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June 12, 2021
テーマ： DVD映画鑑賞(13980)
カテゴリ： アメリカ映画
みなさん、こんばんは。救急救命士や消防士まで打ち手に指定するのは危険です。
今日から2日間ヘレン・ミレン出演映画を紹介します。
映画 素晴らしきかな、人生 を見ました。
素晴らしきかな、人生
COLLATERAL BEAUTY
出演
ウィル・スミス ケイト・ウィンスレット キーラ・ナイトレイ エドワード・ノートン
ヘレン・ミレン マイケル・ペーニャ
デヴィッド・フランケル
広告代理店の代表として成功してきたハワードだったが、愛する人を失ったのを機に仕事も私生活もままならなくなってしまう。やがて会社の業績も悪化し、社員たちも気が気ではない。そんな中、ハワードは舞台俳優たちとの出会いによって、少しずつ変化していき……。
オリジナル作はフランク・キャプラ監督作で「死のうとしている男を救うよう天使が頼まれる」というファンタジーな筋立て。ザ・正直者を演じ続けてきたジェームズ・スチュアートが主人公ジョージ役。常に自分の望みを押し殺して生きてきたのに報われないジョージが思いつめて死のうとしているのだった。彼を救うために天使が“彼がいなかったら世界はどうなっていたか”を見せて改心させる過程はなんだかディケンズの『クリスマス・キャロル』みたい。
21世紀版はもう少し動機が生々しい。主人公ハワードを救おうとするのは天使ではなく、かつ救おうとすらしていない。社長である彼がやる気を失っているので会社が傾く一方であるため、社長解任動議を起こすために同僚達がハワードを騙す、つまり自分たちの利益のために“生きる気力を失っている”だけの主人公をはめるわけだ。やっていることはえげつない。
ファンタジーの天使は使えないので、ハワードを騙すのは上演する予定も立たない劇の稽古をしている売れない俳優3人だ。それぞれ“時”“愛”“死”と名乗ってハワードを挑発する。生身の人間なので3人の依頼主それぞれと話すうちに、彼らの悩みにも深く関わってゆくことになる。つまりオリジナルよりも話を広げてしまったわけだが、それがかえって全体を散漫にしてしまった。ハワードの人生は描かれるが、同僚達の悩みはおそらく尺の関係でさほど詳しく描かれない。にもかかわらずあっさり解決してしまう。話の層を厚くしようとして、かえってそれぞれの話を薄っぺらくしてしまった。
俳優が俳優を演じるのは面白いが、やはりヘレン・ミレンがベテランの貫禄を見せる。
当初ヒュー・ジャックマンが主役に興味を示していたがスケジュールの都合で合わずキャンセル。デビッド・フランケル監督は当初『プラダを着た悪魔』でヘレン・ミレンをミランダ役にと考えていたので今回念願のキャスティングが実現。
素晴らしきかな、人生【Blu-ray】 [ ウィル・スミス ] 楽天ブックス
今日から2日間ヘレン・ミレン出演映画を紹介します。
映画 素晴らしきかな、人生 を見ました。
素晴らしきかな、人生
COLLATERAL BEAUTY
出演
ウィル・スミス ケイト・ウィンスレット キーラ・ナイトレイ エドワード・ノートン
ヘレン・ミレン マイケル・ペーニャ
デヴィッド・フランケル
広告代理店の代表として成功してきたハワードだったが、愛する人を失ったのを機に仕事も私生活もままならなくなってしまう。やがて会社の業績も悪化し、社員たちも気が気ではない。そんな中、ハワードは舞台俳優たちとの出会いによって、少しずつ変化していき……。
オリジナル作はフランク・キャプラ監督作で「死のうとしている男を救うよう天使が頼まれる」というファンタジーな筋立て。ザ・正直者を演じ続けてきたジェームズ・スチュアートが主人公ジョージ役。常に自分の望みを押し殺して生きてきたのに報われないジョージが思いつめて死のうとしているのだった。彼を救うために天使が“彼がいなかったら世界はどうなっていたか”を見せて改心させる過程はなんだかディケンズの『クリスマス・キャロル』みたい。
21世紀版はもう少し動機が生々しい。主人公ハワードを救おうとするのは天使ではなく、かつ救おうとすらしていない。社長である彼がやる気を失っているので会社が傾く一方であるため、社長解任動議を起こすために同僚達がハワードを騙す、つまり自分たちの利益のために“生きる気力を失っている”だけの主人公をはめるわけだ。やっていることはえげつない。
ファンタジーの天使は使えないので、ハワードを騙すのは上演する予定も立たない劇の稽古をしている売れない俳優3人だ。それぞれ“時”“愛”“死”と名乗ってハワードを挑発する。生身の人間なので3人の依頼主それぞれと話すうちに、彼らの悩みにも深く関わってゆくことになる。つまりオリジナルよりも話を広げてしまったわけだが、それがかえって全体を散漫にしてしまった。ハワードの人生は描かれるが、同僚達の悩みはおそらく尺の関係でさほど詳しく描かれない。にもかかわらずあっさり解決してしまう。話の層を厚くしようとして、かえってそれぞれの話を薄っぺらくしてしまった。
俳優が俳優を演じるのは面白いが、やはりヘレン・ミレンがベテランの貫禄を見せる。
当初ヒュー・ジャックマンが主役に興味を示していたがスケジュールの都合で合わずキャンセル。デビッド・フランケル監督は当初『プラダを着た悪魔』でヘレン・ミレンをミランダ役にと考えていたので今回念願のキャスティングが実現。
素晴らしきかな、人生【Blu-ray】 [ ウィル・スミス ] 楽天ブックス
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