懐かしく愛おしい存在であるはずなのに、ヒシャームにとっての国は、父を奪った憎い存在、不安と緊張の中で過ごした思い出しかない、辛い存在でもある。そして何より、父を奪った存在だ。本当は愛したいものを、素直に愛せないほど辛い事があろうか。

 敗戦によって軍事政権を一掃され「与えられた民主主義や憲法」だと、最近の日本では批判も出ている。しかし、もし国の内部で争った末に一方が政権を取り粛清が行われていたら、今のような日本になっていただろうか。平和裏な民主化は、他の国からすれば、喉から手が出るほど欲しい贈り物である。



 ピューリッツァー賞(伝記部門)受賞作。

帰還 父と息子を分かつ国 [ ヒシャーム マタール ] ​​ 楽天ブックス







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最終更新日  March 21, 2019 12:00:29 AM
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